さよなら『マイヤ』岩手県陸前高田～東日本大震災遺構

今日ちょっとマジメなほうでいきます。
ある方のブログ拝見していたら岩手県陸前高田のスーパー『マイヤ』が取り壊されたのを知りまして色々な思いが頭の中駆け回ったのであります。

霞んでヘタですが屋上に緑の看板がある中央建物が『マイヤ』です。

近づくとこんな感じでした。百円ショップもあったもようです。

こわごわ中に入ると天井抜け落ち電線ブラブラ瓦礫残っていました。
昨年の暮れに訪れたときのものです。

陸前高田の方や何度も足運ばれている方にとっては今更何を…と思われるかも知れませんが自分には忘れられないことあるのです。
ブログ詳しいこと書かなかったのですがその日気仙沼からのバスでスイス人の若者と乗り合わせたのです。スイス人も陸前高田に行くというのでかたこと英語で話しながら一緒に下車して『マイヤ』のところまで同行したのです。雨宿りついでひと休み陸前高田の悲惨な光景を目にしてお互い気持ちが沈んでいると彼が急に涙を流してスイスで震災のニュースを見て日本に行きたい被災地に行かなくてはと思っていたと話してくれたのでした。彼の気持ちがわかるような気がしました。そしてそのように純粋な気持ちもったひとが日本だけでなく世界中にたくさんいることを感じさせてくれたのです。
それから彼は気仙沼へ折り返して南三陸(志津川)に行く予定、こちらは大船渡から釜石へ出る予定だったので『マイヤ』の前で握手して別れました。自分はそれから４時間ばかし冷たい雨の中さまよい歩くことになるのですが陸前高田の思い出はスイス人の彼と出会ったことでいっそう忘れがたいものになったのです。

復興が一歩一歩少しずつでも確実に進み震災遺構といった人工物も数えるほどしか残っていないといってよいかと思います。これからは(もうすでに)ものすごいスピードで消えていくと思います。それが復興でもあるのでしょう。
復興とは前進なのか忘却なのか百年後に生まれる子供たちに語り伝える言葉自分は見つけられるのでしょうか…ときどき考えたいと思いました。

陸前高田ＪＡもやはり取り壊されたのでしょうか。

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