福島第一原発事故が起こり、日本の陸上に
降った放射性セシウム137は、東京電力の
自己申告で、広島の原爆の約168発分。
海には、もっとたくさんのセシウムが流れ、
ある時は水道水、母乳や粉ミルクからも
セシウムが検出されてしまいました。
0歳の赤ちゃんの「がん死」のリスクは、
55歳のオッサンの約308倍と高いうえに、
病気になるのは「がん」だけに限りません。
データで「がん」しか発表されていないのは、
「がん」しか検査していないというだけです。
チェルノブイリの原発事故では、ICRPや
WHOの報告以上に、たくさんの被害があり、
今も苦しむ人たちを、ジャーナリストが伝え、
ウクライナ政府も認めています。
しかし、日本では、原子力ムラの専門家が
あちこちで講演をしては、何と言っているか。
「1日3食の米やヒジキの方が危険」だと
言っているのです。
そして、本来なら日本政府がすることですが、
流通している食品が、どれくらい汚染されて
しまったのか、調べているのは一般市民です。
各地で有志が機械を買い、放射能測定室を
立ち上げて、民間の力で放射能を検査する。
もちろん、国がまったく動いていないわけでは
ありませんが、検出限界値は、国より民間の
測定の方が低いというのが現状です。
ただし、これには大きな問題点があります。
それは、各自が持ってきた野菜や米の数値は、
個人情報になるため、測定室は公開しません。
検査をした人が胸にしまって、おしまいです。
さらに、1回の測定が3000円~4000円程度
かかってしまうため、心配なものを1品や2品、
検査したら、たいていの人は経済的な理由で
終わってしまうのです。
「安心して食べられるのは何?」
大人よりも子供の感受性は圧倒的に高い。
だからこそ、自分の子供をなるべく守りたい。
母親がそう思うのは、ごくごく当然のことです。
しかし、世の中にはシングルマザーなどで、
毎日を生きるのに必死な母親たちもいます。
一人で2倍の愛情を注いで、子供の幸せを
最優先に考えているお母さんもいるのです。
そういうお母さんにとって、1回3000円や
4000円の放射能検査が、ポンッと簡単に
出せるお金でないことは、僕にもわかります。
そのお金があったら、紙おむつが買えますし、
ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品も
買えることでしょう。
誰かが検査をして、結果を
見せてくれたら助かるよね?
そんな時に、僕はワイルド社長と出会って、
放射能検査を公表するプロジェクトを始め、
何が安全で、何が危険かを示してきました。
それまでは、すべてが怖かった人たちも、
「これは意外と大丈夫なんだ!」と思って
気持ちがラクになったと思いますし、一方で、
ダメなものも見つかり、「これを子供たちに
食べさせるのは、やめておこう!」と思った
こともあったと思います。
しかし、当初はLB2045を使って検査をして
いたのですが、20分の測定では測定下限を
僕たちが望むレベルまで下げられないことが
わかったため、これを「1次検査」としました。
当初は、測定下限値が10ベクレルであり、
その後、ソフトの更新で、5ベクレル前後まで
検査できるようになりましたが、それでも僕が
望んでいるような下限値ではなく、仕方がなく、
数値が出ているものは「不検出」と言わず、
「検出限界値以下」と表現をしました。
測定下限値が5.0ベクレルだった時に、
実測値が4.9ベクレルだった場合には、
高い確率で放射性物質が含まれていると
判断することができるからです。
他にも、もう少し科学的な理由が乗って
いるのですが、いずれにせよ、「不検出」と
呼ばないグレーゾーンを作ることによって、
あとは読者の皆さんの判断に任せるという、
より安全性の高い手法を取ったのです。
ところが、ここから「兄ぃ」という男の攻撃が
始まりました。多くの人には、細かい言葉の
違いなんてどうでもよく、とにかく数値を見て、
自分で判断していただろうと思うのですが、
「不検出を検出限界値以下と呼ぶのは
科学的な間違いで、科学を何も知らない
素人が騒ぐな!」と言ってきたのです。
しかし、検出限界値は、常に変わるのです。
例えば、15ベクレルのものがあったとして、
検出限界値が10ベクレルなら検出ですが、
検出限界値が20ベクレルなら「不検出」に
なってしまうのです。
だから、僕たちが理想とする検出限界値に
下げられるなら「不検出」と呼んでいいけど、
そうでないのなら、「グレーゾーン」を設けて
「検出限界値以下」として、詳細な2次検査に
回すべきだろうと考えたのです。
ところが、断固として「不検出」だと言い出し、
勝手な「まとめ」を作り出した「兄ぃ」という男。
まるで科学的ではないかのような信頼性を
失わせるツイートを連発したため、僕は反論
していました。
そんな時に、今度は、ダンディー兄貴が
僕のことを助けてくれるようになりました。
奥さんのために頑張っているのに、こんなに
攻撃されては、かわいそうだと、「ちょっとした
気まぐれ」で助けてくれたそうです。
気まぐれと言いながら、実際は優しい人だと
思いますが、ダンディー兄貴の登場によって、
僕はかなり検出限界値を下げることができ、
ゲルマニウム半導体検出器による検査まで
できるようになったのです。
今思えば、ダンディー兄貴は、僕のためとは
言いつつも、全国の美人奥様のために助けて
くれたのではないかと思いますけど、ともあれ、
僕は日本屈指の測定環境を持って、皆さんに
結果をお伝えすることができるようになりました。
これで文句は言えないだろう!
