がんは
外科療法、化学療法、放射線療法の三大療法があり、現在は免疫療法やQOLを高める緩和ケアなども第4の治療として期待されています。
昔はがん治療は外科手術が、メインでしたが、現在は、化学療法や放射線療法も部位やステージにより治療効果が変わらなくなってきています。
先日、すい臓がんの患者会パンキャンジャパンの主催の「放射線療法のすべて」を聴いてきました。
今回、放射線の種類から、放射線療法の歴史、放射線療法の種類、放射線療法の効果を非常にわかりやすく放射線腫瘍医の先生がしてくださいました。今までで1番わかりやすかったです。
現状で、日本は放射線治療を受けている人は30%前後
世界では50%以上、アメリカでは65%以上の患者さんが受けているそうです。
ソースを探したら、こちらに出てました。
出典:地域がん登録全国推計(2006)及び日本放射線腫瘍学会2009年構造調査
日本で放射線治療が広がらない理由は
・放射線に対する否定的感情
・外科に重点を置いた医療
・専門家の不足
ただ、がん情報のグローバル化、放射線療法の有用性の増加、高齢化による手術や化学療法が適さない患者さんにも行われ、年々、放射線療法を受ける方は増えてはきているとのこと。
現在、日本では施設数は少なくないが、
日本放射線腫瘍学会 放射線治療専門医
医学物理士認定機構 医学物理士
放射線治療専門放射線技師
などの専門家が足りていないとおっしゃられていました。
確かに、私もデータを見てみたんですが、そのようですね。
出典:公益社団法人 日本放射線腫瘍学会
2011年調査結果第1報
私は今回、化学療法の腫瘍内科医と同じく、専門医が足りてないんだなと理解できました。
やはり適切な治療に辿りつかない方が多く、医療に対して選択をせずに受けているケースが多いと考えられます。
誰も医師は、患者さんを苦しめようと思って治療をしている人は少ないと思います。
ただ医師も1人の人間であり、できることに限りがあります。
患者さんやご家族もただ言われるがままに、治療を受けるのではなく、患者さんご自身にとって、本当に大切にしたいことを守られるかを医師と話し合い、選んでいただきたいですね。
現在は、ゴミみたいな情報が溢れ、インチキ医療がビジネス的要素を強めて、SNSなどを使い、欧米のマーケティング手法を取り入れ、いかに患者を獲得できるかで、迷わされてしまいます。
ただでさえ、医師とのコミュニケーションが取れずに納得して科学的根拠のある医療を選択していくのが難しいのに。
今後も学び、クライアントの相談にのれるよう、学び続けます。