あれは、今年の夏・・・。
福島第一原発で、原子力事故の国際尺度で、
「レベル4」に相当する超高濃度の汚染水が、
タンクから漏れていたことが分かる3日前のこと。
青春18きっぷを片手に、ひたすら常磐線に
乗り続けた僕が、ビキニ美女と出逢うために
やってきたのは、福島第一原発から最も近い
福島県いわき市の勿来海水浴場でした。
首都圏で暮らしている僕たちの感覚では、
今も汚染水が漏れ続けている福島第一原発と
目と鼻の先にあるような海水浴場で泳ぐなんて
信じられないんですけど、このあたりで暮らす
人々にとっては、まったくの日常的な光景。
「復興」や「風評被害」という言葉によって、
放射能について考えることさえ悪いこととされ、
不安に思うことも、心配することも、「やっては
いけない」と言われる世界。
勿来駅前には、銅像が立っていたのですが、
その銅像たちも、僕たちに何かを訴えるように
立っていました。
男:「勿来の魚は、うまいどー!」
女:「あなた! また裸で魚持ってるの?
じゃあ、私も裸で立っちゃおうかしら!」
二人:「ぬーーーん!」
昔は、このあたりの魚もおいしかったのだと
思いますが、今ではストロンチウムの汚染が
深刻すぎて、検査されないうちに食べるのは、
かなり無謀な気がしてなりません。
キリッとした顔で「大丈夫だ!」という人々は、
ぜひ安全を証明するために、ストロンチウムを
検査してほしいと思うのですが・・・。
このあたりは、「カニ料理」が有名のようです。
おそらく、こういった料理に使われる「カニ」は、
外国からの輸入だと思うので、それほど心配は
いらないのではないかと予想するのですが・・・。
今年は、福島の海水浴場が営業しており、
放射能をまったく気にしない生活をしている
人たちが、けっこうたくさん泳いでいたんです。
そこには、お年頃の女子も
たくさんいらっしゃいました!
放射能を気にするのはストレスだと言いますが、
福島の海水浴場の汚染は、他の地域に比べて、
極めて深刻です。
少し時間はかかりますが、汚染の少ない海に
遊びに行く選択肢だって、あったはずなのです。
どうしても勿来の海で泳がなければならない
理由が、何かあるのでしょうか?
手前には、親子で遊びに来ている人の姿も。
放射能に汚染された海で、子供が泳ぐことの
意味について、ぜひ考えていただきたいです。
ちなみに、向こう側にあるのは、火力発電所。
紛らわしいですが、原発ではありません。
さあ、大変お待たせいたしました。
湘南の砂は、5ベクレルと表示されながらも、
実際には、それより少ないと思われるのですが、
お姉ちゃんたちが裸で触れる、勿来海水浴場の
砂は、どれくらい汚染されているのでしょうか。
まずは、検出されるのかどうかで言うと!
検出されました。
ここまでは、おそらく皆さん、想定の範囲内。
気になるのは、具体的な数値なんですけど、
結果は、このようになりました!
(※クリックすると、拡大できます。)
55ベクレルでした。
一見すると、少ないようにも思えるのですが、
海の砂は常に洗われ、キレイになっているため、
実は、海水浴場の砂という意味で言うのならば、
日本で最も「濃い」のではないかと予想します。
ちなみに、この「55ベクレル」というのは、
お姉ちゃんたちが肌に触れる表層の部分です。
実は、海水浴場の砂は、30センチほど掘ったら、
3000ベクレル以上も検出されたというデータも
ありますので、これはマシな方です。
僕は、お姉ちゃんの肌に触れる砂だけが
気になるので、深く掘る必要はありません。
ただ、この55ベクレルの砂は、水着の中にも
入りますので、あそこにも入っていくわけです。
僕が死んだ時には、なるべく
美少女が多めの海水浴場に
撒いていただきたいですが!
靴も履いていないし、肌の露出も多いのが
海水浴場です。けっして低い数値ではない!
どこぞのオッサンは、「不安を煽っている」と
言うかもしれませんが、僕にとって、オッサンは
燃料プールで泳いでもいいと思っていますから。
僕は、お年頃の女子や、小さな子どもたちには、
なるべく数値を知っておいてほしいだけなのです。
(※クリックすると、拡大できます。)
ちなみに、今回の検査で分かったことは、
このセシウムが、新たに降ったものではなく、
原発事故当時に降ったものであるということ。
つまり、海水によって洗われて、砂の数値は
地上の土よりも圧倒的に低いんですけれども、
それでも福島では、それなりに汚染されている。
海水浴のシーズンは終わってしまいましたが、
来年もまた放射能が検査されると思いますので、
しっかりと数値をチェックしていただきたいのです。
数値を知った上で、泳ぐのは自由。
ただ、各地で保養プロジェクトが行われており、
わざわざ福島の海で泳がなくても、子どもたちは、
安全な川や海やプールで遊ぶことができますので、
よく考えていただきたいとは思います。