「ヤコペッティの世界残酷物語」
「ヤコペッティの続・世界残酷物語」
「ヤコペッティのさらばアフリカ」

オススメ度 ★★★★★★★★★★10

◆ヤコペッティというのは人の名前。なんて面白い名前でしょう。そしてなんて自己主張の激しいタイトル。このヤコペッティという人が、「モンド」という言葉を流行させ、「ジャンク」とか「デスファイル」などの残酷ドキュメンタリー映画の先駆けとなったのです。立派な人です。名前は変ですが。

まあ、残酷物語という激しいタイトルの割には、別に酷いモノじゃないです。むしろコメディチック。アメリカの、度が過ぎる愛犬家達が死んだ犬のために作った人間よりも立派な墓の前で涙するシーンのすぐ後に、中国人が犬鍋をむさぼり食っている映像が流れるとか(笑)。要するに世界の、その国の人間にとっては当たり前だが、他の人種からは理解できない珍奇な習慣とか風習などを寄せ集めたドキュメンタリー。いろいろ考えさせられる内容もあるけど一人で観るのがオススメ。大勢で観るとなんとなく場の空気が静まり返りますので。

「さらばアフリカ」はタイトル通り内容をアフリカにしぼったものですが、動物愛好家とかは悲鳴をあげそうな映像とかありますので注意。そしてあまり面白くない。フランス映画ばりに眠気を誘われる。が、途中出てくる、海岸で沢山の白人の女の子が一斉にトランポリンをする(しかもスロー映像)シーンはあまりに脈絡がなさすぎるうえこの世のものとは思えない実にわけのわからない映像でかなり笑えました。(02/?)