Cafe 自愉時間「外来種って悪いの?」開催しました | 自愉企画

自愉企画

自分で愉しむ 自然を愉しむ 心豊かなひとときを
~Cafe 自愉時間~
~キッズ生き物研究室~

先日の日曜日、16回目のCafe 自愉時間「外来種って悪いの?」を開催しました。

心配されたお天気も、ほとんど雨はふらず、

満席のお客様とご一緒に外来種について考えました。


外来種、特に侵略的外来種といわれるものには、

各地で、生き物通しの関係が大きく変化させたり、

農林水産業、人の健康などに悪影響を及ぼしているものがあります。


しかし、その種が侵入した経緯や

その生き物がいることによって利益を得ている主体があることなどによって、

対策は単純ではありません。

社会を形成する多様な価値観に鑑みて判断していく必要があります。

その際には、ある生き物がある生態系に侵入することによって生じる影響はどんなものなのか、

それは人の自然に対する理解では考えが及ばないことが沢山有り得ること、

そして多くの場合、生じた影響は不可逆であることを十分ふまえ、

慎重に、しかし迅速に判断がなされるべきでしょう。


侵略的外来種は、在来生態系に何らかの負の影響を与えているゆえに侵略的といわれるわけですが、

侵略的であるのは、外来種だから、ではありません。

各々の種の特性を知り、その生育・生息と侵入先の環境条件との関係を知り、

問題の本質を見誤らずに対応していきたいものですね。


このような問題に、科学は判断材料を提供しますが、

なにを選択するかは、社会の価値観が関わる問題です。

複雑で簡単には答えの出ない問題ですが、

時間的にも空間的にも広い視野を持って、考えを深めていきたいものです。


などと、今日はちょっと真面目に書いてみましたが、

ご参加のみなさんは、どのような思いをもたれたでしょうか。

手賀沼のコブハクチョウをみて、これからはみなさん何をお感じになるでしょうか。

ご一緒に考える時間を持てたことを感謝いたします。

ありがとうございました。



さて次回は、すでにご案内を開始しておりますが、

10月2日(日) つくば国際大学の岸本さんをお招きし、

水生昆虫の進化の話題です。

巧みな昆虫の生き様にふれることは、

みなさまの自然を見る目に新たな面をもたらすことでしょう。

虫は苦手と思っている方も、きっとイメージが変わると思います。

ご予約お待ちしております。

どうぞ、ふるってご参加くださいませ。