前出の編集者・本多慶子さんのことばをご紹介しますね。

(前の日記が長くなるので ここに記してます)

 

  

   鉛筆  鉛筆  鉛筆  鉛筆

 

 

 

「優れた絵本は、優れた編集者によって創られる。

これはエディターシップということばで

楠山正雄の「模範家庭文庫」にある。

 

 

より高いものを望む心と

良いものを大事に使う行儀のいい習慣は

いつの時代でも、子どもに限らず、

大人も身につけなければならない。

 

 

楠山正雄や鈴木三重吉のエディターシップが

当時の日本の児童文学を

どんなに輝かせたか。

 

 

平成に生きる私たちが

二人の業績にどんなに感謝し、誇りに思っているか。

後の世代に感謝されるような

平成のエディターシップに

期待したいと私は思う。」

 

 

 

 

 

本多さんは、

「編集者は職人」、だとお話されました。

(松居直先生も そうおっしゃっていました)

 

作家も

画家も

写真家も

印刷の現場で働く人も

製紙工場で働く人も

すべてプロの職人。

 

 

職人さんの目で厳選されたものたちで

一冊の絵本はできあがっている。

 

その向こう側には、きっと、読者の子どもたちがいて、

子どもたちに届けようとする 大人たちがいる。

 

 

 

どれほどの熱い思いが

一冊の絵本に込められていることか。

 

 

 

 

そんな絵本を手にするたびに

職人さんの思いに触れるたびに

真摯な気持ちで 絵本に向き合い、

いろんな人たちに 届けたい、

という思いに駆られます。

 

 

本多さん、秋野不矩さん、石井桃子さんが3人で写っている写真を見たとき、

同じ時代に 同じ思いで

子どもの絵本を作った大人たちがいたことを実感しました。

 

 

 

今でもその思いは受け継がれているか。

 

 

 

エディターに限らず、

まず自分の胸に

問うてみることから始めたいと思います。

 

 

『絵本をみる眼』 松居直/著 日本エディタースクール出版部

 

 

本多さんのお話を聞いて思い出したこの本。

 

・・・・めっちゃおすすめです!