と女の小指と小指に見えない赤い糸が結ばれていて、これが結ばれた二人は、いつしか出会い、添い合うようになるという運命の赤い糸の伝説の Fairy Story。

我が拙き人生の中で残念ながら未だかつて小指に結ばれた赤い糸を自他に見たことは無い。
もともとが見えない糸なのだから見えなくても当然なのかも知れないが、誰にもその糸があるのなら、大都会のスクランブル交差点を渡る時など、糸と糸がこんがらがって歩き辛くて仕方がない。

実際に歩き辛さはあるが、何とか混じり合うことのない他人様としてすれ違えるのは、赤い糸は見えないばかりではなく、当事者以外は感ずることもなく、当事者同士がそれを感じた時には、強力に他者を撥ね付ける化学変化を起こすものなのかも知れない。

ふと・・・見えない赤い糸は、誰にも見えないのになぜ赤だと分かったのかと素朴な疑問が浮かんで来もするが、結ばれた二人には確かに赤い糸が見えているのかも知れないとも思ったりするのだ。


ギリスの詩人 George Gordon Byron(ジョージ・ゴードン・バイロン)さんは、
「Fact is stranger than fiction. 事実は小説よりも奇なり」と仰った。

「式はしませんが、赤い糸に結ばれ入籍しました」と案内を貰ったのが数年前だった。
周りにいる誰もが結ばれたという赤い糸が見えずに「えっ・う~ん・マジ?」という思いを抱いてしまうカップルの誕生だった。

他人様の色恋に口を挟むほど野暮ではなくも、二人の凸凹がどう噛み合って、赤い糸の存在だと信じるに至り、入籍と繋がったのか、美女と野獣の言葉もあるが、正に事実は小説よりも奇なりを感ずる出来事でもあった。

後に聞けばお互いが知り合って半年も経たずに夫婦となっていて、永遠の愛を誓い合うも実態的には、美しき誤解の時期に夫婦になっており、美しき誤解が真実の確認の時期に入った時には、犬猿の仲になってしまい取り付く島もない程で、真新しいフラン・フランの食器も家具も二分割して別居となり、永遠のさようならを告げ、独身となっていった。

元々は二人とも後輩だったためにそれぞれから妙な形の相談を受けては応え、どちらの方も持つ訳にはいかぬ状況から解放されたことには安堵なのだが、手元にまだ残ってる入籍案内の手紙の文字の「赤い糸」を思う時、ひょっとしたら何かに目が血走って何でもなかったものが赤い糸に見えたりしたのかなぁと思案をするのだが・・・


L ove is blind・・・恋は盲目とはいうが、赤い糸が見える謎は未だに分かっていない。

くどいようだが Fairy Story のお伽噺だから分かる筈もないのかも知れないが、
それでも・・・なのだ・・・











芽生えた疑問のもやもやを解消したくて、

別々の飲みの機会に「赤い糸」は見えたのかと尋ねれば、

二人とも「見えた・・・と思ったのだが・・・」と答えた。



「紅線」として中国に伝わる話しをすると、

へっ?・・・元々は小指じゃなく足首に結ばれていた縄であることに

びっくりしながらも・・・婚姻が足枷のようでもあったと宣った。



言うに事欠いて足枷とは・・・と思っていたのだが、元夫はそれでも

多少の後悔の念を漏らし、確かに赤い糸が見えたんだよなぁと言った。



元嫁は、確かに赤い糸に見えはしたけど、翌々見たら、

赤い糸の赤は、赤の他人の赤で、糸は他人の意図だと言ったのだった。



単純に思わず上手い!と思ってもしまったのだが、

友人・知人の相次ぐ結婚と実家からの遠回しなプレッシャーのなかで、

いつしか他人の意図に乗るかの如く、目の前に赤い糸があるように見えたのだと

冷めた言葉を吐き出したのだった。




世界各地に赤い糸のお話しはあるのだが、

例えそれが運命の出逢いであったとしても、

自分の側と相手の側の糸の結び目をきっちり締めなければ、

簡単に糸は解けてもしまい、時には糸に糸を編み込んで、

他者からの圧力にも切れぬようにする必要があるのかも知れないと思っていた。



まぁ・・・ボクは見たこと無いから分からぬのだが・・・

せめてその運命の糸が芥川龍之介先生の

犍陀多(カンダタ)が掴もうとした糸で無いことを願いつつ・・・



一度でいいから見てみたいと思って見ても、

見えぬ者には生涯見えぬのかも知れぬと思うのだった。




The fairy story of the red thread.



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よっぱど辛かったのかなと呟いたとですが、

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