謎解きはディナーのあとで | 桑原 渉のブログ

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世界的な企業グループの令嬢で、新人刑事の宝生麗子が遭遇した難解な事件を、彼女の執事 ・影山が現場を見ずとも、概要を聞いただけで事件を推理し、解決に導いていく作品。本格ミステリー の体裁を取りつつ、影山が執事の立場でありながら麗子に毒舌・暴言を吐いたり、上司である風祭と麗子のやり取りなどユーモアをふんだんに取り入れた作風となっている。

2007年に小学館 『文芸ポスト』で掲載後、同じ小学館のPR誌 『きらら』にて連載され、2010年9月に第一作となる単行本が刊行された。初版発行部数は7000部だったが、発売当初より書店員から強い支持を受けて各書店で大々的に展開され、発売から3日目で重版が決定。以降、2010年11月に朝日新聞 の書評コーナー「売りたい本」にて取り上げられたり、本作のCMの放映、2011年2月の『王様のブランチ 』で著者のインタビューが放送されるといった話題性もあり、発売後半年で100万部を売り上げ、2011年 4月12日に本屋大賞 を受賞する。発売から1年でも売り上げが伸び続け、2011年8月の時点で累積売上は135万部、10月の時点で160万部を突破している。

2011年11月10日に第二作となる『謎解きはディナーのあとで2』が発売された。

本作は著者の作品の『館島』を読んでから著者と対面したという女性の初代担当編集者に主な読者が女性の小説誌『きらら』への掲載作品を依頼された著者が、女性読者を意識しミステリーを読み慣れてない人向けに考え出されたという経緯があり、「安楽椅子探偵の執事と新米刑事のお嬢様」という設定は、著者が執事喫茶 のニュースを見たことから生み出されたものである。タイトルは著者の70もある案の中から決定したものであり、『きらら』掲載時のタイトルは『宝生麗子の謎解きはディナーのあとで』だった。

メディアミックス

登場人物

宝生麗子
警視庁 国立署の新米刑事。世界的な企業グループ『宝生グループ』の総帥の一人娘で、一流大学を優秀な成績で卒業した正真正銘の「お嬢様」。職場ではこのことを秘密にし、バーバリー のシンプルなパンツスーツを地味に着こなし、アルマーニ の黒縁伊達眼鏡 をかけるなど刑事らしい堅実な印象を維持することにつとめている。特に事件のこととなると影山の毒舌・暴言により散々にこきおろされ、最初に暴言を食らった際はクビ を告げかけ、以降も怒りのあまりワイングラスを割ったり何か物を投げつけようとするなど憤慨するが、推理の腕だけは確かだと信頼しており、刑事として事件が迷宮入りになることは避けたいので、結局解雇することはできず、彼の推理を聞いて事件を解決している。
影山
名前は不明。年齢は30代半ば。麗子に仕える執事兼専属運転手。宝生邸に雇われてわずか1ヶ月。ダークスーツと銀縁眼鏡に、スマートな体型が特徴。一見謹厳実直を絵に描いたような性格で常に感情を表に出さないが麗子に対して慇懃無礼な態度を取っている。執事らしくきちんと麗子を立てることもあるのだが、丁寧な言葉使いながら、歯に衣着せぬ物言いで、下記のように執事にあるまじき暴言を吐いては、麗子の逆鱗に触れる。推理力に長けており、麗子が持ち帰った事件を、話を聞いただけで解決してしまう。いわゆる安楽椅子探偵 。自らの素性や執事の仕事に就いた理由は不明だが、本人曰くプロ野球選手 かプロの探偵 になりたかったと語り、その方面での自信と知識を誇る。
風祭
警視庁国立署の刑事。32歳。名前は原作では不明となっているが、ドラマではフルネームが「風祭 京一郎」となっている。階級は警部 で、麗子の直属の上司。自動車会社『風祭モータース』創業者の御曹司 であることを鼻にかけている成金主義者。愛車であるシルバーメタリックのジャガー を乗り回して事件現場に駆け付ける。麗子を「お嬢さん」扱いするなどセクハラ まがいの発言、その他様々な問題行動のため麗子に毛嫌いされているが、全く(あるいは、わざと)気付いていない。捜査の指揮を取ってはいるが、部下の話に謙虚に耳を傾けず、さらに協調性と慎重さに欠ける。誰でも分かることをさも自分が発見したかのように話したり、考えがすぐに変わったりする。常に自分に都合のいいことしか耳に入らない、負けという概念がない万年勝ち組男で、ある意味とても幸せである。そんな性格ゆえ、麗子の方が何十倍も金持ちであるという事実を、幸か不幸かまったく知らない。

