ワークの実例(130)「今を生きることが出来ない」から、「今の自分のままでいい」へと
アマネ(仮名:女性)2009.04.25のワークからアマネは「死ぬ時に、この人生は良かった、という満足感を持って逝きたい・・・けど、この今、まだ真剣でない感じ・・・」を糸口にした。 だが、「今という瞬間を生きようとしていません・・・なぜならば・・・(声が詰まる)」・・・なぜならば・・・まだ、明日があると思っているから・・・今という瞬間を一所懸命に生きているのに、まだ、これっぽっち・・・自分にがっかり・・・なぜならば・・・自分の価値と呼べるものが身についていない・・・自分に自信がないから・・・人のことばかり気にして、自分でやれない・・・心で思っても行動に移せない・・・やらなくてはならないのに、やりたくない・・・」というように、アマネの悩みは続く。若いうちはこのように「今を生きる」について殆どの人が悩むものである。(参考のために、短編詩『時は今』を掲載する。http://www6.plala.or.jp/crpdm/html/timenow.html)「私は、ゼミの友達といると、その場にいられないことが時々あります・・・」とその場にいられない悩みも吐露した。そこで、仲間の3人にアマネのことを聞いてみると、次のようであった。「アマネは、そのままでいい・・・いい個性持ってるし、お前が一番輝いていたから、自信を持っていいよ・・・そんな、悩まなくていい・・・アマネらしさを出した方が輝いていいと思う・・・自分を隠さずに、自分らしくしたら・・・そうあってほしい・・・」と、皆の評価は素晴らしいものだった。アマネは、自分だけが自分に対してマイナス評価をしていた。この自分のことを自分がどう評価しているのか、ということを『セルフ・イメージ』と言う。アマネだけでなく、若い内は、マイナスイメージを持っていることが多いものである。だが、アマネは、「自然であり続ける努力をします・・・私は、皆に愛をもらっていると信じて・・・」と言える状況に進んだ。次に、食べすぎという糸口でワークを始めたところ、即座に過去生に入った。アフリカでの情景が見えてきた。「子供・・・4,5歳・・・子供は泣いている・・・空腹だから・・・」そして、やがて臨終床に就くと、20代の息子が看病・・・自分は50歳過ぎ・・・土の中に埋められて・・・と言って、光のトンネルで昇天し、光の空間に入る。天の声を聞くと、「よく生きていると思う・・・沢山食べればいいと思う・・・どうせ食べるなら、クヨクヨしながら食べるより、食べることが周りを幸せにする、それを分かってもらうために、楽しく生きる・・・太って不細工になるのでなく、理想の女性になれるから、安心して食べたいだけ食べなさい・・・あなたには、沢山のエネルギーが必要・・・」と、素敵なサジェスチョンを頂いた。アマネは、「自分らしく、より自分を誇れる自分になるために、食べたい時は、満足するまで食べる・・・やりたいことは、やりたいようにやって、出来るだけ沢山のことをやって、死んだ時に、サジェスチョンを与えてくれた人に、褒めてもらえるような人生を送ろうと思う・・・」と決意したのである。そして、ワーク後は少しずつ贅肉が取れて、アマネは理想的なプロポーションになることが出来た。今回のワークを通して、アマネは、次のように大いなる気づきを手に入れた。「自信がないとか・・・というのは、今まで、自信を持つに至る経験がなかったから、仕方ない・・・怖がらないで経験をつんでいく・・・何かに挑戦したい気がする・・・」と。[用語と記号の解説]『叩き』:怒りの抑圧感情を解放するために、野球のバットを両手で握り、車のタイヤを思い切り叩く行為のこと。 <誰々>:< >内の人の立場に意識を移してクライエントの前に置かれた空席に体を移す。そして、その人の立場に立って語ったり、行為をすることの意味の括弧である。無論本人自身の立場の時も同じ括弧を使う。西洋の心理療法ゲシュタルトセラピーで言う、「エンプティーチェアー」(空席)のこと。[用語解説:ゲシュタルトセラピー http://www6.plala.or.jp/crpdm/html/wold1.html]以下は、ワークの具体的な流れである。 アマネは、「死ぬ時に、この人生は良かった、という満足感を持って逝きたい・・・けど、この今をまだ真剣でない感じ・・・」を糸口にした。 だが、「今という瞬間を生きようとしていません・・・なぜならば・・・(声が詰まる)・・・なぜならば・・・まだ、明日があると思っているから・・・」と、『生きる』ことに関して、真剣に捉えていた。