僕はブログで、福島の人を救えるでしょうか?
放射線量を計測しに行くほど、自分の寿命を
縮めていることは分かっていますが、それでも
周辺ホットスポットも含め、約200万人の命を
少しでも救えるのなら、意味があると思います。
「危険だ」と言うと、あの手この手で否定して、
「科学的な根拠がどうの」と言ってきますが、
あなたは今まで何を勉強してきたのでしょう?
水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく・・・。
同じ日本で暮らす先人たちが苦しんできたもの。
皆さんも小学校や中学校の「社会」の授業で
習ったでしょう? 「魚に含まれる水銀が原因
なんじゃないの?」と言ったって、経済を優先し、
「100%断定できない」とか言って、どんどん
患者の数を増やしてきたじゃないですか!
多くの方が苦しんで亡くなったから、
教科書に載り、子供が学ぶんです。
同じ失敗を繰り返さないためです。
大人になったら忘れるんですか?
それでも気づかないバカな大人は死ねばいい。
しかし、バカな大人に子供が殺されたらいかん!
福島の人は、「私たちはここで暮らしているし、
頑張っているんです!」と、おっしゃいますが、
マスクしてから言って下さい!
本当に安全だったら、誰も騒いだりしません。
このままでは、「風評被害」という言葉に福島の
人たちは殺されることになるんです。・・・だから!
できる範囲で構わない。
被曝しない努力をする。
悲しいけれど、今はまだ福島で遊ぶのも危険!
地元の食べ物も危険! 駅伝なんて絶対無理!
それは、ここから先の放射線量を見れば明らか。
空間線量による外部被曝が問題ではなくて、
空間線量の高い所は、多量の放射性物質が
飛び交う危険性があり、走って吸い込むことで
肺を内部被曝させてしまうことが問題なのです。
そして、一番の問題は、それを見た人たちが
「福島は走れるんだ!」と思うことなのです。
今日も、「ふくしま駅伝」の選手が走るコースが
どれだけ危険なのか、空間線量を計測しました。
昨日の続きを、ご覧ください!
<第4区>
第3中継所・矢吹町役場。
0.23マイクロシーベルト。
大人の男子が走る第4区。空間線量の観点で
見てみますと、こういう場所こそ女子中学生など、
若い女子選手に走らせる考慮が必要なのですが、
もちろん、1.0マイクロシーベルトを超えていても
安全だと思っている人たちが開催していますから、
そんなことは微塵も考えていません。
県道288号線を左折する所。
0.18マイクロシーベルト。
コース全体を通して、0.15~0.20前後。
皇居のまわりを走るのに匹敵する空間線量。
東京で人が走っているから良いというわけでは
ありませんが、福島で駅伝を走るというのなら、
これくらいの数値は許容範囲かと思います。
第4中継所・鳥見山競技場。
0.48マイクロシーベルト。
しかし、ゴール地点の空間線量は高いです。
せっかく、ここまで低い線量の中を走ってきた
選手たちが、最後に深く呼吸する場所の線量が
高いというのは心配ですが、第4区の選手は、
かなり恵まれた環境の中を走れます。
<第5区>
第4中継所・鳥見山競技場。
0.48マイクロシーベルト。
第5区を走るのは、男子高校生以下です。
空間線量が比較的低いエリアを走れるのは、
実は、第3区・第4区・第5区の3区間だけ!
沓掛付近。
0.26マイクロシーベルト。
先程の第4区ほど低い数値の中を走ることは
できませんが、それでも、この駅伝の中では、
かなり恵まれた線量であることが分かります。
第5中継所・須賀川市役所。
0.25マイクロシーベルト。
僕の感覚では、せいぜい駅伝を走ってもいいと
思えるのは、第5区までです。いっそのこと、
3区から5区までを往復するような駅伝に
したらいいのではないかと思うんですけど、
ここから先は地獄のようなコースになります。
<第6区>
第5中継所・須賀川市役所。
0.25マイクロシーベルト。
ここから先は、走ってはいけないコース。
第6区も男子が走りますが、走れば走るほど
空間線量は比例するように高くなっていきます。
HONDA CARS前。
0.40マイクロシーベルト。
滑川交差点付近。
0.53マイクロシーベルト。
笹川南向交差点付近。
0.63マイクロシーベルト。
ご存知のとおり、0.6マイクロシーベルトが
人々を避難させるべき目安となる数値になると
思うのですが、このあたりから超え始めまして、
部分的に低い所はあるものの、ここから先は、
もう空間線量が低くなることありません。
第6中継所・ゼアノック。
1.01マイクロシーベルト。
走れば走るほど、息は上がってくるのですが、
最終的に、最も深く呼吸する場所が、なんと、
1マイクロシーベルトを超える始末です。
これは、前回の東日本女子駅伝の時にも
言いましたが、原発の作業員しか立ち入れない
福島第一原発20km圏内のJヴィレッジの
空間線量よりも高いということになります。
<第7区>
第6中継所・ゼアノック。
1.01マイクロシーベルト。
驚くべきは第7区。タスキを引き継いだ時点で、
これほどの高線量の中から始まるんですけど、
ここを走るのは「男子中学生」なのです。
第6区の場合は、最初は線量が低かったですが、
男子中学生が走る場所は、最初から最後まで、
驚くほどの高線量を記録するのです!