ゲルマニウム半導体検出器の検査だけで
完璧とは言わず、スペクトルを公開することで、
万が一、科学的な間違いがある時は、いつでも
指摘していただいて構わないと宣言をしました。
全国には、科学が大好きな「科学野郎」が
たくさんいます。ここで言う「科学野郎」とは、
「安全野郎」と違い、あくまで褒め言葉です。
僕だけでなく、こうした知識を持った人たちが
見守ることによって、よりパーフェストを目指す。
そんな取り組みをして、皆さんに検査の結果を
お伝えしてきたわけです。
最初から科学的に間違えていたわけでは
ありませんでしたが、「完璧」にしておけば、
文句を言われる隙はなくなると思ったのです。
ところが、「兄ぃ」は、まだ攻撃をしてきました。
「このブログは、カルトだ!」
もはや、科学的な話は、どこかに行きました。
「兄ぃ」という男が、「検出限界値以下」という
科学というよりは、「国語」の話をしてきたので、
あくまで「科学」に基づき、検出限界値を下げ、
とことん「科学的に正しい」ものを目指したら、
今度は「宗教だ!」と言い出したのです。
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「600万ベクレル食べても
致命的なリスクじゃない!」
「食ってから言え!」という話なんですが、
1ベクレルでも、2ベクレルでも、気を付けたい
母親のためにブログを書く僕は「教祖様」で、
その活動を応援するコメントを書いた時には、
「末期のカルト」だと言うのです。
そこで、僕は京都大学原子炉実験所助教の
小出裕章さんに会ったら、ぜひとも聞きたい
ことがありました。
それは、小出先生は福島第一原発事故が
起こるずっと前から、40年近くにわたって、
原発事故を懸念し、大変な被曝を強いられる
作業員たちの健康を心配してこられました。
ところが、「原子力推進野郎」が、政府や
官僚と一緒になって、メディアに金を撒き、
大学に金を撒き、社会を一体に巻き込んで
原子力を推進したため、40年近くも猛烈な
逆風の中に身を置いて生きてきたわけです。
ソーシャルネットワークの世界とは違えど、
僕なんかと比べたら、それはもうケタ違いの
苦労があったことは想像に難くないのですが、
攻撃してくるヤツらに心が折れてしまうような
ことはなかったのだろうか。
「小出さんは、たくさん攻撃されただろうに、
どうして40年近くも続けられたのですか?
僕は、セシウムを検査するブログを書いて
いるのですが、不本意な攻撃ばかり受け、
心が折れそうなんです。」
すると、小出先生は僕の目を覗き込むように
言いました。「キミは自分で間違えたことを
していると思うかい?」。
僕は、「間違えたことはしていません!」と
自信を持って答えました。すると、小出先生は
最高のスマイルで、僕に言いました。
「だったら、いいじゃないか。
自分が正しいと思うことだけを
やっていけばいいんですよ!」
僕は、放射能が安全だと思っている人には、
599万ベクレルまで食べて、自分の身体で
安全を証明していただきたいと思う。
なぜ、やらないのだ?
そんなに放射能が怖くないし、福島の復興が
大事だというなら、人手不足で困っているから
福島第一原発の収束作業を手伝うべきだ。
昼からツイートやコメントを書いているヒマが
あるのなら、まずは4号機の燃料プールから
燃料棒が出ないように、作業をしてくるべきだ。
なぜ、やらないのだ?
「デマだ!デマだ!」と、極めてしつこく
攻撃するより、福島第一原発で働くべきなのだ。
オマエは、原発で働け!
僕は美人な奥様が、今晩の献立を考えるのが
楽しくなるような情報をお届けするのが仕事だ。
だから、原発の情報とセシウム検査の結果を
ユーモラスにお伝えしていく。
人を不愉快にさせることしか書けないヤツは、
黙って働け。僕は明日も、カワイイ女のコや
美人な奥様を笑わせるのだ!