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「世界経営者会議、企業トップが金融危機克服に自信

 第10回日経フォーラム「世界経営者会議」(主催=日本経済新聞社、スイスのビジネススクールIMD、米スタンフォード大学アジア太平洋研究センター)が27日、都内のザ・プリンスパークタワー東京で開幕した。企業トップは相次ぎ米国発の金融危機に言及。業績への短期的な悪影響は避けられないものの、多くが自社の強みを迅速に生かせば克服できるとの自信を示した。

 パナソニック(旧松下電器産業)の大坪文雄社長は「金融危機の今でも、最先端のデジタル家電や環境関連製品の需要は成長を続けている」と指摘。「勝てる領域を見つけて手を打つのが経営だ」と強調した。

 米ダウ・ケミカルのアンドリュー・リバリス会長兼最高経営責任者(CEO)は「危機を成長の機会ととらえ、M&A(合併・買収)や研究開発は怠らない。政治のリーダーシップが発揮されれば経済は回復する可能性が高い」との見通しを示した。(27日 23:01) 」