第4問

耳とホルモンの問題でした。

そろそろ受容器が…とは思っていましたが,
耳が久しぶりにがっつり出ましたね。

ホルモンの考察がやや答えにくかったので,
そこが差がついたポイントでしょう。

問1
聴覚器に関する基本的な問題。
③は大脳の「髄質」に聴覚中枢があるというのが誤り。
聴覚野は大脳新皮質の側頭葉にあります。

問2
これは覚えてないとダメ

問3
前庭や半規管の働きにまで言及したことが
難易度を上げています。
ただ,問われている知識はそこまで難易度の高いものではないので,
正確に覚えているかで正誤がわかれたと思われます。

問4
ホルモンに関する考察問題でした。
Ⅲ群の結果から,
甲状腺ホルモンにより変態が誘起されていることがわかる。
しかし,濃度を1/10にしたⅣ群では誘起されていない。
これにより,甲状腺ホルモンの誘起作用には
一定以上の濃度が必要であることがわかる。

しかし,その1/10の濃度でもⅤ群では変態が誘起されている。
違いは糖質コルチコイドがあるかないかである。
糖質コルチコイドのみでは変態は誘起されていないので,
糖質コルチコイドは甲状腺ホルモンの作用を起きやすくする作用があることがわかる。

問5
問4より甲状腺ホルモンが変態を誘起しているので,
何を除去すれば甲状腺ホルモンが出なくなるか?
を答えればよい。

甲状腺ホルモンは視床下部からの放出ホルモンが脳下垂体前葉に作用し,
その前葉から甲状腺刺激ホルモンが分泌され,
それが甲状腺に作用して分泌される。
従って,脳下垂体を除去しても(刺激ホルモンが出なくなる]
甲状腺を除去しても甲状腺ホルモンは分泌されなくなる。

問6
図をよく見る必要がある。
特に血液の流れによく注目すること。
放出ホルモンは視床下部の神経分泌細胞から分泌されるが,
血液の流れを考えても,gが放出ホルモンを分泌していることがわかる。
すると,iが脳下垂体前葉となるので,
後はフィードバックに合わせて答えればよい。

特に問6が差がつく問題となったと考えられる。