まいどー^^

絵本講師のくがやよいです。

 

 

金曜日。小学校の育成センターでおはなし会でした。

大好きな絵本と おはなしを 持っていきました。 

 

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この日読んだ絵本と 語ったおはなし。 (書誌情報は最後に)

 

 

 

ピッカピカの一年生と 二年生と 三年生に

ぜひ読んであげたかった絵本は こちら。

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『とべ!ちいさいプロペラき』 

小風さち/作  山本忠敬/絵  (福音館書店)

 

 

 

乗りもの絵本の素晴らしい描き手、

山本忠敬さんの作品です! 

小風さちさんの言葉も素晴らしいです。

 

 

この絵本は 表紙と裏表紙を

ぜひ最後に広げて見せてあげてほしいー爆  笑

横長の 絵本の形が 生きてますニコニコ

 

 

これはちいさいプロペラ機が主人公のお話です。

 

 

ある ひこうじょうに、ちいさい プロペラきが いました。

・・・

あたらしくて、つばさも どうたいも ぴかぴかでした。

 

 

ちいさいプロペラきは、

初めて空へ飛び立つ日を 待っていました。

そこに大きなジャンボジェット機が入ってきます。

 

 

“なんておおきいんだろう”

 

 

ジャンボジェット機の でっかいエンジンと 

その圧倒的な存在感に

自分のちっぽけさを感じるプロペラき。

 

プロペラきは、胸がつかえるようで

エンジンの音も元気がありません。

 

夜、格納庫の中で

ジェットきと プロペラきは 言葉を交わします。

 

 

「あなたは なんて おおきくて 

どうどうとしているんでしょう。」

 

すると ジェットきは いいました。

 

「げんきを おだし、プロペラくん。

ひろい そらでは、ぼくらの おおきさのことなど 

わすれてしまうよ」

 

 

そして翌朝。

ジェット機は「がんばれよ」というと

勇ましい音を立てて飛び立っていきます。

いよいよ プロペラきの ばんです。

 

 

「さあ、いくぞ」

「はい」

 

 

心細さを振り払い、走り出します。

エンジンの回転数が上がり

どんどんスピードが増します。

 

それは、しっかりと言葉で書かれています。

ここには書きませんが

声に出して読むと わかります。

 

 

「いいか、むねをはれ。そらをみるんだ。

 

 よし、とぶぞ。それ!」

 

 

 

そして・・・

 

真っ青な空に 力いっぱい飛び立っていく

ちいさいプロペラき。

 

 

子どもたちは、吸い込まれるように絵本を見て

そして 聴いていました。

 

 

 

新学年、新クラス、小学校や

それぞれの新しい大空へ

力いっぱい飛び立ったばかりの子どもたち。

 

 

絵本に登場するジャンボジェットや

プロペラ機のパイロットのおじさんみたいに

子どもたちを応援したくて この絵本を選びましたウインク

 

 

(次ページへつづく!)

 

 

 

 

 

★この日のプログラム★(25分)

①『ねえ、どれがいい?』 ジョン・バーニンガム/さく、まつかわまゆみ/やく(評論社)

②『デザインあ☆あなのほん』 NHKエデュケーショナル (小学館) 

③『いちねんせい』より詩  谷川俊太郎/詩、 和田誠/絵 (小学館) 

④『とべ!ちいさいプロペラき』 小風さち/作、 山本忠敬/絵 (福音館書店)

⑤『にんじんと だいこんと ごぼう』 藤田浩子の語りを聞く会 (藤田浩子の語りを聞く会) 

 


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