食品に含まれるセシウムを食べてしまうと、

一体、どれくらい危険だと考えられるのか?

誰もが知りたい答えだと思いますが、実は、

この答えは・・・、


「けっこう危険だと思われる」。


この超フワッとした答えが、ベストアンサー!

つまり、「けっこう」って、どれくらいなのかって

聞かれたら、「けっこう」としか答えられない!

それぐらい肝心なところが、極めて曖昧です。


しかし、どうして「危ない」と言われるのか。

これを知ることで、皆さんも、少しはセシウムを

気を付けようと思っていただけると思うのです。


「セシウムは筋肉に溜まる」。


ヨウ素が甲状腺に溜まるように、セシウムは

筋肉に溜まると言われています。筋肉と言うと、

普通の人は、プロテインを飲みまくっている人の

「上腕二頭筋」なんかを想像すると思いますが、

筋肉のある場所は、体の見える部分だけでは

ありません。もっと内側の重要な場所・・・。


「心筋」=心臓を動かす筋肉。


こんな所にも、セシウムは集まってしまいます。

だから、セシウムをいっぱい取り込んでしまうと、

心筋梗塞になってしまうリスクが高まるのです。


つまり、「放射能=がん」だと思いきや、

突然の心筋梗塞で命を落とす可能性がある!


しかも、心筋梗塞の場合、ほぼ100%放射能の

影響だと言われません。この先、予想されるのは

「放射能の心配しすぎで、心筋梗塞」と言われ、

無駄に死んでいく可能性があるということです。


さらに悪いのは、「がんになる」と言うのなら、

まだ抗がん剤治療や、骨髄移植で元気になれる

希望が残っていますが、心筋梗塞は一発アウトに

なってしまうことがあります。運が悪ければ一瞬で

この世とおさらばになってしまうかもしれません。

人生でやり残したことを整理する余裕もない!


ちなみに、セシウムが筋肉に集まるなんて

ウソだと言うのなら、ヨウ素が甲状腺に集まり、

甲状腺がんを発症するメカニズムもウソだと

おっしゃるのでしょうか。


ヨウ素は甲状腺、セシウムは心筋をはじめ、

さまざまな筋肉、ストロンチウムは骨や骨髄。

まるで役割分担が決まっているかのように、

集まるところが、だいたい決まっています。


よって、ヨウ素は小児甲状腺がんのリスク。

セシウムは心筋梗塞のリスク。ストロンチウムは

白血病のリスクを伴い、他にもさまざまな核種が

人体に影響を及ぼし、最悪なのがプルトニウムの

肺がんのリスクです。


プルトニウムは、飲んでも影響は少ないけれど、

肺に入ると、それがわずかでも肺がんになる!