劇中設定

宝生グループ
金融にミステリ出版と多くの企業を手掛け、世界中に名をとどろかせるグループ。総帥は麗子の父である宝生清太郎。劇中では登場しないが、影山によれば、清太郎は麗子が凶悪犯と銃撃戦になっていないか、身代金の入った鞄を手に市街地を駆け回ってはいないか、カーチェイスの真っ最中ではないかと心配で仕事が手につかない模様。
国立 の某所に西洋風の屋敷・宝生邸があり、麗子の部屋からは街並みを一望でき、夜にもなると蝋燭をともしたような景色が広がる。数え切れないほどの部屋の数を有する。ごくごく軽い一日の夕食にエビとレンズ豆のサラダ、魚介のスープ、チキンのトマト煮込み、ラム肉のローズマリーグリルが登場する。
風祭モータース
「最高のデザイン」と「最悪の燃費」を特徴としたスポーツカーを開発している自動車会社。しかし、企業の規模は宝生グループにはるかに及ばず、その気になれば買収によって「宝生モータース」にも出来るらしい。

収録作品

殺人現場では靴をお脱ぎください
初出:『文芸ポスト』2007年冬号
アパート の一室でこの部屋に住む女性・吉本瞳の絞殺体が発見された。部屋は散らばり、洗濯物が干されたままになっていた。死体は玄関の近くにうつぶせの状態で、なぜか外出用の服装とブーツ を履いたまま倒れていた。部屋にブーツの足跡がなかったことから犯人が殺害後、死体を運んだと推理した麗子たちは、部屋にあった合鍵から元交際相手の田代裕也に接触し、部屋に新しい恋人のものと思われる白い靴を発見する。しかし、田代には完璧なアリバイがあり、犯行は不可能だった。
田代の犯行の可能性がなくなったことで、事件は犯行の動機などが不明のまま振り出しに戻る。宝生邸に戻った麗子は流れから執事・影山に事件の概要を話してしまう。すると話を聞いた影山は麗子に自らの考えを伝えた。「この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか?
  • 吉本 瞳…現場となったアパートの三〇四号室に住む25歳の女性、職業は派遣社員
  • 田代 裕也…瞳の元交際相手。33歳。瞳が派遣された中堅の機械メーカーの総務部の課長。
  • 杉村 恵理…瞳と同じアパートの現場となったアパートの三〇一号室に住む25歳の女性、瞳の飲み友達で事件の第一発見者。
  • 河原 健作…瞳の住むアパートの大家。生前にアパートから帰ってきた瞳と挨拶を交わしたと証言。
  • 森谷 康夫…瞳の住むアパートの二〇一号室に住む大学生。部屋の中で犯人のものと思われる足音を聞いたと証言する。
殺しのワインはいかがでしょう
初出:『きらら』2009年2月号 - 3月号
前日の真夜中に1時間42分停電が発生した日、動物病院 の院長・若林辰夫が青酸カリ を以て死んだ事件が発生。現場の状況から辰夫は青酸カリ入りのワインを飲んで自殺したと推定されたが、辰夫の恋人の家政婦・藤代雅美の証言から、事件は何者かが雅美の名を騙って毒入りワインを辰夫に差し入れて殺したという見解が浮上する。
だが、ボトルやグラスなどから青酸カリは検出されず、ワインボトルに痕跡を残さずに毒物を仕掛けるのは容易ではなかった。宝生邸で麗子から事件の概要を聞いた影山は「失礼ながらお嬢様、ひょっとしてお嬢様の目は節穴でございますか?」の一言で麗子の怒りを買った後、ワインに毒物を混入させた手口及びその犯人を解明するのだった。
