こんにちはニッコリこんばんは

気付けばもう数日で1月が終わるんですね。

今日はいつもの紹介ではなく、もうちょっと一般的で、真剣な話題です。

 

 

今日は後肢が不自由とのことでご来院されたヨークシャーテリアさんからスタートでした。

こちらのヨークシャーテリアさん、保護犬さんとのことでした。

 

保護犬さん、保護猫さん、というと皆さん保健所や愛護センターを思い浮かべる方が多いかと思います。

それと同時に、新しい家族に出会うことのできなかった悲しい命のことも。

殺処分、ときくと殺処分機によって亡くなったコたちのことだとおもわれがちですが、その中には交通事故などに会い瀕死の状態で運ばれてきたコや、病気による自然死や、他にも動物福祉にのっとった安楽死も含まれるのだそうです。

 

昭和から平成へと変わってきた中で、この殺処分の数も年々減ってきています。

平成27年度には初めて殺処分数が10万頭を切りました。

人のエゴのために亡くなってしまう悲しい命が減ることは良いことだと思います。

 

保健所に連れてこられる動物たちの中には、飼育放棄によって連れてこられたコたちもいます。

身寄りのない、一人暮らしの飼い主さんが倒れてお世話ができない・・・そんなことも、地球上に70億もの人がいたらあると思います。そんなときに、保健所に行くしかない、と悲しむよりも、温かい手を差し伸べられる環境が整えられたら、と考えます。

 

現在、様々な愛護団体や保護団体、活動により、殺処分で亡くなる犬猫たちよりも、譲渡され新しい家族に迎え入れられた犬猫たちが約2倍の数になっています。ほかにも、元の飼い主様が探して迎えに来るコもいます。

 

減ってきてはいますが、殺処分の多さの裏に飼い主による無責任な繁殖という面もあります。

大病にならない限り、麻酔をかけたオペはしたくないと言われる飼い主様もいらっしゃいます。

その考え自体を否定はしません。体の本来あるもの、機能を取ってしまうことに抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。ただ、その選択にはやはり責任は持ってほしいと思います。

犬猫は一度の出産で3~4頭産むことも珍しくありません。多ければ6、7頭ということも。

あっという間に増えてしまい、気づけば飼育崩壊・・・そして飼育放棄、という事例もあります。

 

また、日本では生体販売のショップさんも少なくありません。

ショップが多数あるということは、しっかりと飼い主様とお話をして、お渡しするコをお願いします、と真摯に出会いをサポートする会社もあれば、産めや増やせやで衛生環境もあまりよくない会社もあります。

会社が様々あると同様に、買い手にも様々ありますね。たくさんの愛を注がれる方、なんとなくでお世話をされる方、お世話というお世話はあまりしない方・・・

正直、最後のお世話というお世話はあまりしない方には犬猫を飼うことはオススメできません。

 

犬猫だって生きているのですからご飯は食べますし、排泄もします。声や行動で主張をすることも大いにありますし、愛されたいのです。大事にして、大事にされるべき存在だと思います。

そして、それは新しく生まれた小さな命に限らず、成長して大人になった犬猫たちでも同じですよね。

もし、犬猫さんたちを家族に迎えようと考えられている方。

保護犬、保護猫さんたちにもお会いしてみませんか?

47都道府県、日本全国で保護活動をされているところはたくさんあります。

探してみたら、意外と近くに出会える場所があるかもしれません。

 

 

※※※

多くの保護団体さんでフードやトイレシーツ、おむつなどの物資や、ワクチンなどに使われる資金の応援が必要とされています。
直接送ることにドキドキしてしまう、などなどの方はお近くの動物病院やサロンさんで聞いてみるといいかもしれません。悲しい命を減らし、新しい出会いの場を、出会える命を増やしていくために、ご協力をお願いいたします。