まいど〜ニコ

絵本講師のくがやよいです。
 
 
書きたいこと、ご紹介したい絵本や本がいっぱい!
でも、更新する時間がままならないおーっ!💦
というジレンマに じりじりしてますあせる
 
 
 
なので、とにかく、書きます!(笑)
 
 
 
 
先週の土曜日は、月に一度の絵本学講座の日でした。
5年かけて日本と海外の絵本と絵本作家さんについて学びます。
 
 
各自、研究または実践したいテーマを決めて
年度末にレポートを仕上げるのが課題。

私は今年で3年目ですが、
「十代の子どもたちと絵本」
「十代の子どもたちと読みたい絵本」
をテーマに勉強を続けています。
 
 
大阪北千里と勉強会場は少し遠いけど
緑が多い所で
講義中にふと窓の外をみると
樹々の緑や、空の雲なんかが見えて
とても気持ちがいいです。

 
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さて、15日は絵本『かあさんのいす』の作者
Vera B.Williams(ベラ・B・ウィリアムズ 1927-2015)
についての講義でした。
 
 
 
毎回、先生が用意される資料の膨大なこと!
レジュメや作品リストを作るために
どれだけの作品と参考資料を読まれているのかと
気が遠くなりそう、、、アセアセ
 
 
 
今回も代表作の原書との読み比べと
先生ご自身の読み解きを
話してくださいました。
 
 
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『かあさんのいす』
ベラ・B・ウイリアムズ/文・絵
佐野洋子/訳
あかね書房


(原題は、『A CHAIR FOR MY MOTHER』
・・・・はっとします。)



 
 
私は幼い頃からずっと
日本の絵本で育ってきたので、
やっぱり日本の絵本が好きです。

 
でも
外国の絵本にも好きな本はいっぱいあるし、
特にこの絵本みたいに
読んだことはあるけどそれっきり、という作品を
改めて じっくり見つめるいい機会だなぁと
思います。
 
 
 
 
『かあさんのいす』を読んでもらって、私は
「災難と不幸は、ちがう。」と思いました。

火事で焼け出されてしまった主人公の一家が
決して不幸には思えなかったから。

 
そして、なぜ
かあさんのいすが薔薇の模様だったのか。
 
 
 
 
その背景にある社会問題や歴史、
作者の思いを知ると
絵本への思いがまた一層深まります。
 
 
続篇も出ています^_^
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『ほんとにほんとにほしいもの』
『うたいましょう おどりましょう』
(いずれも佐野洋子/訳  あかね書房)



 
 
最新作は、未訳でした。
(訳者の佐野洋子さんがなくなったから・・・なのかな?)
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表紙の真ん中の絵の背景にも薔薇が。


〝 give us bread, but give us roses!〟

「パンをください、薔薇もいるんです!」


と叫んだアイリッシュ系の女性たちの思いが
女の子の笑顔と一緒にあふれてきます。