  • 若林 辰夫…62歳、「若林動物病院」院長。雅美との結婚を考えているが、生前家族に結婚を猛反対された。潔癖症な一面がある。
  • 藤代 雅美…辰夫の豪邸で家政婦をしていた三十代の女性。辰夫の恋人でもあるが、輝夫を始めとした若林家には財産目当てだと思われている。
  • 若林 輝夫…辰夫の一つ下の弟。職業は獣医で「若林動物病院」を兄と切り盛りしていた。シャーロキアン 還暦 を過ぎてからパイプ を愛用している。
  • 若林 圭一…36歳、辰夫の長男。職業は内科医で、市街地にある総合病院勤務。喫煙家で百円ライターを所持。
  • 若林 春絵…37歳、圭一の妻。圭一の勤める病院の看護師をしていた縁で圭一と結婚した。雅美と昼ドラ よろしくのやり取りを展開する。影山曰く禁煙家。
  • 若林 修二…24歳、辰夫の次男。医学生。兄や叔父と同様の喫煙家でジッポー を所持。
  • 若林 雄太…10歳、圭一の息子。夜中に辰夫の部屋で明かりを見たと証言する。
綺麗な薔薇には殺意がございます
初出:『きらら』2009年4月号 - 5月号
老舗「藤倉ホテル」の創業家・藤倉幸三郎の豪邸の薔薇園で、幸三郎の息子・俊夫の恋人で居候の高原恭子の死体が発見された。恭子は別の場所で殺された可能性があったが、犯人がわざわざ薔薇園まで遺体を運んだ理由は分からなかった。さらに恭子の住む離れが犯行現場かのように荒れていた形跡が発見され、車椅子で死体を運ぶ犯人の人影を見たという目撃証言まで挙がるのだった。
麗子との帰り際に物置で恭子の飼っていた猫を見つけた風祭は、猫が負った怪我から犯行現場は離れだと確信するが、麗子から話を聞いた影山は「それでもお嬢様はプロの刑事でございますか。正直、ズブの素人よりレベルが低くていらっしゃいます」と麗子に屈辱的な暴言を述べた後、犯人が遺体を薔薇園に運んだ意図を紐解いていく。
  • 高原 恭子…25歳、俊夫の恋人で藤倉家の居候。高級クラブで働いていたが、店が閉まってから住む所も無くなったため藤倉家に転がり込んできた。利発でとても気が利く女性。黒い猫を飼っている。
  • 藤倉 幸三郎…多摩地区にある老舗ホテル「藤倉ホテル」の創業家で現在は名誉会長。事件現場になった薔薇園の手入れを趣味とする。
  • 藤倉 文代…70歳、幸三郎の妻。足が不自由で車椅子を利用している。
  • 藤倉 美奈子…35歳、幸三郎と文代の長女。
  • 藤倉 雅彦…45歳、美奈子の夫で藤倉家の婿養子。幸三郎に代わり、「藤倉ホテル」の座に就いている。
  • 藤倉 俊夫…34歳、幸三郎と文代の長男。「藤倉ホテル」の社員。恭子との結婚を考えているが、周りから難色を示されていた。
  • 藤倉 里香…5歳、美奈子と雅彦の娘。物置で足を怪我していた猫の治療をしていた。「藤倉ホテル」の社員。
  • 寺岡 裕二…俊夫の大学時代からの友人で、藤倉家の親戚筋。恭子と学生時代から知り合いだったため、俊夫の頼みで藤倉家に彼女の良さを売り込もうと事件前夜に麻雀をしていた。
花嫁は密室の中でございます
初出:『きらら』2009年6月号 - 8月号
