【自衛隊員が制服を着て通勤できないワケ】
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という記事を日刊SPA!に掲載していただいてるのですが、さらに、制服事情について書いておきますね。
自衛隊に入隊した時には「官品」と呼ばれる支給される制服などなどがあります。などなどと書いているのはベルトだの帽子だの靴だのネクタイだの衣類をいれる衣嚢だのと呼ばれる袋なんかも支給品なので制服というカテゴリーに入らない自衛隊員が統一してもっているものが含まれるからです。
自衛隊を外からみると、「衣食住がタダでいいねっ。」っていう風に普通は見られています。
でも「衣・食・住」どれをとっても完全に無料で支給ではありません。一部が貸与され、一部が無料になっているだけです。そこのところを強調し、公務員中もっとも安い賃金でも当然という風潮があるのはいかがなものかなぁとおもいます。
自腹率がかなり高いのではないかと考えています。
「食」については以前解説したように自衛隊の給料を設定する段階で先に糧食費を引いて棒級設定をされているわけですから、無料ではなく先に差し引かれている給与です。
「住」については、営内勤務でも電気代などは請求されます。営内ではなく外に住む場合官舎代を請求されますから、「住」が無料とは言えません。
「衣」についても同じことです。官品と呼ばれる支給品。正しくは「貸与品」は無料で配られますが、そのクリーニング代なども自腹ですし、官品がボロボロにならないように似たような私物品を購入して洗い替えにします。
作業着や部隊帽なども私物で自腹購入品です。自衛隊は名刺も自腹なので偉いさんになると個人で数万円分の名刺を購入なんてザラだそうです。
経費の自腹負担がずっしりなんで、タダでいいねーっていう仕事じゃないですね。
東日本大震災以降、予算がない自衛隊はその新入隊員用の官品ですら新品が配れず、ボロボロな中古品を使っていたという情けない歴史もあります。
これは前回の連載で書いた記事です。
自衛隊が貧乏すぎる…制服が予算不足で足らない、給料・退職金カットも
この記事を書いたのちに自衛隊内でも制服のボロボロ度、制服不足の様子を調査しているようですから、これで内局、会計検査院に現状の酷さを伝えることができたらとは思います。
削ってはいけないところまで予算を削ってどうする?って思いますよ。全く。
陸上自衛隊は制服がボロボロになるとそれを修繕する業務隊や被服係などがいて、ギリギリまで直したあとさすがにもうダメだとなると交換するやり方らしいですが、なぜか制服愛護精神なのかそのもう使えないとわかっている制服を隊員に自腹でクリーニングさせてから交換させるシステムだそうです。自分でやらない隊員からはクリーニング代を徴収するところもあるとか・・・これにはびっくりしました。
海上自衛隊はもうつかえなくなった制服を交換でだすときは使えないものなので、隊員にクリーニングさせるというシステムはないそうです。航空自衛隊は昔は何でもクリーニングだったらしいですが、今はそうでもないって聞きました。
部隊や駐屯地によって違うのかもしれませんが、いろいろ比較対象してみてほしいとかんがえています。
これから廃棄するものならクリーニングではなく、ただの洗濯しあげでいいのじゃないかなぁとは思いますが・・・
自衛官の制服は陸海空どれをみてもかっこいいとおもいます。
制服に「きゅん」ってなる女子・男子も多いとおもいますので、自衛官が制服で歩ける街が増えるといいですね。
【自衛隊員が制服を着て通勤できないワケ】
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https://nikkan-spa.jp/1320005/2
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