千葉県柏市は、放射能のホットスポットです。
そんな土地に住み続けることは、健康被害の
リスクを背負い続けることになります。
この日、柏市中央公民館の大ホールには、
1600名を超える人たちが行列を作りました。
長きにわたって、放射能の危険を訴えてきた
京都大学実験所・小出裕章さんと日本原子力
研究開発機構・小林泰彦さんの対談イベント。
どちらもお一人で講演する機会は多いですが、
このような「バーサス形式」で、放射能問題を
安全派と危険派で話すスタイルは珍しく、講演を
聞くために、全国各地から人が集まりました。
チケットが500円だったとはいえ、これほどに
人を集めるイベントは、なかなかできるもんじゃ
ありません。いかに人気が高いかを窺えます。
僕は、この大行列を取材中、双葉郡出身の
おじいちゃんに話を聴くことができました。
「双葉郡は、戻るも地獄、戻らぬも地獄」。
福島に住んでいる人には、「復興」や「絆」と
言うけれど、福島に住めなくなった人たちには
何の説明もないし、補償も進んでいない現実。
本来、一番困っているのは、原発事故により、
強制的に我が家や故郷を追い出されてしまい、
住むところがなくなって、流浪している人たち。
しかし、国も東京電力も、何もしてくれません。
それどころか、何の説明もされないまま、
「中間処理場」という名の「最終処分場」が
自分たちの故郷に作られようとしているのです。
子供や孫のことを考えると、二度と戻れないし、
この国のことを考えると、「最終処分場」を
受け入れるしかないかもしれないけれど、
腹をくくるのは難しい。
安全野郎は、まるで放射能が危険ではないと
言わんばかりに「風評被害」などと言いますが、
放射能が危険だから、人々は故郷を追い出され、
今もなお苦しい思いをしているのです。
この現実は、「風評」ではない。
『チダイズム』では、来月、福島から強制的に
避難させられてしまった人たちを特集したいと
思っていますが、避難させられてしまった人が
たくさんいる一方で、高い線量の中で、我慢を
強いられている人たちも、たくさんいます。
そんな人に、「東葛から問う・放射線対策と
原発の明日」。微力ながら『チダイズム』も、
宣伝を担当して、大きなホールに立ち見が
出るほどの満席っぷりに!
そして、今回は「宣伝」を担当させてもらう
代わりに、このイベントを取材させていただき、
その一部始終を追わせてもらうことにしました。
すべて市民たちが手作りでやっているイベント。
なので、会場の設営・運営は、ボランティアで
集まった市民たちの奮闘です。
ちなみに、ミーティングルームの真ん中で、
「総司令官」のような制服を着ている女性。
なんと、ガイガーヌ柏さんです。
なぜ軍服だ、ガイガーヌ!
「行動が読めない」というところに萌えを
感じる男性の皆様がいらっしゃいましたら、
ぜひ嫁にもらっていただきたいんですけど、
僕は榮倉奈々ちゃんと結婚する予定なので
遠慮しておきます。
思えば、ここに来たのは、「成人式」以来。
成人式と言えば、DQN新成人が暴れる様子を
ニュースで流すのがお約束になっていますが、
僕が出席した成人式も、それはそれは酷い
ものでした。
最近の成人式では、ミッキーマウスが来たり、
きゃりーぱみゅぱみゅが歌ったりしますけど、
僕の時には、カンニングと春一番が来ました。
ただ、カンニングが前座で漫才を始めた頃には
ヤンキーどもが一升瓶を片手に暴れ倒す始末。
「早く春を出せよ!」などとキレており、物々しい
雰囲気の中、いざ猪木の入場曲が流れた瞬間、
ヤンキーの闘争心に火がついてしまい・・・。
春一番がお約束の「1、2、3、ダー!」と言った
瞬間に、20人ぐらいのヤンキーどもにボコボコに
されるという悪夢!
ビンゴ大会では、数字を3つぐらい言った段階で、
ヤンキーたちのビンゴが揃うミラクルが起こって、
良い景品はすべてヤンキーが持っていきました。
中央の「FREE」を含めて、最低4つは数字を
言わないと、ビンゴになるはずがないのに、
3つでビンゴになるということは、数字以外に、
「DQN」みたいな穴が開いていたのでしょう。
その後、ショボい景品をかけて、ビンゴ大会は
続行されたのですが、こんな所で見事に当たり、
初恋のトモコちゃんも参加しているかもしれない
成人式で、生カツアゲをライブでお届けするのは
冗談じゃないと思い、生まれて初めてビンゴで
「当たるな!当たるな!」と念じたものです。
しかも、こういう時に限って、当たってしまうのが
僕という男ですから、「ビンゴ!」となった瞬間に、
いや、「49番とは言ってなかった気がする」と
当たったことを認めなかった悲しい記憶が・・・。
そんなトラウマが残る成人式の会場だった
柏市立公民館で行われた、今回のイベント!
「そんな紹介されたら、放射能の話を
聞きづれぇわ!」というツッコミもあろうかと
思いますけれども、1600名以上のお客さんを
迎えるため、市民の皆さんは準備をしていました。
「放射能なんて気にしない」と言ってしまい、
政治にも、放射能にも、エネルギー問題にも
無関心を決め込んでいるアホの市民もたくさん
いますけれども、こうしたイベントに駆けつけて、
ボランティアをする熱心な大人もたくさんいる。
日本もまだ完全に終わっているわけでは
ないと思える「希望」が湧いてくるのですが、
それでも、若い人が少ないというのが、唯一、
気がかりになる点でござい・・・・・・えっ!?
「柏の未来を明るくしまーす!」
いやいやいや、オマエら全裸で何をしとる!
みんなが頑張って会場を作っている空間で、
銅像があると思ったら、全裸で肩車ですよ!
大丈夫か、柏市!?
既に大丈夫じゃないという説もありますけど、
こんな会場で小出裕章さんと小林泰彦さんの
対談イベントが催されました。詳しい内容は、
また明日、お届けいたします。