「遊星からの物体X」 監督/ジョン・カーペンター

出演/カート・ラッセル、ウィルフォード・ブリムリーデイヴィッド・クレノン、キース・デイヴィッド 他

◆1982年冬の南極。アメリカ南極観測隊第4基地に、1匹の犬を執拗に狙うノルウェイ軍のヘリ。
基地の前に着地しなおも暴走するパイロットをやむなく射殺する。
犬1匹を殺そうとあれほど必死になった謎を解くべく、ヘリ・パイロットのマクレディはコッパー医師とともにノルウェイ基地へ向かった。
そこは廃墟と化し、外の雪上には巨大ななにかの一部が突き出していた。専門家にも物体の正体がわからない。
そして同じ頃、ヘリに追われて来た犬が犬舎で異常な変身を始めていた―。

オススメ度 ★★★★★★★★★★10

◆10万年前に南極に飛来した宇宙生物が、あることから眠りを覚まされ、狙いを定めた生物に侵入し同化する。そうして侵略をすすめていく宇宙生物を阻止するべく、アメリカ基地の男達は疑心暗鬼に満ちたまま虚しい抵抗を試みるのだが―。

…やっと観た…。さすが評判がものすごくいいだけに、おもしろい映画です。冒頭から既にすごい。「妥協しねえ!」みたいな勢いが伝わってきます(笑)最初から最後まで緊張感が漲るというのはすごいです。秀逸な心理描写の間間に挿入されるショッキングシーンの見せ方の上手さ。医師が心臓マッサージを行っている最中、という必死さそれ以外の感情が入り込む余地がなさそうなとこに、ズバーン!!グシャー!!と突っ込んでくるボディーブロー!!怖い!!宇宙人粘膜系のデロデログチャグチャな容貌で怖い! ちょっと大げさすぎるかと思われるとこもあるが、大の男たちが大真面目に恐怖する様を見せられると、宇宙人、怖~!と素直に思います(笑)。誰が宇宙人に同化されているかわからない、誰も信用できない状況で苛立ちを募らせていく人々。血液検査のシーンは、観ているこっちまで息が詰まる(笑)そこへまたキシャー!!と来られると「あーもー!」って捻りのない呻き声が出る。
あのラストもかなり不気味で怖いですね……もうなんも突っ込むとこがありません(笑)。最高です。(04/5/2)