数日前にリツイートされた記事から。

 

https://twitter.com/ArielinTransit/status/791287844580896768

化学物質、ここでは人工的に合成された物質と

天然物質の両方を指します。

 

においというのは、揮発性物質が鼻腔の奥にある

嗅細胞を刺激し、この細胞が刺激を電気信号に変換し

脳がにおいとして認識します。

 

 

普通、良いにおいは「匂い」、

不快なにおいは「臭い」と表記されますが、

同じにおい物質でも、好ましく感じるかどうか、

どの程度の強さに感じるかどうかは

人によって大きく異なるといわれています。

 

この時点で、周囲の人にとっては

芳香性柔軟剤のにおいが良いか悪いか意見が分かれますね。

 

柔軟剤からは話が離れますが、

例えば、私がアロマセラピーを勉強した際に

テキストに記載されていた例としては、

ある夫婦の夫のほうが機械油を扱う仕事をしていて、

妻のほうは結婚後何十年経っても、機械油のにおいをかぐと

新婚時代の幸せな気分を思い出す、といった話がありました。

 

また私の父は、ドブのにおいをかぐと

小さい子供の頃に、田舎の田園地帯でどじょうをとって遊んだ

楽しい記憶が蘇るので、良いにおいのように感じると言います。

 

 

そしてにおい物質というのは、

においやそれに関連する記憶・イメージに繋がるだけではありません。

におい物質は、嗅細胞に働きかけるだけではないのです。

 

吸う息と共に肺へ至り肺胞から吸収され、

また経皮吸収されたり、消化管からも吸収されます。

そして血流に乗り、全身へ至り、

身体のあちこちで作用を及ぼすというわけです。

 

アロマセラピーは、香りによる心への作用だけでなく

これら身体の各部位への作用を活用することを狙いとして、

行われています。

 

逆にいえば、身体や精神に対して悪影響を及ぼすにおい物質も、

同様に人体に吸収されて全身を駆け巡り、作用するというわけです。

 

芳香性柔軟剤に含まれる望ましくない物質の場合、

周囲の人もこうした物質を吸い込んで影響を受けるというわけです。

本人が気づかぬうちに、「歩く公害」になってしまうという・・・

家族などは、洗った衣類やタオル類などからも吸収してしまいますね。

 

 

日本では、アロマセラピーに用いる精油は法的に雑貨扱いなので、

効能を謳うことが禁じられているのと同時に、

雑貨屋さんなどで誰でも手に入れることができますが、

国によっては医薬品扱いになっており、

フランスでは医師の処方箋を持って

薬局で入手することになっています。

 

また、日本でも雑貨といいながら、実際には

書籍やスクールで色々と禁忌の指導を発しています。

アレルギーのほか妊娠・授乳中、

高血圧の方、高齢者などは注意が必要です。

 

 

というわけで、良くも悪くも

におい物質=揮発性物質を甘く見ないようにしましょう。

そして良いものを選び、適切な使用をしたいものですね。