以前、「MT車は左ハンドルの方が運転しやすい」という話をどこかで聞いた憶えがあります。
私はその意味をず~っと分からずに来たのですが、
自分がMT車を乗りこなすようになってから、それが少し理解できるようになりました。
私のクルマは右ハンドルのMT車なので、ギアチェンジについては当然に左手で行います。
前回のブログに書きましたが、
長時間にわたり左手で頻発にギアチェンジ繰り返していると、
手の平全体が腱鞘炎のような「だるさ」を感じるようになります。
それは、手の平を不自然な方向に向けてギアチェンジしているからです。
すなわち、右ハンドルのMT車では、1速→2速へのギアチェンジは、
左手を助手席の方へ押し付けながら行います。
押し付ける時、その手は逆手、またはシフトノブを上から握りしめた形で
「ヨイショ」とやります。
これがよろしくないのです。
特に、逆手は、手首を捻るような格好になるので、手首や手全体に負担がかかります。
一方、左ハンドルの場合、右手を順手で引きながら2速に入れることになります。
やはり、逆手で押すより、順手で「グッ」と引くほうが力も入れやすいです。
どちらの手でギアチェンジするほうが楽か、容易に想像がつくでしょう。
2速は、一番よく入れるであろうギアですからね。
ためしに、右ハンドルである自分のクルマの助手席に座って、
左ハンドルの気分でギアチェンジしてみました。
↑順手です
ほ~ら簡単!
右手でギアチェンジすれば、腱鞘炎になることもないと思われます(笑)
そもそも、一般的なMT車のシフトパターン(左上が1速)って、
右手でギアチェンジすることを前提に決められたような気がします。
1速や2速といった頻繁に使うギアを自分により近い位置(運転席側)に配置するほうが自然なのですから。
その辺りの歴史的経緯をご存知の方がいればぜひご教示ください。
イギリスを除く欧州のクルマの大半は「左ハンドルのMT車」です。
いまだに欧州の人達がオートマ車を好まず、MTが主流であるのも、
このハンドルの位置にも少し起因しているような気もします。
すなわち、左ハンドルの場合、右ハンドルでギアチェンジするよりもずっと負担が少ないからですよね。
また、左ハンドルのMTは、右手でギアチェンジ、左手でクラッチ操作をするので、
体重が左右均等にかかり、正しい姿勢を維持しやすいとも言えます。
この、ハンドル位置と、MT車の比率の因果関係についても、
ご存知の方がいれば教えてください。
藤田でした(^^)