先日、札幌の電源開発(J-POWER)の
北海道支社前で、降りしきる雨の中、原発に
反対する方々が、少ないながらも大きな声を
挙げていました。
こんなふうに、あちこちで抗議をする人が出る。
まさか、日本がこうなるとは思いませんでしたが、
原発事故から2年が経とうとする今、こういった
活動をやめない人々が心強くもある今日この頃。
何も変わらないと思ったら、本当に変わらない。
変わることを信じなければ、何も始まりません。
さあ、今日は原発に関するニュースを紹介します。
■ 作業員63人が記録以上被曝。
福島第一原発で働いている作業員の被曝が、
ずさんに管理され、少なくとも63人の作業員が
放射線管理手帳よりも多く被曝していたことが
厚生労働省の調査で明らかになりました。
昨年、線量計に鉛カバーをつけ、被曝量を
少なくカウントしていた事象が発覚しましたが、
これを機に、1回の作業ごとに持つ線量計と、
長期間に及ぶ被曝を測るバッジ線量計を2つ
持たなければならなくなったのですが、2つの
線量計に大きな差がある作業員が63人いて、
さらに、その中で行方不明になっている作業員が
14人もいることが明らかになったのです。
生涯にわたって、健康をケアしなければ
ならないはずの作業員ですが、日本では、
なぜか次々と「行方不明」ということになって、
その人が今、何をしているのかが分かりません。
どこかで生きていることを願いたいものですが、
「死んでいても分からない」という、先進国とは
とても思えない奴隷のような扱いが続いていて、
原発事故から2年が経とうとする今も、まったく
改善の兆しが見えない始末です。
ウクライナやロシアでは、チェルノブイリの
原発事故収束作業にあたったリクビダートルは
英雄として扱われ、議会にも多く送り込まれて、
被曝した人々の環境を変えることに成功しました。
ところが、日本では作業員が奴隷のように扱われ、
まったくリスペクトしようという気が感じられません。
この国は、頑張ってくださっている方々にも冷たい。
そんな末期的な環境なのです。
■ 原子力発電所の安全基準。
2月27日に、原子力規制委員会が会合を開き、
安全に原発を動かすには、どうしたらいいのかを
話し合いました。いい歳こいたエリート大人たちが、
屁理屈を連発する、とても面白い会議なんですが、
中継された3時間弱の会議を最後まで見ました。
特徴的なのは、テロリストに占拠された時には
どうしたらいいのかという話は、たびたび議論に
出てくるんですが、「現実的には、あり得ない
話なんですけどね」のテンションで進んでいて、
コイツらの平和ボケは、救いようがありません。
テロリストに撃たれてこいや、ハゲどもめ!
向こう100年以上、テロリストから守らなければ
ならないのが原発です。100年もあれば、世界の
情勢も大きく変わっているに違いないっていうのに、
コイツらの脳味噌は、どれだけお花畑でしょうか?
これほど危険なものは、ショボい民間人ではなく、
自衛隊が守らなければならないレベルなんです。
アルソックが泣くぐらいの最強自衛隊による警備が
必要だろうと思うのですが、安全性を議論してなお、
テロリストに全裸状態で挑むようです。
中央制御室をどこに置くかを熱心に議論するなら、
超ショボすぎる日本の核テロ対策も議論するべき。
こういう人たちが「原子力規制」しているんです。
こんなことで原発の安全性が確保できるわけが
ありません。数十年後には第2のフクシマが起き、
世界最悪の被曝国家が誕生することでしょう。
■ フクイチ・高橋所長の初会見。
先日、福島第一原発の高橋毅所長が初めての
記者会見を開きました。見た目が、とても若くて
ビックリしたんですが、東京電力の社員らしく、
淡々と状況を説明しておりました。
以下、いつものように、箇条書きで文字起こしを
させていただきました。会見の内容は、こちら!
■ 放射性物質を取り除くための施設を建設。
■ これによって、トリチウム以外は取り除ける。
■ 汚染水を保管するためのタンクを増設予定。
■ 建屋はすべて、震度6強まで耐えられる計算。
■ 海抜14mまでの防潮堤を現在、作っている。
■ これを上回る津波が来ても冷却ができる予定。
■ 常時80人が24時間免震重要棟で備えている。
■ 2号機の温度計の問題は、今は解決策がない。
■ 汚染水を保管する敷地の余力は、まだある。
■ 70万本ぐらい置ける予定だが、詳細は調査中。
■ 作業員の被曝は、平均で月1ミリシーベルト。
■ だから、ほとんどの作業員が継続して働ける。
■ 高線量になる一部作業は、やる人が限られる。
福島第一原発から20km圏内の魚についての
説明もありました。以下、文字起こしになります。
■ 港に設置した網で21匹の魚を獲った。
■ 最大はムラソイで、27万7000ベクレル。
■ 他にも、アイナメは、24万6000ベクレル。
■ 別の場所のアイナメは、51万ベクレル。
■ 検査する魚は、体重100g以上から選択。
■ こうした魚を外に出さないようにしている。
■ 2月8日から刺し網を設置する措置を開始。
■ アイナメやソイが外に出ない方法を検討中。
■ この作業は、まだできていないが、やる予定。
■ 放射性除去施設は、62種類が除去できる。
■ 唯一、トリチウムだけは除去できず、検出。
■ それ以外のものは、すべて検出限界値以下。
■ 東京電力では、汚染水の計算をしていない。
■ 海への放出を決めているが、詳細は非公表。
■ 汚染水放出について、地元漁協にも説明せず。
■ 放出する汚染水の上限を守ると50年かかる。
■ だから、計算して出している数字ではない。
■ 地下水を海に流すことに、地元は賛成した。
■ そのように東京電力は認識している。
相変わらずの東京電力という感じなんですけど、
話を整理しなければならないのは、東京電力は、
原発から出る汚染水を海に流す計画です。
しかし、具体的にどれくらいの量を流すのか。
取り除けないトリチウムは、どのように扱うのか。
地元の漁協に説明がなくても、本当に大丈夫か。
そういったあたりは、不透明なままとなっており、
東京電力が出す情報の少なさも、相変わらず
問題となっています。
■ 「みどりの風」の記者会見。
原発や被曝の問題について、真剣に考えている
「みどりの風」という小さな政党の記者会見が
開催されました。内容は、以下のとおりでした。
■ 「子ども支援法」について政府に提言した。
■ 参院選・島根選挙区、亀井亜紀子氏が出馬。
■ 参院選・山形選挙区、舟山康江氏が出馬。
■ 選挙の争点に「TPP」を挙げていきたい。
■ 地域にあるエネルギー資源をどう活用するか。
■ 経済成長で得た果実をどう分配していくのか。
■ 地域の資源をどう生かすのかを訴えたい。
■ 国民の中で、理念を共有し、今の政治の
あり方を建設的に考えられる人を公募したい。
参考までに、亀井亜紀子さんは、こちらの方。
思いっきり、僕の好きなタイプの女性ですね!
こちらの写真は、舟山康江さんです。
政策をよく見ていただいて、「これだ!」と
思った皆さんは、ぜひ参議院選挙の時に、
投票していただきたいと思います。