癌のこと、聞いてくれていいんだよ。 | QOL ~Quality of Life~

QOL ~Quality of Life~

日々のいろいろ、仕事、乳がん。
でも、より良い人生のために。
毎日笑って、生きていこう。

今日は研修。


住宅展示場で、最新のお家や設備を見学。



1年振りに、本社の教育トレーナーとお会いした。


アラフィフバリキャリ肉食系の、トレーナー。


とてもエラい人なのですが、


きさくで格好良くて、男よりも男前。


久しぶりだねえとおしゃべりしながら、一緒にランチ。


休職の理由もちゃんと伝わっており、


「大変だったね、よく頑張ったね」と、


ねぎらってもらった。


健康そのものの見た目のわたしに、とっても驚きながら、


「いま、胸はどんな風なの?」

「どうやって、乳がんがわかったの?」

「ええっ、それウィッグなの?!」

「もう髪生えてこないの?!」

「いまどんな治療をしてるの?」

「娘ちゃん、大丈夫だった?」


などなど、目を見開いて、質問攻め。


なんだかとても新鮮でした。


カミングアウトしている相手からは、


いくら聞かれても、全然いい。


むしろ、聞いてほしい、かも。


カミングアウトしていない相手から、


「それ、ヅラ?」なんて聞かれたら、


その場で卒倒しちゃうけど(笑)



わたしの職場は、女だらけなのだけれど、


皆、わたしの復帰後、面と向かって病気のことを聞いてはこない。


脱毛したことも、ウィッグなのも、皆知っているけれど、


表立って、何か言われたことはない。


たぶん、皆、聞いてはいけない、と思っているみたい。


だからわたしも自分からは言わない。


正直、最初はそれに戸惑った。


まるで、わたしの病気がなかったことになっているかのように、


休職なんてしていなかったかのようだから。


特別扱いしてほしいなんて、もちろん思っていない。


なんて言ったらいいのだろう。


上手くいえないのだけれど。



けれど、再び働き始めてみて、


みんなさりげない形で、気を使ってくれている、と時々分かる。


ちょっとでも重いものを持とうとすると、


20代の同僚は、「ダメダメ、わたしやりますから!」と力ずくで持っていってしまうし、


今日も、足の上に商品を落としてしまい、


「痛っ!!」と、そんな大きな声ではなかったのに、


声をききつけた同僚が、


「どうしたのっ?なんだ、足か、ああ良かった」と、


良かった良かったと、行ってしまった。


足だって痛いっていうのに(笑)


皆、それぞれの形で、助けてくれている。



いつか、そういう話もできることもあるかな。


そしたら、検診行ってねって、言いたい。


しつこく(笑)








ランキングに参加しています。

押して頂けると励みになります。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村