麗子の後輩で白金台 にある多くのレストランを手掛ける名門である沢村家の長女・有里の結婚式に出席した麗子と影山。しかし披露宴のパーティが始まってしばらくすると、有里が姿を消したため、麗子が有里の部屋に向かったところ、部屋から有里の悲鳴が聞こえ、駆けつけると有里が背中を刺され、重傷を負っていた。白金台の三浦警部の指揮の元で捜査が始まるが、犯人は有里が悲鳴を上げてから沢村家の関係者が有里の部屋に集うまでの短時間から姿を消し、しかも部屋のバルコニー には犯人の足跡は発見されなかった。
現場が完全な密室となった中、三浦警部に麗子が容疑者として疑われても仕方のない証言をした不忠の執事・影山は一連の事件の真相を推理、彼のある一言を発端に事件は意外な展開を見せていく。
  • 沢村 有里…麗子の大学時代の後輩で沢村家の長女。学生時代からドジを踏みやすいところがある。父親を早くに亡くした影響から30代以上の男性が好み。年は麗子より3歳年下。
  • 西園寺 琴江…かつて鉄工会社「西園寺製鉄」を経営していた名家だった西園寺家の最後の一人。還暦を迎えているが、結婚はしていない。西園寺家の屋敷は琴江一人では維持が困難なため、沢村家が住むようになったという背景がある。
  • 沢村 孝子…有里の母親。娘が重傷を負った状況であっても、沢村家の体面を重視する。
  • 沢村 佑介…有里の弟、大学生。有里の結婚を細山が沢村家の財産を狙っているとして良く思っていない。披露宴中に酔っ払った状態で麗子に言い寄ってくる。
  • 沢村 美幸…有里の妹、高校生。明日試験を控えているが、事件当時、自分の部屋で勉強と偽って音楽を聴いていた。
  • 吉田…西園寺家に50年以上仕えてきた執事。物腰穏やかで冷静。
  • 細山 照也…有里の結婚相手。西園寺家の顧問弁護士で、西園寺家と沢村家の法律関係の仕事を引き受けている。
  • 三浦…白金台の管轄にいる中年の警部。有里が刺された事件を担当する。
二股にはお気をつけください
単行本のみの書き下ろし
野崎伸一という男性が自身の住むマンション の一室で全裸の状態で死亡していた事件が発生。野崎の隣の部屋の住人の証言から死亡推定時刻以前に野崎が自分よりより10cm低い女性と一緒だったことが判明し、麗子と風祭は野崎と頻繁に連絡を取っていた本命の彼女含む4人の女性に目星をつける。ところが、その4人の女性は隣人の証言する女性の特徴とどこかしら不一致し、さらに野崎の部屋から野崎より10cm高い女性が出ていくのを見たという目撃証言まで現れてしまう。
容疑者の女性の実像が掴めなくなり、犯人候補の4人の女性のいずれかも決め手に欠ける中、麗子は影山に事件の概要を話しつつも、刑事やお嬢様としての面子から自力で謎を解こうとするが、影山は「失礼ながらお嬢様、やはりしばらくの間、引っ込んでいてくださいますか?」といつもの暴言でヤマカンで犯人を推理しようとする麗子を制し、自らの推理を話し出す。
  • 野崎 伸一…マンション「ハイツ武蔵野」に住む小柄で童顔の男性。保険会社「三友生命」の秘書課職員。彼女以外にも3人の女性と親密な関係にあった。
  • 澤田 絵里…21歳、野崎と交際している女子大生。事件の第一発見者。大学のサークルの先輩の結婚披露パーティで野崎と知り合った。身長は160cm程。
  • 斉藤 アヤ…野崎と親しかった女性の一人で野崎の幼馴染。言動、容姿共に男勝りの雰囲気があり、身長は170cm程。役者志望で、コンビニ のバイトで生計を立てている。