しかし、世の中には、ろくに勉強もせず、

原子力ムラの人たちが作ったテキスト通りに、

こんなことを言ってしまう、原発信者がいます。


「ブラジルには年間10ミリシーベルトを超える

自然放射線を浴びる地域があるが、そこの人が

早死にしているというデータはない!(キリッ」


「飛行機で、東京-ニューヨーク間を飛ぶと、

それだけで200マイクロシーベルトを浴びる。

避難して海外に行った方が被曝量が多い。

パイロットだって早死にしていない!(キリッ」


「バナナには、放射性カリウムが大量にあり、

汚染された椎茸を食うより、日常的にバナナ

食べているヤツの方が危ないことになる。

だから、気にする必要はない!(キリッ」


どれもこれも、原発PR館に行くと教えてくれる

安全理論なんですが、はっきりと言いましょう。


ウンコです。


なぜ、ウンコなのか。その理由は、ブラジルの

自然放射線や、飛行機に乗った時の外部被曝、

バナナの放射性カリウムは、最初から、人体に

ほとんど影響を与えないものだからです。


セシウムと比べる話ではない。


そもそも、人間が宇宙からの放射線を浴びて、

いちいち死んでたら、人類は滅亡してしまいます。

同じく、いちいちバナナを食うたびに死んでいたら、

今頃、バナナなんてものは流通していません。


人類は、進化の過程で、さまざまな有害物質を

人体に影響が出ないようにする力を持っています。

こんなことを言うと、オカルトっぽく聞こえますが、

放射性物質ではないもので、例を出しておきます。


「ひじき」の中には、大量の「ヒ素」があります。

「ヒ素」と言えば、ババァがカレーの中に入れて、

大量の死者を出した事件が有名ですが、本来は

このように人が死ぬレベルの毒物です。


ところが、「ひじき」を食って死んだ話なんて

聞いたことがありません。というのも、化学的な

薬物の「ヒ素」では死んでも、「ひじき」の中に

含まれている「ヒ素」では、死なないように人間の

体が適応しているからです。


これと同じように、尿の中にはアンモニアがあり、

こちらも毒物ですが、尿のアンモニアでいちいち

死んでいたら、赤ちゃんのうちに死んでしまう。

人間は尿のアンモニアを、毒性の少ない尿素に

変える力を持っており、適応しています。


このような感じで、バナナなどに多く含まれる

放射性カリウムは、食べても問題ないのです。

人体に取り込まれることなく、ウンコで出る!


しかしながら、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、

はたまたプルトニウムといったものは違います。

まだ人間の体が適応できていないので、

取り込んでしまうのです。


取り込んでしまうと、どういうことになるのか。

それは、先ほどのように、各担当の場所に行き、

溜まってしまうのです。そして、放射性物質には、

「体内半減期」というものが存在します。


体内半減期とは、「セシウム137の半減期は、

約30年」と言われていますが、体の中に入ると、

その半減期が極端に短くなり、3か月くらいに

なってしまうというもの。


入っても、案外、尿と一緒に排出されるのです。

ところが、全部が全部、尿と一緒には出るとは

限らないわけです。「沈着」ということが起こると、

心臓や腎臓、骨や脳といったところに、セシウムや

ストロンチウムがしみついて、出てこなくなります。


こうなってしまうと最低最悪!


体内半減期なんてものが関係なくなってしまい、

いつまでも臓器にくっついて、細胞を攻撃します。

最初は攻撃に耐えていた細胞も、30年以上も

しつこく攻撃されるわけですから、耐えられなくも

なるっていう話で、これがやがて「がん」だったり、

心筋梗塞や脳梗塞といったものになるのです。


これが内部被曝のメカニズムです。

要するに、自然界に存在する放射性物質と

原発由来の人工の放射性核種を一緒にしては

いけないということ。セシウムは、ちょっとだったら

食べてもいいってものではなく、危険な「毒」です。


そもそも、「毒」であるにもかかわらず、

政府やメディアが洗脳し、「これくらいなら

食べてもいい」という、わけのわからん話を

スタンダードにしているから、「少しくらいなら

気にしない」という考え方になってしまうのです。


少しなら毒を食べるの?


すべては、ただ単に生産者の都合です。

僕が農家や漁師だったら、少しくらいセシウムが

入っていても、気にせず食べてほしいと思うかも

しれないけれど、それは同時に、そのせいで

子供が病気になってもいいのかという話です。


内部被曝は、胎児、赤ちゃん、子供の順番で、

非常に大きな影響を受けることになりますので、

最も気を付けるべきは、妊婦と、これから妊婦に

なるかもしれない人(妊娠初期は気づかない)。


しかしながら、妊娠した人は気を付けていても、

そうではない若い女性が気を付けているのかと

言った時には、「全然気を付けていない」のが

現実ってもの。


こうした女性たちに、気を付けさせないような

空気を作っているのが、「○○ベクレルまで

食べられる!」とか言ってしまう人たちです。


食べられないっつーの!


どうしてセシウムを食べちゃいけないことに

なっているのか、その理由を勉強するべき!


良いトコの大学を出て、しかも、理系で学んだ

頭の良い人たちが、原子力ムラの都合で作った

バカ理論(飛行機の外部被曝の方が危ない、

バナナの放射性カリウムはどうなんだ等)で、

「大丈夫」と言っちゃうほど滑稽なことはない。

セシウムをはじめとする人工放射性核種は、

人体に蓄積するし、臓器や骨に沈着したものに

「体内半減期」はなく、臓器によっても年数が

異なるようですが、3か月のような短い期間で

終わる話ではないということ。


また、プルトニウムのように、もともとの半減期が

人間の寿命より圧倒的に長く、体に入った日には

体内半減期もクソもないというものもあります。


これらのことから、なるべくセシウムを体内に

入れないことが、健康の秘訣であると言えます。

そして、セシウムをどれくらい食べたらアウトか。

それは、これから日本人がたくさん死ぬことで

証明されていく科学なのです。