行きたい美術展。
ちょっと遠いか、北海道
北海道道立美術館(札幌市)
没後80年、佐伯祐三展覧:パリに生き、パリに逝った画家の熱情
4月24日(金)から6月14日(月) 休館日、月曜日(5月4日を除く)、5月7日(木曜)
代表作110点を展示。
以下、ブログ筆者の私的見解(アマチュアです)。
1920年代の絢爛豪華なベルエポック期のパリに、質素で骨太な画風を確立した佐伯祐三。背景の大胆な構図、背景の看板などに埋もれたアルファベットの単語の存在は、後の時代の抽象画の先取りのような抽象性をもつ。
「この絵は純粋か?」と問い続けた結果、ベル・エポック期からはみ出てしまったかのような先進性。
同時期にパリで活躍した、藤田嗣治とは、まったく正反対の画風で、僕は両方とも大好きな絵画ですが、最盛期のパリ美術の世界で、日本人二人が洋画で独自の画風を確立したことは、とても嬉しくステキなことだと思う。
しかし、空港の見える大学は、空港に近いのだけど、北海道はやはり遠い。大学もあるからまとまった時間も取れないし()。幸いマイレージがあるから、日帰りで、観てこようかな(笑)。
特別展、没後80年佐伯祐三展(於:北海道道立美術館(札幌市))
おまけ
ちなみに、佐伯祐三のお気に入りの絵も、藤田嗣治のお気に入りの絵も、日本のある地方の美術館に、僕は見出している。こちらも遠いのだけど、九州、福岡市の福岡市美術館所蔵の二幅の絵。両者とも、常設展に展示されていますが、佐伯の絵は、佐伯祐三展開催中は北海道道立美術館に貸し出されてるかもしれません。こちらは、パリの街角を描いた小品で、背景の絶妙な街の落書きが好きです。藤田嗣治の絵はベルエポック期特有のファッションの美女を描いた作品です。絵の中の猫もかわいい。
たまーに学会出張で時間が空いた時に、美術館に寄って、お気に入りの絵が見つかると、その街自体が昔から知っていたようで、嬉しいですね。ただ、地方美術館の閉館時間の早さには泣きがいっぱい(広島美術館ではたった5分で閉館で入れませんでした)。これも醍醐味なのかな。