  • 黛 香苗…野崎と親しかった女性の一人で、代議士 の娘。父親の支援者のパーティがきっかけで、社長の代理で参加した野崎と1か月前より交際している。身長は160cmちょうどで、清純なお嬢様タイプ。
  • 森野 千鶴…野崎と親しかった女性の一人で、野崎の同僚。秘書課に配属されてから3年間野崎と交際しており、野崎が他の女性と交際していた事実に動揺する。身長は150cmぐらい。
  • 宮下 弘明…野崎の隣の部屋に住む男性。CS で野球中継を見ている最中に、ぎっくり腰 に見舞われ、病院に向かう途中で女性と一緒にいた生前の野崎を目撃する。無類の阪神ファン
  • 杉原 聡…野崎の隣の部屋に住む太った男性。職業はミステリ作家。宮下とは全く食い違う特徴の女性を野崎の部屋から出ていくのを見たと証言する。
死者からの伝言をどうぞ
単行本のみの書き下ろし
金融会社社長・児玉絹江が自宅の屋敷で撲殺された。現場には絹江が残したであろうダイイング・メッセージ が犯人によって拭き取られてしまった跡があり、犯人はなぜか庭から2階の部屋に凶器のトロフィー を放り投げていた。風祭はアリバイのある人物に目をつけるが、関係者には全員アリバイがなかった。唯一トロフィーを放り投げれる腕力の無い絹江の従兄弟の娘・児玉里美は聴取中に気絶してしまう。
何かを知っているかのような里美からは何も聞き出せず、捜査が暗礁に乗り上げる中、リムジン の中で麗子から話を聞いた影山は「お許しください、お嬢様。わたくしチャンチャラおかしくて横っ腹が痛うございます」と犯人の行動の謎に悩む麗子を嘲笑し、自らの推理を語る。そして、その続きは屋敷へと持ち越される…。
  • 児玉 絹江…52歳、消費者金融 「コダマ・ファイナンス」社長。親切丁寧な接客と安心安全な金利を謳う反面、冷酷な取り立てを行っているため恨みを買うことも多く、彼女が殺された事件はワイドショー でも取り上げられている。ドラム缶 みたいな体型。
  • 児玉 宗助…50歳、絹江の2番目の夫。「コダマ・ファイナンス」の取締役。実生活でも絹江の尻に敷かれていそうなタイプで、家族内でも軽んじられている存在。自身の部屋に凶器のトロフィーを犯人に投げられる。
  • 児玉 和夫…絹江の長男。「コダマ・ファイナンス」の重役を任されている。真面目な性格で頭も切れ、社内でも人望がある。事件前に会社の方針を巡って絹江と口論をしていた。
  • 児玉 明子…絹江の長女。家事手伝い で典型的なギャル のような風貌。ファッションと芸能ニュース、合コン にしか興味がない。昔は砲丸投げ の選手だった。
  • 児玉 吾郎…絹江の次男で三兄弟の末っ子。都内の大学に通っている。高校時代は成績優秀で野球部のエース という優等生だったが、肩を壊してしまってから放蕩な生活を送っている。凶器のトロフィーは自身がリトルリーグ で優勝した時に貰ったもの。
  • 児玉 謙二郎…絹江の従兄弟で、「コダマ・ファイナンス」の関西支店長。絹江に似た体型の持ち主。
  • 児玉 里美…中学一年生の謙二郎の娘。華奢な体型で腕力が無いことから容疑者から除外される。
  • 前田 俊之…絹江の秘書兼運転手。寡黙な男で、風貌や明子に対する辛辣な評価から麗子に影山を思わせている。