【TBS evening5】より 


三雲
 「実際韓国で(韓国武装スリ団について )取材してみて如何でしたか?」

安永(右の男性)
 「韓国はですね、不景気が少し続いておりまして、貧富の差が若干拡大していると。そういった、社会から少しついていけなくなった若者がですね、こういった犯罪に手を染めて、繰り返して、何度も再犯してしまうという現状があるようです」

三雲
 「気になるのはその入国方法なんですが」

安永
 「それでですね、こちらをご覧いただきたいんですけれども」





安永
 「韓国からですね、釜山からわずか50kmほど離れた対馬という長崎県の島があるんですけれども、こちらが密入国の舞台になっているんですね。取材しました、ご覧下さい」





[ナレーション]
対馬の西海岸、人里離れた集落にある小さな漁港。





去年(2004年)ここでは、実際に密入国のあったことが確認されている。




















この港が狙われるのは、その近さからだけではない。





隣接する集落は、高齢者中心のわずか9軒。夜は床に就くのも早く、不審な物音に気がつく者はほとんどいないという。





こうした条件を事前に確認した後、深夜に上陸。





密航者は、陸で待つ車に乗り込み、目的地まで移動するという。組織的な手口が大半だ。





繰り返し行われる韓国からの密航。
夜の港でその瞬間を待つことにした。





レポーター
 「午前0時を迎えました」

去年(2004年)、この港で密入国のあった時間帯だ。取材班は息を潜め、その時を待つ。





そして、午前4時。





防波堤の隙間から、港の側を通る船が見えたのだ。





港のわずか沖を通り過ぎる船。密航船か。急いで海岸に移動する取材班。















瀬渡し、また瀬取りと言われるのは、両国の船が海上で落ち合い人を乗せかえる、密入国で使われる手口の一つだ。












そして、離れていった2隻の船。果たして密航船だったのか。暗闇の中で、その後の船の行方は見失ってしまった。















三雲
 「何故みんな日本を目指すんですか?」

安永 
 「そうですね、まず日本でのですね、初犯に対する刑罰が非常に軽いということですね。まぁあの、窃盗ですと懲役10年以下のものを食らうんですけれども、まぁ初犯であると2~3年で刑務所から出てきて、強制送還になって母国に帰ってしまうという形で、そういう点が狙われているかと思うんですけれども

三雲
 「ある意味で緩いっていうことですよね」

ラサール石井
 「捕まる前に帰ってしまえばもう足取りも分からないですからね」

安永
 「そうですね、密入国をしてヒット&アウェイといいますか、犯罪を行ってすぐにそのまま母国に帰ってしまうというケースも多々あるようです」(以下略)