問1
①→次世代へ伝わるのは卵細胞内のDNAだけ。
②→べん毛の基部には中心体があり,中片部にミトコンドリアがある。
③→植物の雌性配偶子には卵黄はなく,胚乳もしくは子葉に栄養は蓄えられる。
④→雄原細胞は花粉四分子が分裂して形成される。
⑤→減数分裂を行うのは一次精母細胞である。
問2
考察問題。実験文をしっかりと読めばそこまで難しくはない。
助細胞が花粉管の誘引を行っていることは事前に知っていれば有利になったでしょう。
問3
新旧共通問題。受精後に灰色三日月が生じ,それを二分するように最初の卵割が起きること。脊索が神経管を誘導することなどを理解していたかどうかがポイント。
問4
ビコイドに関する問題。リード文からこのタンパク質Xが頭部から腹部に向かって濃度勾配を形成し,その濃度によって特定の構造が分化することをイメージできたかが勝負。量を半分にしてしまえば,当然濃度勾配も全体的に薄くなる。したがって,本来の濃度はより頭部に近づく必要がある。
問5
いわゆるメンデル遺伝の基本の計算。
今後はこのように遺伝子分野との関連で少し出題される程度であり,交配を複雑にした確率計算(従来のメンデル遺伝)は少なくなっていくだろう。
ヘテロ同士の交配なので,Aa×Aaとなり,生じるメスはAA:Aa:aa=1:2:1となる。
今回,異常ホモの雄と交配させているが,この遺伝子は母性遺伝子なので,精子の情報は関係ない。
したがって,Aaとaaの雌が作る卵は全て異常になるので,1:3となる。