さぁ~後編のスタートです(*^ー^)ノ
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不妊治療では本当にたくさんの涙を流しました。
でも、この経験がなかったら
今でも私はきっと我儘で傲慢だったような気がします。
しかし不妊治療を経験できたおかげで、
私は一つ優しくまれたのではないかと思うのです。
この経験で命に向き合い、自分の事や大切な人たちのこと、
すれ違うだけの人の命や植物の命さえ本当に愛おしいと思えるようになりました。
私は一人で生きているのではなく、多くの人に見守られて支えられ、
生かされているのだということを知りました。
親に感謝し、命を与えてくれたご先祖様に感謝し、
そして今を精一杯生き抜こうと思えるようになりました。
自信を失い生きる意味もわからなくなっていた私が
自分の人生を自分で輝かせようと思い始めました。
不妊治療という経験は、
人として一つ成長するために私には必要な経験だったように思います。
世の中に必ず誰かが割り当てられなければいけない試練があるとしたら、
きっと神様はそれを乗り越えられる人を選び
「申し訳ないけどあなたにお願いします」と与えてるような気がします(笑)。
だから、乗り越えられない試練はきっとないと思うのです。
いってみれば私たち夫婦は神様に見込まれた、
選ばれた絆で結ばれた二人なのだから。
私は思います。
人はそれぞれ小さな川を、小さな船にのって進んでいます。
そして夫婦となる人と出会い、小さな川が交わって少し大きな川になります。
以前の私はその大きくなった川を渡るためには、大きな船にして
夫婦は同じ船に乗るものだと思っていました。
しかし、二人同じ船に乗っていては何かトラブルがあった時、二人とも溺れてしまいます。
実際、私たちも何度も何度も沈没しそうな船に乗っていました。
「私は前に進もうとしているのに、何であなたは余所見をして休んでいるの?」
「なぜ一緒にいるのに、私の気持ちがわからないの?」
同じ船に乗っていた時はそんなケンカばかりしていました。
ところが別の船に乗って、お互いの気配を感じる距離で自分のペースで船を漕げば
「あぁ今疲れてるのかな」
「私を待っていてくれるから、あそこまで頑張ろう」とか、お互いを気遣う気持ちが生まれてきます。
またどちらかの船が沈没しそうなら自分の船に引き上げてやることもできます。
川岸の花を摘みに寄り道したりお昼ねしたり、
キレイな夕焼けを見つけたら一緒に眺めて、
魚が釣れたら一緒に食べて、
でも同じ川でも別々の船に乗る。
お互いの力を信じ、それそれが自分の力で生きていく。
夫婦ってそういうものだと今は思います。
不妊治療も同じで、同じ目的に区かって進んでいくけど、
私は私の、夫は夫の楽しみを見つけながら、
時には励まして、時には一緒に感動して
日差しが強ければ私が日傘を貸してあげ、
流れが強ければ穏やかな場所まで夫に引っ張っていってもらう。
途中で目的地が変わったとしても、夫と二人で辿り着いた場所が
私たちのゴールなのだと胸をはればいいのです。
一緒に同じ川を渡ってきた、その課程が一番大事なのだと思います。
私の母はよく
「二人が仲良くいてくれることが一番幸せ」と私にいいます。
先日、夫の実家へ帰省した際に同じことを義母から言われました。
本当にありがたい言葉です。感謝の気持ちでいっぱいです。
その日、そんな話をしながらヒ義母と夫と3人で泣きました。
私はこの日の事を一生忘れないと思います
私たちは、もしかすると次の代に命を繋げないかもしれません。
でも私たち二人が仲良く親孝行になるのなら、
これから先も親孝行をしていける自信があります。
不妊治療という経験があったから気が付けたこと。
【感謝すること】【尊敬すること】【信頼すること】
いつでもこの気持ちを忘れずに夫と歩む不妊治療
それが私の「ふぁいん・すたいる」。
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これはNPO法人Fineの会報誌のコーナー「ふぁいん・すたいる」へ
寄稿したものです。
私たちの7年間を決められた文字数で表す・・・
凄く大変だったけど、
書ききれないほどいろんな事があったけど、
私たち夫婦が不妊治療を通して感じたこと、学んだこと
それを、
今あの頃の私たちのように
苦しんで、胸が押し潰されそうな人達に
何かを伝えられたらって思って書きました。
こんな私たちでも
今は笑って話せるほど
逆にこの経験が出来たことに感謝しているほど
幸せです(≧▽≦)
私たちの挑戦はまだまだ挑戦は続いているけど
夫がいるから、
家族がいるから、
仲間がいるから、
友達がいるから、
私はがんばりますo(^▽^)o
明日は夫側の気持ちを綴った
「夫が妻にできること」