プノンペンを歩いていると、暇している店の奥で

トランプで遊んでる光景を目にしますよね?

 

私も2種類のゲームをマスターして

家族とプレイを楽しんでいます。

 

まだカンボジア語が覚束ない私にとって

家族とのコミュニケーションを図る意味では

貴重な機会なんです。

 

今回は日本の【大富豪】とよく似た

トランプ・ゲームのルールを解説してみます。

 

私は小学生のとき、学校で遊びましたが

【大富豪】ではなく【大貧民】と呼んでいました。

 

調べてみたら地域によって違うようですが、

『日本大富豪連盟』なる公式サイトまで

あるとわかりました。

 

日本でも様々なローカル・ルールが存在し、

私の説明に???と思われる部分も

あるかもしれませんが、その点はご容赦を。

 

またカンボジアの国内でも同様に

ローカル・ルールがあるかもしれません。

 

日本で私がやっていたよりも

カンボジアのルールはより高度で、

大人でも十分楽しめると思いますよ。

 

1)基本ルール

手札は1人につき13枚。
2~4名でプレイします。

 

手持ちのカードを順番に場に出して

早く手札を無くすことを競うのは同じ。

ただしジョーカーは使いません

 

親が手札から最初のカードを出しますが、

どのカードから始めてもOKです。

 

以降順番に次のプレイヤーが

より強いカードを出していき、

早く手札が無くなった順に順位づけされます。

 

2)手札の強さ

 

(強い)2、A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3(弱い)

 

これは一緒ですが、加えてマークにも強弱が

 

ハートが最強で、ダイヤ、クラブ、スペードの順。

 

ですから例えば、同じ数字のペアでも

を含むペアがより強くなります。

 

シングル(1枚出し)の場合であれば、

2が最強なわけです。

 

「シークエンス」であれば、

Aを含むものが最強です。

 

3)手札の出し方

 

シングル、ペア、サム(同数字3枚)の他に

 

画像のような「連続ペア」や、「連続サム」も可。

ちなみに左の4,4,5,5の形は「アウプ」

10,10,J,J,Q,Qの形は「バイ(3)クー」と言います。

4連数字ペアなら「ブオン(4)クー」です。

 

同じ数字の「アウプ」同士の場合、

大きな数字のを含む方が強くなります。

 

「バイクー」は滅多にない手札ですから、

持っていれば有利になるのは確かですが、

意図的に分割して「ペア」と「アウプ」として

それぞれ使う戦略もあるわけです。

 

4)ゲームのキモは「シークエンス」

 

「シークエンス」(階段出し)には2種類あり、

同じマークの連続数字だけでなく、

マークが混在するものもOK

 

実はこのルールの影響が一番大きくて

日本の一般的ルールよりも

高度な思考を求められると思います。

 

しかし当然、同じマークの連続の方が優位

同じマークの連続を出されたら、

以降は同じマークの連続でしか出せません。

 

 

出せる手札がなければ

パスが可能なのは日本同様。

 

パスの回数は無制限ですし、

出せる手札があってもわざとパスをする、

という戦略も当然OKです。

 

5)「2」の特殊な取扱い

 

シングルの場合、「2」が最強なわけですが、

そのかわり「2」はシングルでしか使用できません

 

そして最下位になった人が

手札に「2」を残していたらペナルティに。

 

ですから「2」を早めに使ってしまうのか、

切り札的に残しておくか、

これも戦略で、個性の出る部分です。

 

 

6)『革命』ではなくて

 

日本の大富豪では『革命』が起きると、

札の強弱が逆転し、それも醍醐味のひとつ。

 

カンボジアでは『革命』はありません。

 

その代わりに、ポーカーでいうところの

「4カード」と「ストレート・フラッシュ」は

「2」よりも強い、というルールです。

これを出す場合「カット!」と言います。

 

カットが成功したときは、「2」を出した人が

成功した人に罰金を払います。

 

例えば2人のプレイヤーが2→2と出したあと

カットに成功すれば2人それぞれから

罰金を受け取れます。

 

なお「ストレート・フラッシュ」は

「4カード」よりも強いです。

 

この「カット」が一番の盛り上がり所。

結構な確率で起きますので。

 

7)その他の特殊ルール

レア・ケースではありますが、

(しかもローカル・ルールかもしれません)

以下の場合はゲームを始めることなく、

勝利が確定します。

(麻雀でいう「天和」「地和」に相当します)

 

・手札13枚のなかに6ペアあったとき

 

・手札13枚のなかに3サムあったとき

 

・手札13枚のなかに「2のフォーカード」

 

・手札13枚がすべて別の種類(A,2~10,J,Q,K)

 

 

ざっとこんなところでしょうか。

 

他にも細かなルールがあったかもしれませんが

それはレアケースですから。

 

皆さんもカンボジアの人たちと

トランプ遊びで仲良くなってみては?

 

 


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