世界で最も「中二病」をこじらせていて、
書籍化できるほどの伝説を持つ男・・・。
その名は、「ジュンジ」。
ヤクザの事務所を3つ潰し、ヤクザの
若頭の眼球にスタンガンを当てる実験を
していたと豪語するジュンジは、日本中の
脱法ハーブをすべてプロデュースしている
「ハーブ王」で、1日20時間の勉強により、
完全に化学式が頭の中に入っている男。
・・・という設定。
そうです。本当にヤクザの事務所を
潰していたら、きっと今頃、東京湾に
沈められているし、ヤクザの眼球なんぞに
スタンガンを当てたら、きっと失明しているし、
もし脱法ハーブの世界を制しているとすれば、
今頃はとてつもない大金持ちになっていて、
毎日を南国の別荘で過ごしているでしょう。
ジュンジから語られる数々の武勇伝は、
靴を落としたイジメられっ子の娘が王子様に
見初められてプリンセスになるのと同じです。
ファンタジーで溢れている!
何より魅力なのは、これらの武勇伝が
過去の産物ではなく、「現在進行形」なので、
こうしている今も、新しい伝説が始まっている。
これがジュンジの最大の魅力!
3週間ほど前に、福岡から20万円を持って
上京してきたのですが、「2年で10億円に
膨らませてみせる!」と言ってみせたものの、
上京から15日時点で、既に19万2000円を
使ってしまったため、現在、残金は8000円。
計画性がまったく感じられない!
しかも、普通の人と決定的に違うところは、
「そんなにお金使って、大丈夫かよ?」と
言ったら、「このお金がなくならないと本気
出せないっしょ?」と、まだまだ強気な発言を
繰り出せるところにあります!
普通だったら、財布の中を見るたびに
どんどんブルーな気持ちになるんですが、
ジュンジは、財布の中を見るたび、「これで
本気を出せる!(キリッ」と思えるようです。
なぜ最初から本気を出さない!
むしろ、無一文でやってきた方が、もっと早く
本気を出せたような気がするし、中途半端に
20万円を持ってきた理由が知りたいですね。
いずれにしても、もうすぐ所持金が0円に
なってしまうので、先日、メシぐらいはオゴって
あげようと思ったんですけど、あの一件以来、
ジュンジは僕を「兄貴」と呼ぶようになりました。
ヤクザの事務所を3つ潰し、米軍にも勝てる
最強の戦術を持つ男の「兄貴」ですからね。
ちだい最強説!
そんなジュンジと秋葉原を歩いた時のこと。
横断歩道を渡ろうと思ったら、信号が赤に
なったので、交差点で立ち止まったんです。
そうしたら、「俺、兄貴がいるから信号で
止まってますけど、一人だったら赤信号を
渡ってますからね!」と言い出しました。
あんまり車が通らない田舎の道だったら
それでもいいかもしれませんが、秋葉原の
デカい交差点で言い出すので、「そんなこと
やったら、めっちゃクラクション鳴らされて
大変なことになるだろ!」とツッコんだら、
「クラクション鳴らしてきたら
ボンネット乗ってやりますわ。
ヒャァァァ!(中指立てる)」
キチガイすぎる。
そんな面倒臭いことするんだったら、
赤信号を待っていた方がマシだろうと
思うのですが、今どき、北九州のヤクザも
やらないようなことを、普通に言い出しました。
その後、僕はジュンジを池袋の端っこにある
ガールズバーに連れて行ってあげたのですが、
そこで一人の女のコにハマってしまったジュンジ。
女のコは20分ごとに入れ替わるのですが、
僕が「リクエスト」という、女のコをキープできる
制度を使って、その女のコとトークできる時間を
長くしてあげたのですが、そこでジュンジが
放った一言が・・・。
「なぁ、俺の子、産みたいやろ?」
「俺みたいな危険なタイプは、女のDNAが
子供を産みたくさせるはずだ!」と豪語して、
あげく、「どこが感じるのん?俺は乳首!」と
鶴光師匠も言わないセクハラ発言を繰り出し、
女のコをドン引かせていました。
カウンターを挟んだだけの場所にいるはずの
女のコが、地平線の向こう側に見えました!
最終的に、「抱かせてくれないの?」と聞き、
女のコに「ヤダ!」と答えられ、「俺も簡単には
抱かせない!」という意味不明のカウンターを
切り出したと思ったら、「簡単にヤラせないのは
一緒だね!」と、謎の意気投合。
電話番号を交換していました。
これまで何度もお店に通っていますが、
僕は一度も電話番号を交換したことがない!
なのに、「俺の子、産みたいやろ?」からの、
まさかの電話番号交換!
しかも、その女のコは、僕がちょっと前から
「いいなぁ!」と思っていた現役看護学生の
超絶美少女です。なんでこんなことになった!
この時、僕は決めました。
今日から僕は、「フリーメイソンの会長」として、
国際社会を陰で操っている男として生きます!
えぇ、こんな危険な男なら、全国の女性読者の
皆さんが、僕の子を産みたいと思うに違いない。
「クラクション鳴らしてきたら
ボンネット乗ってやりますわ。
ヒャァァァ!(中指立てる)」
皆さん、うっすら気づいていると思いますが、
ジュンジより、その兄貴の方がヤバい奴です。
今日も涙が止まりません。それでは、また明日。
