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書店にて気になり買ってきた、渡辺京二×津田塾大学 三砂ちづるゼミによる「女子学生、渡辺京二に会いに行く」を読む。

一気に読んでしまった。感想を端的に表すのは難しいほど、考えさせられることが多い本。

そして同世代の学生の、自分にも覚えがあるぞというあらゆる?に対する切り口、渡辺京二さんの印象的な言葉も多い。

“自己実現”という言葉への違和感(自己なんて生まれたときに実現してるのだから、という言葉には目から鱗だった)、“無名であれ”、“何を成さずとも、偉くなったり出世する必要もない、平凡に生きていい”と、こんないてもいなくてもいいような自分にも(文中にも社会に必要とされていないと感じる若者の話が出てきて、その件にも感銘を受けました)いてよし、と言ってくれる、そういった視点・視線があるのだということが救いのように感じる。

現代に生きる若者にはそれぞれに響くところがありそうな一冊。