「問題ありません」というご報告 | caqu-caqu日記

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おじいちゃん、おばあちゃんのタンスを覗くと、昔の洋服って本当によくできているし、いいもの持ってるなぁ、と思った事はありませんか?
サキュウは、自分の子供や孫から同じように感じてもらえるような洋服作りを目指して、日々がんばっています。

東北コットンの放射能についてお問い合わせを一件頂きましたので、
この場を借りて皆さまにご報告させて頂きます。

結論から申しますと、製品及び東北コットンを検査した結果、
相当に低い検出限界値の元で全ての項目でND(検出せず)ですので、
問題ありません。


微妙な問題だけに、何の前ぶれもなくこのようなお話をすると
問題ないのに問題あるように感じてしまうのが人情ですので、
正直どうしようかと悩んだのですが、ご心配の方がきっと他にも
おいでだろうと思い、東北コットン発売前の今のタイミングで
ご報告する事にしました。



実は、アパレル製品を放射能検査することはあまり多くありません。
なぜなら、経済産業省が震災直後に行った繊維製品のサンプリング
調査の結果
、問題になるような放射線量は検出されなかったので、
繊維製品には明確な基準や検査義務も設定されていないからです。
さらに私見になりますが、デニムのように必ず水で洗う製品は、
それが目的でなくとも、結果として除染作業と同じです。
元々問題ないものを、さらに洗浄するのですから、より高い安全性の
確保が期待できます。


そうは言っても、私たちは東北(宮城・岩手)で生産していますから、
無関心でいられるはずもなく、しっかり独自に検査しています。

caquおよび東北コットンでは、下記の品目で放射能検査を行っています。
・ワタ(→東北コットン事務局が東北大学で2012年12月検査)
・生地(製品)・工場上水(→弊社独自に公的機関で2013年3月検査)


<結果の詳細>

・ワタ・・・ND(検出せず)
詳しくは東北コットン・放射能についてをご覧ください。


・生地(製品)・・・ND(検出せず)
生地で検査していますが、(製品)としているのは、製品での検査は
ファスナーやボタンなどの付属品を全部外して生地の状態で行います。
この検査は、製品と同じ洗い加工をした生地を検体にしていますので、
最終製品での検査と実質同じです。


・工場上水・・・ND(検出せず)
水の安全性も確認しました。


こうなると、じゃあこれまでの商品はどうなの?となるのが人情ですが、
ご心配なく。私たちは2012年1月にも製品と上水で検査を行っており、
いずれもND(検出せず)を確認しております。
それ以前についても、自治体によって安全性が確認された水で洗って
おりますので、これまでお買い上げの製品についても問題ありません。
また、東北コットンを使った製品は、東北Cottonと表記した製品以外
にはありません。

乾燥は天日ではなく、全品乾燥機を使用しています。
この地域の空間線量は0.05~0.06μSVと、西日本と同じですので、
天日乾燥でも問題ありませんが、caquは工程上天日にしていません。
乾燥後、同じ建物内で仕上げ・検品し、1枚づつ袋に入れて東京の弊社
に一括納品されます。


上水・・・ND(検出せず)

製品・・・ND(検出せず)
今回、洗った生地を(製品)としたのも、この時の経験からです。

※依頼人名義が工場のため消しています。


細かくご説明するため、どうしても長文になりました。
最後までお読み下さってありがとうございました。



caqu