【乱】⑥ | ~LIVE-GYM“七”~

【乱】⑥

必要な物を用意して、家を出た。





ついさっき、大丈夫って言ったヤツが、駅に向かう途中で、また泣き始めた。





泣いては止まり、拭いては歩き出す。





いつもより、駅が遠かった気ぃする。





やっと駅に着いて、来た電車に乗った。





時間的に、空いてる時間。





空いてる席はあったけど、ドアの前に立った。





不快な音が入って来ないよーに、
ランダムに、B'zを聴いた。





なんでだろーね…





イヤホンしてんのに、B'z聴いてんのに、その隙間から、不快な音が聞こえて来た。










また、胸ん中が乱れ始める。





我慢したよ。





でも、不快な音の方に、向かう自分がいた。





そん時、メールが届いた。





名前を見た瞬間、耳に入って来る音が、B'zだけになった。










『タイミング良すぎるゎ…』










どっかで見てんのかと思った。





そん時、流れてた曲は、“不滅のフェイス”





この人に、ドンピシャの曲だった。





メールを開くと、電車に乗ってる頃だろーと、さっき話した時に感じた事、

『大丈夫』の声が変わって、少し安心したと、書いてあった。





カーソルを下げて行くと、その人らしい言葉が、いくつも話し掛けてきた。










せっかく…





人が我慢してたってのに…





このメールのお陰で、車内で大泣き…





更にカーソルを下げてくと、今度は笑かす。





泣きながら笑ってる、ヘンなヤツがそこにいた。