はじめまして。
アメーバ事業本部プロモーション室の大塚康善です。

プロモーション室では広報や宣伝、企画のほかにゲームのユーザー獲得を目的としたバナー広告の制作や運用も行っております。

本日はTwitterや2chまとめで話題になったボーイフレンド(仮)のバナー広告を例に挙げ、拡散されるための考え方をご紹介いたします。

ボーイフレンド(仮)とは


ボーイフレンド(仮)とはユーザーが主人公となり、個性豊かなイケメン達と出会って行く、恋愛カードゲームです。

きっかけはネタ系

最初は全て真面目な内容のバナー広告でしたが、試しにクスっと笑えそうなネタ系の内容を入れてみたのが始まりでした。
やがて2chまとめで話題となり、twitterなどでユーザー間に拡散されていきました。

さて、そんな拡散のきっかけを作った「ネタ系」のバナー広告。
何を考えて作っていたのでしょうか。
そこには意外な真実が…!?

既視感と謎解き

ネタ系のバナー広告では「なんか見たことある」などの既視感を大切にしています。
「見たことある」という親しみを与え、「なんか」というぼかした表現にすることでユーザーの関心を引く、そんな狙いがあります。

ユーザーとの親和性を考えて漫画の表現やネタを幾重にも織り込むことが多く、ちょっとした謎解き気分を味わってもらいたいと思いました。


 そして、元ネタがわかったユーザーが「誰かに言いたくなる」という拡散への起爆剤がそこにあったのです。

シリーズ化してみる

ユーザーの反応を見て、好評なものはシリーズ化することもあります。
ちょっとしたストーリー仕立てにしたり、3段オチにしたりと表現の幅を広げ、ユーザーを楽しませる工夫をしていました。

これはユーザーの期待感の持続を目的とし、少しでもワクワクした状態で新しいバナー広告を待ってくれている状態を作りたかったためです。


ただ、回を重ねるごとにハードルは上がるのでやり過ぎにはご注意を。

ツッコミどころを作る

いわゆる「ユーザーのリアクションとセットに考える」ということです。
ユーザーにどんなツッコミ(リアクション)をしてほしいかをイメージし、構成に落とし込んでいきます。


夜中のテンションで作ってしまうのが一番捗るのですが、朝に見返して顔を覆うこともしばしば…

ネタ系に限らず、狙いのないバナー広告はスルーされますし、スルーされるバナー広告はどんなに美しいデザインでも、ただのゴミです。

最後に

バナー広告を作っていく上で感じたことは、バナー広告を単なる広告としてではなく、コンテンツの一つとして昇華させることで、ユーザーとのコミュニケーションは可能になるということです。

もちろん、それはとても難しいことですし、サービスによってもその必要性が違ってくると思います。しかし、ユーザーに長く愛されるサービスを作るための一つの手段として考えてみてはいかがでしょうか。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。今後ともボーイフレンド(仮)をご愛顧いただきます様、よろしくお願いします。