東京都知事選で、あれだけ「脱原発」と
言っていた人たちが、山口県知事選には
何も言わないのは、一体、なぜでしょうか?
あれだけ悲惨な原発事故が起こったのに、
まだ新しい原発を建てようとしているのです。
「脱原発」を訴える人ほど、山口県知事選に
注目するべきだし、声を挙げるべきでしょう?
「山口県で脱原発の候補は
勝てないに決まってるから」。
多くの人は諦めているのかもしれませんが、
「諦めたら、そこで試合終了ですよ?」とは、
安西先生の名言です。
短期で負けても長期で勝つ。
最初から諦めていては、何も変わりません。
だから、皆さんにコツコツと真実を伝えます。
自民党と公明党の推薦を受け、上関原発の
推進側に立つ、村岡嗣政候補が、上関町で
街頭演説をすると聞き、僕も上関町に向かい、
せっかくなので、町の様子を見てまいりました。
気づかされるのは、町の至るところに、
このような看板が立てられていることです。
「活力ある豊かな町を原電で」。
原子力発電所を建てれば、上関町が活力ある
豊かな町になると、看板には書かれています。
しかも、看板を作ったのは、電力会社ではなく、
「上関町まちづくり連絡協議会」という謎の組織。
この町に原発を建てたいのは電力会社であり、
もっと言えば、ゼネコンや原子炉メーカーです。
しかし、莫大な利益を得る人がそれを書いたら
いやらしいので、住民が望んでいる感じを演出。
実際は、お金で買収された人々が
動いているだけに過ぎないのです。
そう、この町の買収は、既に始まっています。
既に原発マネーでズブズブ言わされています。
上関町の人口は、わずか3270人。
このうち65歳以上の人口は、51%なので、
3270人中1679人が65歳以上のお年寄り。
そんな町に、新たに原発を建てると言うのです。
中国電力は、「上関原発準備事務所」を設立。
ここで働く人は、上関町に原発を建てることが
数十年がかりのミッション。原発事故ごときで
白紙に戻されてはたまらないと思いますが・・・。
原発を正当化する看板です。
どこの原発立地地域に行っても、必ずある!
だけど、核兵器の廃絶と原発は、別次元の話。
原発を建てたからって核兵器はなくならないし、
核兵器が使われた数より、原発事故が起こった
数の方が多いんです。
この看板の横には、見るからに新しい道路。
この道路もまた、原発マネーの産物でしょう。
興味深いので、さっそく寄り道すると、そこに
あったのは・・・!
ナイター設備付きのグラウンド。
人口が3270人しかいないのです。
しかも、そのうちの51%がお年寄りなんです。
そんな場所にナイター設備付きのグラウンドが
必要なのでしょうか。
無駄に充実したテニスコートと
バレーボールができる体育館。
もちろん、利用している人はいませんでした。
そもそもスポーツ人口が少なすぎるからです。
町でサッカーチームを作るのも大変でしょうね。
果たして、人口の少ない街にグラウンドは
必要なのでしょうか。子供が遊ぶのであれば、
そもそも学校の校庭があるし、大人の運動も
休日に学校を開放するだけで良い気がします。
無駄に管理費が出ていくだけ。
この町は原発マネーで支配されています。
もちろん、この町にいる人が全員、上関原発に
反対しているのかと言えば、そうではないです。
町の一角に、「原発に反対し、上関町の安全と
発展を考える会」という建物を見つけました。
ボロボロですが。
とてつもない巨額の原発マネーをもらって、
二度と住めない町を作るのか。原発マネーは
もらえないけど、何より大事な海や大地を守り、
未来に誇れる町を作るのか・・・。
福島の惨状を見れば、誰がどう考えても
新しい原発を作るべきではないと思いますが、
上関町では、驚くべき光景が広がっていました。
この建物は、「上関町役場」です。
上関町役場なんですが、なんと、もう一つの
機能があるのです。皆さん、わかりますか?
上関町役場は終わっている!
僕は、この町役場につけられた看板を見て、
「上関町は終わっている!」と思いましたね。
さて、それは一体、何でしょうか? この続きは、
また明日お届けすることにいたします。














