道の駅「わきのさわ」の売店のオバチャンに起こされて起床。
昨日のブログが書き上がったのが深夜だった事もあり、だいぶゆっくりしてしまった。
慌ててテントを撤収して出発。
すぐ近くに神社があったので、寄っていく。
なかなか綺麗な造りの神社だが、名前等はどこにも書いてなかった。
今日は海岸線の国道338号を走り、大間を目指す。
海岸線と言っても、この辺りの海岸は断崖絶壁なため、峠道のような所を走る事になる。
今までは峠といえば上りがキツかった。
しかし今、この磨り減ったタイヤでは下りの方が恐ろしい。
時速にして20㎞～30㎞。
このバイクも、今となっては自転車よりも遅い乗り物になってしまった。
おや…。
やあやあ、ベンリィさんじゃありませんか！
あ、私もベンリィなんですがね。
しかも年式まで一緒。
あらもう6万㎞近くも走ってらっしゃるんですね！
なんてやり取りを1人でしていると、ガードレールの裏から人の気配がする。
やばい、持ち主が来たか！？
「おめ、何一人でブツクサ言ってんだ？」
「そのバイク、ずっとそこさ置いてあって邪魔なんだぁ～持ってってけろ」
サルでした。
動作が人間に似ているため、一瞬人間かと思ってビックリする。
このあたりは野生のニホンザルが生息する北限地域という事で、貴重な最北の猿なのだが…。
サルいっぱいいんじゃん…。
貴重どころか、警戒心も薄く撮り放題だった。
12:00
国道をしばらく走ると、景勝地として有名な「仏ヶ浦」という所に着いた。
駐車場に入ると、観光客の車で溢れている。
バイクはここに停めて、ここからは徒歩で100メートルの断崖を降りなければ行けないらしい。
【所要時間】
下り5分
上り20分
まぁ、辛いのは帰りだけだろうし、すでに半分近く降りてしまったから行ってみよう！
【仏ヶ浦】です。
長年の海の浸食が、幻想的な岩の形を造ります。
【仏ヶ浦】です。
うん。
そりゃあまぁ、絶景ですよ。
けど、これからあの断崖を登る事を考えると、素直に感動してもいられないなぁ…。
まぁ、ここまで降りてきてしまったのは自分ですから…。
登りますけどさ…。
はい、仏ヶ浦でした！
もう、次からああいう所は行かないって事で良いね？
ん？
「仏ヶ浦駐車帯」？
おおっ！
…てことは。
ここから見れるんだったら、さっきわざわざ下まで降りなくても良かったんでねぇの？
うん。
もう次からああいう所があっても行かないけど、良いね。
バイクに戻ると、品川ナンバーのCB400を発見！
東京のナンバーについ嬉しくて声をかけたら、塩飴を頂きました。
これから南下する際に、熱中症対策として重宝します。
ありがとうございます！
その後しばらくサーキットのような、広く綺麗な道を走り。
小さな漁港をいくつか抜け。
大きな岩壁をいくつも抜け。
15:00
佐井村に到着。
ややっ！またベンリィさんじゃないですか。
しかもまた同じ年式。
この辺では20年前に、このバイクが流行ったのかな。
佐井村は、陸奥市街以来の大きな街である。
ガソリンスタンドもあるし。
ショッピングモール的なものまである！！
ここまで走ってきた場所が場所だけに、この規模の町が大都会に思える。
ここで少し遅くなってしまったが、公園で昼食。
大間漁港は、もうすぐそこ。
ここもほぼ大間と言っても良いぐらいである。
大間と言えば、もちろんマグロ！！
という事で、今日の昼食は…。
シーフードヌードル！！
いや～、海の幸を堪能したなぁ。
17:00
本州最北の町、大間に入る。
これまでの最端の地とは違い、大間崎は町の中にある。
大間港からは北海道行きのフェリーが出航していく。
祭りの山車も出発していく。
そしてついに！
本州最北端、そして陸路で行ける最北端の地。
青森県大間崎に到達！！
これで出発前に定めた、この旅の目的地である
【鹿児島県佐多岬】
【青森県大間崎】
この2つを制覇した事になる。
旅に出て3ヶ月。
佐多岬に到達したのが、遥か昔の事のように思える。
この先、東京へ戻るのか。
それともフェリーに乗って北海道へ行くのか。
それはこの大間で、もうあと1日考えてから決めようと思います。
今はただ、ゴールした感動に浸りたい。
今日は大間崎のすぐ傍の、無料のキャンプ場に宿泊。
付近にはマグロや海鮮を扱う店が立ち並ぶ。
ゴールを決めた事だし、今日ぐらいは奮発しても良いのではないか。
という事で、本日の夕飯は…
九州で買ったアゴ出汁と、魚肉ソーセージのうどんに決定！！
う～ん…これぞ海鮮だぁ。
貧乏旅行万歳！！
外に出ると美味そうな店が沢山あるので、今日はなるべくテントに籠ってる事にします。
2014.08.12
■天候:晴れ・曇り
■走行距離:74㎞
■総走行距離:11302㎞
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【追記】
0:00
ブログを書き終えてふと外を見ると、キャンプ場の隣の弁天神社に明かりがついている。
そうか、今日はこの神社の祭りだったのかと、お詣りに行く。
すると路地の向こうから、弁天様が船に乗って現れた。
一瞬、自分は夢でも見ているのかと思った。
夜中の0時に弁天様を船に乗せ、町を歩く。
このような祭り、いや儀式が現在も行われている事に驚いた。
船の山車が神社に到着すると、氏子たちの荘厳な声の調べに乗せて弁天様が宮内に入れられた。
おそらく1年のうち、弁天様の姿を拝めるのはこの日だけかもしれない。
就寝前のまどろみの中で、とても貴重な体験をする事ができた。
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