県道47号線左折地点。
0.86マイクロシーベルト。
恐ろしいことに、ここが第7区の中において
最も線量の低い地域が、このあたりなのです。
つまり、コースはほぼ1マイクロシーベルトを
超えているということです。
菜根屋敷付近。
1.19マイクロシーベルト。
郡山市と福島市に共通することは、市街地に
近くなれば近くなるほど、絶望的に放射線量が
高いということです。
どうしてこんなに運が悪いのか分かりません。
しかし、人が密集している繁華街ほど数値が
高くなっているので、本当は避難すべきなのに、
人間の心理的にも避難しづらくなっていることは
事実だろうと思います。
開成山公園。
1.10マイクロシーベルト。
郡山のシンボルとも言うべき場所であり、
地元の人たちは、ここでジョギングなどを
楽しんでいるのですが、この場所がどれほどの
放射能汚染になっているのかを知っている人は
少ないのではないでしょうか。
知っていたとしても、世の中は「安全だ」と
言っているし、そんなことを気にしていたら、
せっかくの楽しい生活がぶち壊されてしまう。
だから見なかったことにしてしまうのです。
しかし、見ないわけにはいかない数値です。
郡山市役所前(計測日異なる)。
1.30マイクロシーベルト。
以前にも、『チダイズム』でお伝えしたことが
あったと思いますが、郡山市役所前も危険です。
郡山市で暮らしている人たちは、福島市ほどは
深刻ではないと思っているかもしれませんが、
そんなことはまったくありません。
なにしろ、市役所の敷地にある、小さな子供が
遊べてしまう芝生の公園は、誰でも入れますが、
どれくらいの放射線量なのかと言いますと!
3.17マイクロシーベルト。
世田谷区でラジウム民家が発見された時に、
小学生が迂回するように言われた道路ですら
2マイクロシーベルトだったのです。
こんな場所で遊び放題になっているのは、
福島の人たちの危機意識が麻痺している証拠。
毎週のようにハプニングバーに入り浸っている
女同士で経験人数を語り合うようなものです。
感覚が狂っている!
「今までに300人の男としか寝たことが
ありませんので、私ってピュアですよ」と
言われても、誰もピュアだと思わないのと
一緒で、3マイクロシーベルトの場所でも
立入禁止にならず、子供を遊ばせ放題なのは、
どう考えても狂っていると言うものです。
<第8区>
郡山市役所前。
1.30マイクロシーベルト。
3.17マイクロシーベルト。
このような殺人的な放射線量からスタートする
第8区は、先程の第7区に続き、男子中学生枠。
さっきから中学生を、こんな放射線量の中で
走らせること事態、キチ●イじみています。
右折する福島銀行前。
0.85マイクロシーベルト。
実は、地獄の第7区と違い、走れば走るほど
ほんの少し放射線量が低下していく第8区。
それでも、男子中学生が走っていいレベルとは
とても言いがたい、この放射線量。
法現寺前。
0.71マイクロシーベルト。
前回の東日本女子駅伝の第2区と同じくらい。
そして、前回と違うのは中学生が走るということ。
日頃から地産地消の福島産野菜の給食を食べ、
しかも、休日にマスクもつけずに、このような
場所を走る生活。長生きできるはずがない!
僕としては、いくら男子とはいえ、今すぐに
このような生活からは脱出するべきだと思うし、
それを伝えてあげるべきだと思っています。
第8中継所・行健小学校。
0.55マイクロシーベルト。
今までがあまりにも高すぎたため、だんだんと
僕たちの感覚も麻痺して、このくらいの数値が
低いように感じてしまいますが、もちろん高い。
しかし、本当の悲劇は、ここを駅伝で走るという
鬼畜なイベントではなく、このような空間線量を
「気にしない生活」をしている小学生なのです。
この日も、僕がガチガチに二重にしたマスクで
放射線量を測定しているのに、地元の小学生は、
マスクもつけずに、校庭で遊んでいました。
世の中の大人たちが、こぞって「気にしない
生活をするのが正しい」と教えているために
起こっている悲劇です。
今は良いかもしれませんが、20歳そこそこで
死ななければならないかもしれないという現実。
この異常な事態を見過ごしていいのでしょうか?
悲劇から福島の人たちを救うための第一歩は、
良識のある大人たちが、少しでもいいから声を
出していくことだと思います。その声というのは、
Twitterでもfacebookでも良いのです。