僕が選挙に夢中になっている間に、世の中は、

2つの「とんでもないこと」が起こっていました。


1つは、僕が大好きだった田中美保ちゃんが、

元サッカー日本代表の稲本潤一選手と結婚し、

ショックでラーメンが喉を通らなかったこと。


もう1つは、原子力規制委員会が原発直下に

活断層があることを認めている「敦賀原発」が、

捻じ曲げられた科学で、再稼働しそうなことです。


「バカは科学を操作する」。


世の中には、600万ベクレルまでは食べ物だと

言い切る「奇跡のバカ」がいますので、ぜひとも

自由に食べていただきたいと思うんですけれども、

放射能が人体にどれだけ悪影響を及ぼすのかは

置いといて、これだけは確かに言えると思います。


「活断層の上にある原発を

動かしたら、また事故る!」


もしかすると、どこぞの安全野郎は、日本の

技術力は高いので、もし直下型地震が起きても

大丈夫な設計になっているので問題がないとか

ホザくかもしれませんけど、原発の下で大きな

地震が起これば、事故る可能性が高いことは、

小学生でもわかる話です。


わからないのは、

バカな大人だけです。


だから、バカな大人たちが、一応の良心を

残している「原子力規制委員会」に、「これは

活断層だから動かせないよ」と言われている

敦賀原発を、必死になって動かそうとしている!


一体、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。


それは、電力会社がお金を出し合って設立した

原子力の会社が、敦賀原発を動かせなくなると、

倒産してしまうからです。


具体的に言うと、敦賀原発は、関西電力の

持ち物ではなく、「日本原電」という会社が

運営している原子力発電所なのです。


大間原発を建設している「J-POWER」

そうなのですが、原発は、とにかく儲かるので、

電力会社だけでなく、原子力発電に参入する

おいしい会社が、この日本には存在します。


しかも、原発は長く運転すれば運転するほど

儲かるシステムなので、「日本原電」が持つ

「東海第二原発」「敦賀原発」は、これから

めちゃくちゃ儲かる時期。


東海第二原発は、1978年運転開始で34年。

敦賀原発は、1号機が1970年開始で42年。

2号機は1987年開始で25年になります。


このうち、東海第二原発は、福島の原発でさえ

首都圏に多大な影響を及ぼしたのに、茨城で

事故が起こったら、東京は壊滅的なダメージを

受けてしまうということで、40年ルールによって

まもなく廃炉になる可能性が高い。ということは、

あと6年しか儲けられません。


だから、利益の望みを敦賀原発に託すことに

なったのですが、1号機は日本最古の原発で、

どこまで動かせるかが不透明となっています。

ということは、2号機だけは絶対に動かしたい!


あと15年以上は、おいしい原発で

バクバクに儲けさせてもらいたい!


なにしろ、今は一つも原発が動いていませんが、

電力会社が支払う基本料金だけで、日本原電は

209億円の黒字が出ているのです。


『チダイズム』で言うと、何も原稿を書いてないし、

何も売っていないのに、基本料金として、お金が

支払われているようなもの。売り上げで762億円。

こんなボロい商売、他にあるでしょうか?


こんなおいしい会社が倒産したら、

原子力ムラの皆さんは困るのです。


ところがどっこい、今まで友達だったはずの

「原子力規制委員会」が、事故った時には

責任を取らされるんじゃないかとビビったため、

敦賀原発の下に活断層があると認めてしまい、

敦賀原発を動かせなくなったから、さあ大変!


敦賀原発が動かせなくなったら、それまでの

収入が大幅に減り、弱りに弱ったまま6年で、

おいしい会社が倒産することになってしまう!


そこで、絶対に原発を動かしたい日本原電は、

何をしたのかと言うと、日頃からお世話している

御用学者の皆さんを使い・・・、


「これは活断層ではない!」


科学的に「活断層だ」と言う人がいる一方で、

「科学的に活断層ではない」と言ったのです。

皆さん、何かに似ていると思わないでしょうか。


そうです。放射能とまったく同じ図式なのです。

「放射能は危険だ!」という人がいる一方で、

「放射能は安全だ!」という人がいる現実。


専門家が全員一致で「活断層だ」と言っても、

それでは困る人たちが、あれやこれやの理論を

言いまくり、「活断層ではない」ことにしてしまう。

「600万ベクレルまでなら食える」と同じことを

平気で言ってしまう世の中なのです。


僕は、一つの目安として、「利益がない方」

信じた方が、より真実に近いと考えています。


「活断層ではない」と言った時に、

どんな人が得をするのでしょう?


すべては利権を守るために、科学が利用され、

時には、真実と逆のことを言うことがあります。


少なくとも、敦賀原発を動かしてはいけません。

もし、数々の反対を押し切り、「大丈夫だ!」

言った時には、福島と同じ悲劇が再び起こって、

いよいよ西日本にも住めなくなってしまいます。


日本は安倍首相になり、廃炉にするどころか、

「原発の新設も検討する」と言い出しました。

現在、停止中の「浜岡原発」も、津波対策を

施して、再び稼働しようとしています。


全国の安全野郎は「津波対策をしたのだから

大丈夫だ!」と言うかもしれませんが、写真を

見てから言っていただきたいものです。これは、

オノデキタ先生のTwitterから引用した写真です。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-KNA070

(※クリックすると、拡大できます。)


東日本大震災で、猛烈な津波の破壊力を

見せられてなお、この薄いフェンスで津波を

防ぐことができると思っているようです!


バカなんですよ。


見事なほど救いようのない、バカなんです!

専門家に「活断層だよ!」と言われたものも、

別の専門家が出てきて「活断層ではない」

言いますし、薄い津波フェンスを建てただけで、

津波対策がバッチリになってしまうというのが、

この国の「原子力」の現状なのです。


「安全な原発を動かしましょう!」なんて、

この国では通用しないんです。バカが管理を

しているので、動かせそうな原発がありません。


「原発がなくなったら経済は大変だから、

もっと現実を見るべきだ」と言っている人は、

まず原発を動かそうとしているヤツらが猛烈に

バカだという現実を、よく考えて発言するべき!


皆さんに聞きたいことが、2つあります。

1つは、活断層の上にある原発を動かしても

大丈夫だと思うか。もう1つは、薄いフェンスで

津波を防げるかどうかです。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-KNA070


東日本大震災の津波を見て、

これで原発を守れますかね?


誰がどう見ても、「津波をナメるな!」です。

しかし、原子力ムラと、この世の安全野郎は、

「津波対策をしているんだ!(キリッ」です。

この地震の活動期に、東日本大震災の反省を

一つもせずに、津波をナメるバカな日本人たち。


とっとと滅びるがいい。


こうなってしまった以上は、バカ野郎どもが再び

「想定外」の事故を起こした時に、自分だけでも

助かる方法を考えておかなければなりません。


本当は、この国の人を全員守りたいですけど、

みんなもバカだから、この問題に関心がない。

賢い人たちだけでも対策をするしかないのです。