カナエール2013合宿報告!~感動の2日目~ | 奨学金支援プログラム「カナエール」

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合宿2日目

◆嵐が過ぎた朝


2日目は、早朝6時からの散歩が始まりの合図。昨日の嵐が嘘のように、穏やかな風に包まれた朝。朝日が差し込む木々の間に響き渡る鳥たちの鳴き声が、心を和やかに落ち着かせてくれます。集合時には「眠い~」と、テンションの低かったカナエルンジャーたち。けれど、お日様に照らされて元気をもらったのか、大人を率先してはしゃぐ姿に、周りの面々も、元気のお裾分けをしてもらっていました。

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◆フラッグ発表

部屋を片付けた後は、各チームのフラッグ発表。チームで創り上げたフラッグを、皆の前で発表していきます。大胆かつ、まっすぐなデザインで想いを表現したフラッグや、繊細で可愛らしいフラッグまで、十人十色。この10のチームフラッグは、この2日間で、揺るぎない信頼関係が築かれたことを、代弁してくれています。原点回帰。このフラッグに載せた決意を、いつも忘れずに、まずは6月30日のスピーチ本番に向けて、突っ走っていって欲しいと思います。


◆想いを言葉に ― プレプレスピーチ原稿作成


2日目の昼食が終わり、合宿も終いよいよ終盤へ。ここまでは、大きなトラブルや大幅な予定変更もなく、順調過ぎるくらいに順調だった、2013カナエール合宿。いよいよ、今回の合宿の集大成でもある、プレプレスピーチの原稿作りへと突入です。合宿で見つめ直した将来の夢を元に、カナエルンジャーたちが、自身の内から生まれた言葉で、必死に文章を紡いでいきます。真剣な眼差しで原稿に向き合う10人。それをが温かく支える周りのエンパワメンバー。この光景が、既にこの合宿の成功を物語っているかのようでした。

◆覚醒 ― プレプレ発表

本番スピーチに向けて、今後のチーム活動計画をチーム内で話し合った後は、いよいよプレプレスピーチの発表。緊張感が漂う即席のスピーチ会場で、10人のカナエルンジャーたちが一人一人、全員の前で、順番にスピーチを行います。カナエルンジャーたちの想いが、今、初めて声となって私たちに届られます。「自分たちは不幸ではない」「職員を始め、多くの人から貰った優しさや笑顔を、後に続く子どもたちや他の人たちへと伝えて生きたい」「そしてその先には、自らが不条理な社会を変える存在として成長し、子どもたちの未来を創りたい」

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◆最後に

彼、彼女たちのあまりの純粋でまっすぐな感情に、想いが伝播し、こちらの心も共鳴して涙が溢れ出ます。プレプレスピーチにも関わらず、熱い共感を創り出せるカナエルンジャーたち。カナエルンジャーたちの中に、日本の未来への希望を見た気がしました。「私たちの可能性は無限大である」この合宿を通して、夢に向き合い、自分に向き合い、そしてお互いに向き合った2日間。曇った視界を晴れやかにし、閉じかけていた目を覚ましてもらったのは、他でもない、私たち大人たちだったのかもしれません。

6月30日(日)の本番にはどれほど素敵なスピーチを聞かせてくれるんだろう。同行していた私たちの期待度は、それはそれは高まりました!

みなさま引き続き、カナエールの応援をどうぞよろしくお願いいたします!

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