KATO製EF510 (4) 脱線対策 | ベルカラのブログ

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模型やカメラ、オーディオを中心としたつれづれ話

2012/6/23(土)    17:10-新規  19:00-写真変更など

      6/29        18:50-語句修正など

      8/6         末尾に追記



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● 前々回のブログで記した様に、KATO製のEF510が特定の場所で

  必ず脱線する事がわかり、今回その対策を行った。


     脱線の様子

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★ 脱線は、台車と車体間に、遊びが全く無い事で、微妙な凹凸がある

  レール面に、両端の台車が追従出来ず、 車輪が浮き上がる事で発生。



  レール上に置き、車体を左右に揺すってみると、一目瞭然。

                        ・・・・・全く動かない(遊びがない)


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★ まずは上下を分解



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    ダイカストブロックはこれまでのような一体型では無く、

   中央で分かれた2分割

        ・・・・プリント基板の2本のねじだけで、連結されている。
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★ 台車取り付け部

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★ この状態ではスキマがあるように見えるが、レールに置いた時には、

 床板側と台車の突起が当たり、ここで車重を受ける・・・・・・従って全く遊びが無くなる。

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     そこで、まずこの突起を切り取る。

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      組んでみるとスキマが出来、ここには遊びが生まれたと思ったが・・・・・
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     この状態で走らせると、再び同じ場所で脱線・・・・・


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★ もう一度分解観察


     レールに置くと、車重で、今度は次の突起(黄色矢印)が床板に当たり、

    依然として遊びがない事になっていた・・・・・・・

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     こうなってしまったのは、台車の中心ピン部(上の赤矢印)では、

    車重を受けないNゲージの様な構造によるもの。





★ そこで、中心ピンに、φ0.5線のリングをはめ込むと、

  フレーム側と中心ピン段差部が当たり、この部位で車重を受ける様になり、

  上で述べた部位2ヶ所は、接触しなくなる。
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  これで、この中心ピン上部を基点にして、台車はある程度の自由度(遊び)を得られる。




    


    これで、車体と台車間に遊びが出来、この状態では、

   やっと全く脱線せず走るようになった!!!




★ フレームの補強


  ところで、無理に荷重をかけると、このプラのフレームは結構たわむ。

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   このままでは、後々フレームの永久変形が心配なので、、

  ダイカストブロックとのスキマに、プラ板(t1.0)を挟んでおいた(接着)。

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     この状態では、車高に影響なし。





● 以上で、KATO製EF510の脱線対策を完了。

   レールに置いた機関車の車体側を左右に揺すると、微妙な遊びのある事がわかり、

  処置は成功・・・・・・その後順調に走行している。


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追記・・・KATO製EF510脱線の件  (2012/8/6のブログから遡って転記)



   今回の脱線に関しては、雑誌やネット上に種々対策法が

  上がっているが、どう見ても「とんちんかん」なものが多い。


  (RM MODELSの9月号の記事の対処法などは、ひどいもの。)




   既に購入して自分のレール上で脱線を経験した人は、

  このブログも含め、そういった対策内容を鵜呑みにせず、是非、

  自分の目で確認することをお勧めする。



   今回の対策の難易度は低いので、 初心者には、自分の鉄道模型趣味が、

  容易にレベルアップ出来る絶好の機会。



   とにかくまず現状把握から・・・・脱線する状況をよく見る事から始める事。



   そして、この機関車の対脱線マージンが低いのは確かだが、

  逆に言うと、これが脱線する場所のレールには何らかの凹凸があるはずであり、

  そこを直す事で、レイアウトの整備も出来る。


   ちなみに私のレイアウト上での脱線場所は、セクション間の継ぎ目と

  畳の継ぎ目が一致した所で、レール面に折れ曲がりがある事は分かっている



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以上

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