ラー博ラーメン巡り第二弾。
まずは、
「支那そばや」さん。
横浜には、豚骨醤油の家系とあっさり醤油の淡麗系のふたつの流れがあるのですが、この「支那そばや」さんは淡麗系の源流とも言えるお店。
ご存知、"ラーメンの鬼"、故 佐野実さんのお店です。
"醤油らぁ麺"も、
"塩らぁ麺"も、
惚れ惚れする美しさ。
そして、麺はシルクの如き艶やかさと滑らかさ。
スープに使用する地鶏を作り出すばかりか、その土壌にもこだわってきただけあって、薬味ひとつひとつまでもが繊細で美味しい。
ひとつの食材や味が突出することなく、丼の中、絶妙なバランスで饗宴をしています。
(トッピングには名古屋コーチンや烏骨鶏の絶品味玉を)
"焦がしGyu塩らぁ麺"も絶品。
香ばしい牛の風味がふわっと鼻を抜け、抜群のコクを最後の一滴まで楽しめます。
そして、冬場の限定、"味噌らぁ麺"は、
素晴らしい味噌の風味に、身も心もほっこりします。
横浜のご当地ラーメン"サンマーメン"をアレンジした"野菜あんかけらぁ麺"は、
野菜たっぷりのベジタブル・ラーメン。
夏は毎年、創作冷やし麺や、
ざる中華で涼やかに。
この"ざる中華"、塩でも頂くのですが、蕎麦も中華麺も美味しい麺は塩が一番という事を教えてくれました。
TKGは烏骨鶏や名古屋コーチンの卵で。
軽く混ぜて、ご飯にかけて、そこから醤油をまばらに垂らすのが私流。
(黄身だけの味と醤油がかかった部分の変化を愉しめます)
昭和61年に藤沢で開業し、以降、"素材にこだわるスタイル"を世に広めてきました。
(現在の本店は戸塚にあります)
"復刻醤油らぁ麺"は、藤沢時代のレシピを基に再現したもの。
佐野さんを偲びつつ。
店構え。
その「支那そばや」さんの向かいに、
「二代目 げんこつ屋」さんがあります。
かつて、"化学調味料不使用"、"動物と魚介のWスープ"を世に広めた「げんこつ屋」という人気店がありました。
当時、ラー博にも出店して、私も大好きだったお店。
(ラー博は2000年に卒業)
ただ、その後色々あり、2007年に廃業。
(ご主人もお亡くなりになってしまいます)
それから、4年…
他でラーメン屋をやっていたご子息がラー博の招致に応え、「二代目」として復活させます。
(当時、ラー博店の店主をしていたのがこのご子息さん)
鮪節をメインとした、あっさりまったりなラーメンを提供しています。
"香油ら~めん"は香油が加わり、
濃厚さが増し、更に複雑な味わいに。
一方、
"塩ら~めん"は鶏白湯で、
朝からでも食べられる優しい味わい。
醤油と塩がブレンドされた"げんこつら~めん"もあります。
スープに漂う薬味が最高のアクセントになっていて、飲んでも噛んでも楽しめます。
そして、こだわりの麺。
何と、注文を受けてから切り出すというこだわりよう。
つるつるぷるぷるな極上の食感。
麺のタイプもメニューによっては選べたりします。
こちらが通常麺。
こちらが、不揃いな"撚り"麺。
切り出してから、手揉みを加えて撚りを加えています。
限定メニューも豊富で、
"季節の野菜のせら~めん 豆編"とか、
夏の"ごまだれつけめん"とか、
他にも色々ありますが、どれも和の素材を活かした逸品。
サイドメニューのBIGな目玉、"げんこつ餃子"は、
タレが中に仕込まれているので、このまま頂けます。
丼も初代と同じロゴを再現。
懐かしい。
店構え。
「二代目 げんこつ屋」さんは今のところ、ラー博でしか食べられません。
いつかは、卒業する日が来るかもしれませんが、
「支那そばや」さんと共に、職人気質溢れるこだわりラーメンをこれからも提供してもらいたいですね。
続く