あれれっ 靴下がない
これから朝食というのに。
ホテルの最上級顧客会員になると、館内の秘密のレストランで食事となる。
ホテル館内にその場所の掲示はない。
朝食券もいらない。
コンチンタル・ブレックファースト主体のメニューがならぶ。有機系が多いので身体に良いのもありがたい。
ホテルの朝食につきものの、洋食ビュッフェの喧騒とは無縁である。
また、和食レストランの朝の顔を見なくても済む。和食レストランは夜見ると素敵な雰囲気なのだが。
だけど、靴下がない。
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昨晩、元奥様が娘を連れてきたから、洗濯物として間違ってもってかれたのか。
元奥様と音信普通と思っているゼミ生も多いが、現実には同じ街の僕のマンションに住んでいるからホテルへ娘を送ってくれている。
だけど、元奥様はホテル滞在に20分以下である。
僕は、娘のホテル滞在中は、朝昼晩と娘の状態を元奥様に報告している。音信不通ではない。
そんなに冷たい人間ではない。
それに一応、娘の実母だからね。
だけど、娘がマンションにいるときは、逆はない、音信不通、まったく不思議だ。
だから、娘のマンションでの生活は知らない。
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元に戻ると、これから朝食なのに、靴下がない。
あまり遅くに、最高級会員専用の秘密レストランに行くと、海外のアジアン・リッチでいっぱいになる。
韓流スターに似た人が一人で食事をしている。お忍びでの来日かしら?
そのなかで、靴下なしで食べるのも恥ずかしい。
一応、海外の旅行客にとって、日本はもてなすゲスト側だからね。
靴下、靴下・・・・だけど、空腹が。
えぇい、革靴に素足を突っ込んだ。別に何の違和感もない。
うん だけど、これって、「石田純一」だよね。アラファイブの。
期せずして、「石田純一」ファッションになってしまいました。
ちなみに、彼とは、某国某首都の某高級御三家ホテルでよく見かけます。
そんな縁かもしれません。いざ、秘密のダイニングへ朝食に行ってきます。