ちょっと間が空いてしまいましたが、2013年 10月の大邱(テグ) 2日目のつづきです。
次に訪ねたミョゴル村までは、交通の便が悪いからと、丸山さんのご主人がわざわざ車で送ってくださいました。
本当にお世話になりました~。
ミョゴル村がある達城郡は、儒教文化が盛んだった場所だそうです。
その前に、こちらの建物を見学。
部屋も備えている大門。
みのもんたに似た解説員が、熱心に説明してくださいました。
柿の木が、秋を感じさせますね。
いよいよ六臣祠へ。
朝鮮時代に逆賊として、当時の王により投獄→処刑された朴彭年(パク・ペンニョン)一族を祀ってある祠堂で、大邱の中では最も大きい祠堂だそうです。
ここで大邱もんた氏より、歴史の講義を受けました。
世宗大王の孫 端宗(タンジョ)は、祖父母が亡くなり、父親も王位に就いて1年で亡くなったため、わずか12歳で王位に就いた。
端宗の叔父である世祖(セジョ)は、端宗を引きづり下ろして自分が王位に就いた。
ハングル研究院の学者たち6名が、端宗の復位運動を推進したが、失敗に終わる。
世祖は6名を自分の側に付けようと画策するが、6名とも従わず、親子3代に亘って拷問の上処刑された。
死六臣と呼ばれる6名の中のひとりであるる朴彭年(パク・ペンニョン)も、獄中で悲惨な死を遂げた。
父親、4人の兄弟と3人の息子も処刑されたが、男尊女卑社会だったので、女たちは殺されず、功臣の奴婢となり、後に官婢となった。
朴彭年の次男の妻も官婢となり、実家に近い大邱に来ていたが、この時処刑される前の次男との子供を妊娠していた。
男の子であれば殺されてしまうのだが、ちょうど同じ頃生まれた召使いの女の子と取り替えて育てることにしたため、命が助かった。
やがて、死六臣について、正しい行いをしたとの世論が起こり、朴彭年の孫は、跡継ぎのいない母親の実家の財産を相続し、「ひとりの女と若者が村をつくる」という意味のミョゴル村に定着した。
その子孫たちが、節義廟という祠堂を建て、祖父の祭祀を上げた。
大邱もんた氏が、何処からともなくカギを持ってきて、内三門の扉を開けてくださいました。
祠堂の前で合掌してから、普段は公開されていない、位牌が祀ってある内部を拝見させていただきました。
朴彭年(パク・ペンニョン)の位牌は、一番左にあるそうです。
のんびりとした郊外の村ではありますが、時代の流れの中で散っていった多くの方たちの魂が静かに眠っている場所なんですね。
見学後、車でムニャン駅まで行き、地下鉄で大邱市内へ戻りました。
さぁ、待望のカフェへ行くぞ!
ミョゴル村 六臣祠(묘골아름마을 육신사)
住所 大邱広域市達城郡河浜面竗里640(대구 달성군 하빈면 묘리 640)
電話番号 053-856-7628
東大邱駅から地下鉄2号線乗車→半月堂で地下鉄1号線に乗り換え、大欺駅(다사역)下車(約50分)。
4番出口から徒歩2分のメコクサゴリ(매곡사거리)バス停から성서2(城西2)バスに乗車し、六臣祠(육신사)下車(約50分)
大邱への行き方
ソウルから
ソウル駅から東大邸駅までは、KTXで約1時間50分。
料金 (月~木)39,500ウォン (金~日、祝)42,500ウォン(2013年8月現在)
KTXホームページ
(英語)
(カード決済で日本から予約ができます)
釜山から
Yucky's Tapestry
に詳しく紹介されていますので、そちらをご覧ください。
大邱市ホームページ
http://tour.daegu.go.kr/kor/main.asp
(韓国語)
http://japanese.daegu.go.kr/cms/cms.asp?Menu=560
(日本語)
大邱観光についてのお問い合わせ先(日本語)
大邱広域市役所 観光文化財課内 丸山雅子さん
電話番号 +82-53-803-3905 (平日9~18時)
mail daegutour@yahoo.co.jp
※ご本人の許可を得て、掲載しております。
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