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経歴
Berklee College of Music、青山学院大学院国際政治経済学研究科修士課程(MBA)修了。元ミュージシャン、ビジネス・コンサルタント。
世界的なJAZZギタリスト渡辺香津美氏に師事し、15歳よりスタジオミュージシャンとして活動。アイドルから演歌まで幅広い分野で数多くのレコーディング、ステージで活躍。音楽分野での経験を活かし、ビジネス界に転身。世界最大の米国通信会社AT&T及びAT&T Solutionsにてコンサルタントとしてのキャリアをスタート。その後、米国大手コンサルティングファーム、アクセンチュア(旧アンダーセンコンサルティング)先端テクノロジーグループのシニア・マネジャーとしてグローバル規模でコンサルティングビジネスを展開。活動範囲を広げメディア&エンターテイメントグループを立ち上げ、映画、音楽、放送、ゲームといった新しい分野におけるコンサルティングを開拓。現在はアクセンチュアを退社し、野村総合研究所にて、情報・通信、メディア・エンターテイメント業界と幅広い分野におけるコンサルティングに従事。2010年は、3Dメディアの普及、元YMOの松武秀樹氏との新音楽構想にも着手。

Q.松永さんは最初音楽家であったにも関わらず、なぜコンサルタントになられたのですか?

A.まず始めにアメリカと日本で音楽に対する考え方が全く違うということがありますね。
 日本の音楽会社はいつも「ここでMステに出演して~」「このドラマとタイアップして~」といった風にマーケティングばかり行っております。それがアメリカに留学した時思ったのは、アーティストが皆純粋に音楽を楽しんでいるということです。このままだと、私もそのうち音楽を嫌いになると思い、音楽業界から身を引くことを決意致しました。
一方、ビジネスの場というのは、「努力」である程度なんとかなる世界です。才能が大きな要素となる音楽業界とは全く違います。そのため、私はコンサルタントになろうと思いました。

Q.普段の業務で最も気をつけている点は何でしょうか?

A.「こいつにしかこの仕事はできない!」また、「こいつになら金払ってもいい」と思わせることです。
そのための独特な視点・気づきを常に持つようにしています。
また、相手の要求に+αをくっつけることも大事ですね。

Q.今後のコンサルティング業界の展望について教えてください。

A.ITだ、戦略だ、人事だ。と言った区分というものはもはや古いです。これからもコンサルティング業界は全てできる人材でないといけません。顧客とのヒアリングの際に「IT費用を減らしたいんだよね~」と言われた際、「あ、僕戦略専門なんでその件は社に持ち帰って検討しますね!」なんて言ってしまったらその瞬間契約打ち切りですよ(笑)
その観点から見ると、大手の外資戦略系コンサルティングファームは学生からは人気かもしれませんが、最も要注意の会社でもあります。
そんな時代だからこそ、これからは「俺はマッキンゼーの○○だ!」というに風に社名にすがるのではなく、自身の力で道を切り開いていける人材がコンサルティング業界には求められています。

Q.就活生にアドバイスをお願いします。

A.コンサル的な視点から言うと、
「相手企業の求める人物像に合わせてそれに対する経験・考えを言う」
ようにしましょう!
ただ単に、
「自分はサークルの代表をやってまして・・・」
「このようなことからリーダーシップを・・・」
とべらべらとまくしたてる学生さんは非常に多いですが、人事はそんなこと聞いていませんよ(笑)
まずは、志望企業の歴史やIR情報、その他もろもろを調べ、
「この企業はこういう人材を欲しているな。」
と仮説をたてましょう。
それに対して自分の経験を組み立てればよいのです。
さらに言ってしまえば
「人事を騙してやろう!!」
ぐらいの意気込みで臨み、そのように演技することを楽しんだ方がよっぽどマシです(笑)