照れながら結婚の報告をするオダギリジョー(左)を笑顔で見守る香椎由宇=都内のホテル
俳優のオダギリジョー(31)と女優の香椎由宇(20)が、電撃結婚することが明らかになり27日、東京・恵比寿のウェスティン東京で、ツーショットでの報告会見を行った。オダギリが来年1月から韓国映画出演のため、1カ月間渡韓する前にケジメをつけた形となる。2人は05年に映画「パビリオン山椒魚」で共演して熱愛がスタート。交際2年でゴールインとなった。
弾(はじ)ける笑顔も、見つめ合うこともない。生活感を感じさせないカリスマ俳優2人らしい結婚報告会見だった。
奇抜なファッションで知られるオダギリは、髪を肩まで垂らしながらも、黒のスーツに黒のネクタイ姿と抑えめスタイル。きっちりオカッパヘアの香椎はグレーのシャツにパンツルックで登場した。オダギリは開口一番「こういう場に慣れていませんので、面白いことも言えないと思いますが…」と“釈明”をした。




2人は2005年11月に撮影した映画「パビリオン山椒魚」の共演で出会った。「若い女性なのに、周りにこびることなくかっこいい人だな」とはオダギリの香椎に対する第一印象。香椎は「テレビをあまり見ないので、オダギリさんを知らなかった」。撮影中から交際を開始。オダギリは「最初から結婚を意識していた」という。
オダギリは大学時代にカリフォルニアに留学、香椎は小学校6年間をシンガポールで暮らすなど国際派の2人。だが、結婚の決め手はオダギリの古風なまじめさだった。香椎の父は厳格で門限は午後10時。デートでもオダギリはこれをきっちり守ったという。
結婚を決意したのは11月。「来年から海外での仕事が多くなるので、彼女を安心させたかった」とオダギリ。具体的な言葉はなかったが、香椎の厳格な父にあいさつに行く決断がプロポーズとなった。生まれたころから父がいなかったというオダギリは「今の理想の父親は彼女のお父さん」と心酔している様子だ。
香椎は同時期に俳優の小栗旬との密会が写真週刊誌に撮られたが、香椎は「(オダギリにも)食事に行くと報告していた」と平然。オダギリも「何の影響もなかった」と答えた。
婚姻届は2人の同じ誕生日である2月16日に提出することが有力だ。オダギリは来年1月からキム・ギドク監督の韓国映画「非夢」の撮影に入るため、挙式や披露宴は未定。子供についてもオダギリは「わからない。
これから考える」とポツリ。新居も決めておらず当分は別居婚という。
香椎は現在大学3年生で学生結婚となる。女優業も続け「これまでは料理をつくることもなかったけど、これからはやりたい」と学生、女優、妻と三足のわらじを履きながら、オダギリを支えていく。