先日、台風17号が来た時のこと。
テレビで台風情報をチェックしていたところ、
各地の予想雨量が発表されていたのですが、
福島・宮城・新潟の数値は
見事に白紙になっていました。
今のご時世、自分が暮らす街の直撃より
福島第一原発に万が一のことが起こる方が
心配なので、どれくらいの雨や風なのかが、
とっても重要だったんですけれども・・・。
心配しないように情報を隠す。
原発事故が起きて1年半以上が経った今でも
情報は隠されるものであると、確信をしました。
テレビから情報を得ようと思ったら、大間違い!
本当は、みんなが心配しないといけないのに、
心配させないように、不必要な配慮がなされる。
こんな世の中で、本当に良いんでしょうか。
さて、世の中に軽く愛想を尽かしたところで、
今日の『チダイズム』は、放射能のホットスポット、
千葉県柏市の公園を巡り、砂場の砂のセシウムを
検査するプロジェクトです。では、まいります!
⑨ 西町市民植樹の森
千葉県柏市の公園を巡る旅も、9か所目です。
ここは、「西町市民植樹の森」というところで、
誰かが樹を植えたんだと思います。
しかし、特に広いわけでもなく、すごく小規模な
芝生と花がある以外は、特筆すべきものなし!
砂場もなく、とりあえず空間線量だけを測って
帰ることにしました。参考までに、このあたりの
空間線量は、こうなりました。
0.33マイクロシーベルト。
さまざまな公園を巡って、わかってきたことは、
政府や自治体の目標である「0.23以下」は、
そう簡単に実現できないということです。
⑩ 13号高田緑地
柏市の公園巡り、記念すべき10か所目。
高田近隣センターの隣にある公園に来ました。
こちらもリバーサイドにあるキレイな公園。
カップルで歩くには、雰囲気も抜群なんですが、
僕が中学生だった頃は、ヤンキーが出没する
デンジャラス・スポットだったので、あまり近づく
ことはありませんでしたが・・・。
いつの間にか、カップルでイチャつくにも
ナイスなリバーサイドが出来上がっていました。
ただし、目の前にある建物は、やはり病院です。
とはいえ、このあたりがヤンキーばっかりの
スラム街だったことを示すように、壊れかけの
バスケットゴールは残されており、ヤンキーが
そこらじゅうにツバを吐きながら、ゆるい感じで
バスケをするのは「定番」になっています。
そんな13号高田緑地の空間線量は・・・!
0.21マイクロシーベルト。
芝生の上を歩かなければ、このくらいです。
そして、この公園には、僕が長らく求めていた
砂場を見つけることができ・・・!!
誰かが遊んでいる痕跡が・・・。
さあ、大変お待たせいたしました。
子供たちが、直接、手に触れて遊ぶ砂場の砂。
僕は公園のキノコを検査した時に、もしかしたら
砂場の「砂」はヤバいんじゃないかと思いました。
公園の中でも、比較的低い位置にあったり、
閉鎖的であるため、セシウムが流れにくいため、
高い数値になってしまう可能性はないのだろうか。
ただ歩くだけの道と、子供が触れる砂場の砂は、
まったく違いますから、できれば低くあってほしい。
そんな意味も含めて、検査してみることにしました。
結果は、こうなりました!
597ベクレルです。
これくらいの砂場で子供を遊ばせるかどうか。
参考までに、もし僕が親だったら、この砂場で
自分の子供を遊ばせることはないと思います。
なぜなら、同じ千葉県柏市でも、汚染の少ない
砂場が存在するからです。
この公園は、汚染されている。
公園の砂場を検査するのが一般的になれば、
より子供の安全を守ることができるようになり、
除染が成功していれば、それは安心や安全に
つながることになります。
相手は放射能。目に見えるものではありません。
面倒かもしれませんが、あるかどうかを確かめる。
一つずつやっていかないと、わからないままでは
何も安全ではないということを、皆さんに訴えて
いければいいなと思います。