自分にがっかり・・・なぜならば・・・自分の価値と呼べるものが身についていない・・・自分に自信がないから・・・人のことばかり気にして、自分でやれない・・・今を考えず、いつかのことを考えているから・・・一緒にいる人と楽しめている時・・・「私は、ゼミの友達といると、その場にいられないことが時々あります・・・ゼミのみんなと一緒にいる休み時間など・・・」なぜならば・・・自分を良く見せようと思うけど、良く見せられる気がしないから・・・(仲間の内、印象の深い人に聞いてみましょう?)・・・前に好きだった人(コウセイ)ともう一人の男の子ユウキ、アヤカの3人に・・・<コウセイ>そんなに悩まなくても、というか、考え過ぎ・・・別に俺は、アマネはそのままでいい・・・いい個性持ってるし、お前が一番輝いていたから、俺もいいなと思ってた・・・自信を持っていいよ・・・<本人アマネの席に>ありがとう・・・自分を良く見せようとして、その場にいられない・・・ユウキから、(お願いします)・・・<ユウキ>アマネは、前にも言ったけど、凄い大事な友達・・・色々相談に乗ってくれて・・・お前が留学したら、(ここにいなくなってしまう)どうしたらいいか?・・・大事な友達・・・ずっと、これからも仲良くしたいと思っている・・・そんな、悩まなくていい・・・アマネらしさを出した方が輝いていいと思う・・・<本人アマネ>普段はあまり褒めたりとか、ありがとうとか、あまり言わないけど、今のようないい関係の友でいられたらと・・・ありがとう・・・<アヤカ>私は、うまくやっていけるようになった・・・アマネが仲良くしてくれて、居心地がいい・・・「経済」ができないなんて、卑下する必要はない・・・自分を隠さずに、自分らしくしたら・・・そうあってほしい・・・<アマネ>アヤカは、凄い勉強できるのに、私に意見を求めてくると、嬉しかった・・・アヤカがいると、上手くやっていける・・・大好きだし、これからも仲良くしてください・・・・・・自然であり続ける努力をします・・・私は、皆に愛をもらっていると信じて・・・(糸口をダイエット=食べすぎに切り替えて)「私は、心が不安定になると、食べ続けなくてはなりません・・・なぜならば・・・」(即座に過去生に入って)アフリカの子供(が見える)・・・4,5歳・・・性別は分からない・・・山と茶色の砂の平地・・・昼ごろ・・・自分は、その子の親?・・・母親・・・子供は泣いている・・・空腹だから・・・木の実・・・元気そう・・・私は、食欲のある方ではない・・・木の実は好きでない・・・お肉を食べたい・・・買って食べる・・・金持ちしか(買えない)・・・家には金がない・・・夫はいない・・・子と二人・・・周りの仲間から食べ物をもらう・・・周りの人の手伝い(をする)・・・共同生活・・・(ここで、臨終の時まで情景の早送りをしてもらう)自分が病気か何かで寝てる・・・テントの中・・・20代の息子が看病・・・自分は50歳過ぎ・・・土の中に埋められて・・・墓に息子がいる・・・(光のトンネルを上昇しながら、声を聞く)今回の人生も良かったね・・・今度は、凄くおいしいものが待ってるよ・・・(光の空間に入る)・・・きれい・・・だれか、女の人・・・優しい声・・・「こっちへおいで」と・・・さっきよりも澄んだ場所に入った・・・食べ物がなくても平気・・・でも、食べたいなら、食べれる・・・(肉を食べますか?)・・・迷っている・・・食べたいものだったから、食べたいと思うけど、体は欲していない・・・意味が分からないけど、赤ちゃんが沢山・・・あなたは、今度は育てる番です、と(聞こえる)・・・誰かに育ててもらうのではなくて、あなたが上に立って育てる番・・・(アマネについては如何ですか?・・・天の声サジェスチョンを聞く)<天の声>よく生きていると思う・・・沢山食べればいいと思う・・・どうせ食べるなら、クヨクヨしながら食べるより、食べることが周りを幸せにする、それを分かってもらうために、楽しく生きる・・・太って不細工になるのでなく、理想の女性になれるから、安心して食べたいだけ食べなさい・・・あなたには、沢山のエネルギーが必要・・・あなたが、この人生でやるべきことは、沢山あります・・・息子の母だった時、強さがあって、きれいな人として見とれている・・・<アマネ本人>自分らしく、より自分を誇れる自分になるために、食べたい時は、満足するまで食べる・・・やりたいことは、やりたいようにやって、出来るだけ沢山のことをやって、死んだときに、サジェスチョンを与えてくれた人に褒めてもらえるような人生を送ろうと思う・・・(今は、何を見ていますか?)・・・宇宙を・・・(気分は?)・・・ボンヤリ・・・(ワーク後のけだるさを味わっている)・・・(ワーク中の気づきを語る)自信がないとか・・・というのは、今まで、自信を持つに至る経験がなかったから、仕方ない・・・怖がらないで経験を積んでいく・・・何かに挑戦したい気がする・・・【所要時間:1時間45分】