大型連休の前半、1年ぶりに家族との二人旅。
以前から訪ねてみたかった慶尚北道の安東(アンドン)へ行ってきました。
2回に分けて報告いたします。
初日(4月27日)
8:50羽田発のANA便で、11:20金浦着。
高速鉄道→地下鉄と乗り継ぎ、江辺(カンピョン)にある東ソウルバスターミナルへ。
そこから高速バスで安東へ向かいましたが、途中トイレと売店しかない、どえらい田舎でトイレ休憩。
都合2時間45分バスに揺られ、16時過ぎに漸く安東バスターミナルに到着。
タクシーで20分掛かる安東駅近くの安東パークホテルにチェックインするまで、自宅を出てから10時間以上
機内食しか食べておらずお腹が空いたので、早速名物のチムタッを求めてチムタッ通りへ。
「1泊2日」一行が立ち寄ったという安東チムタッという店へ入店。
チムタッとは、鶏一羽をぶつ切りにしてジャガイモ、人参、長葱、春雨と共に唐辛子をどっさり入れた醤油と
砂糖ベースのスープで煮込んだ料理。
本来はかなり辛い味付けなのに、お子ちゃま舌の家族に合わせてマイルド味にしてもらったので、なんだか
物足りず。
しかも、付け合わせが大根の甘酢漬けしか出てこないので、冗談のようにたくさんのおかずが並ぶ全羅道の
食事に慣れている私としては、ガックリ。
正直言って、ソウルの安東チムタッや鳳雛チムタッ(いずれもフランチャイズ店)で食べたチムタッの方が、断然美味しかった。
同じく名物の安東焼酎「一品」(こちらもいまひとつ)を煽りながら、チビチビと頂きました。
2日目(28日)
前日、駅前の観光案内所で教えてもらった安東観光タクシーの電話番号に電話をし、2日間の観光を
お願いしたいのでと、朝9時にホテルに迎えに来てもらいました。
事前に安東市の観光係に問い合わせたところ、韓国タクシーの予約はできず、外国語を話せる人はいない
との回答だったので、訛りの強い慶尚道の韓国語の聞き取り訓練になると、前向きに考えていました。
ところが、迎えに来てくれた運転手の高(コ)さんは、700台近くあるという安東観光タクシーの中で唯一
日本語ができる方でした。ラッキー。
16年前に一年間だけ日本(しかも、偶然にも我が家の隣町)でバイトしながら日本語学校に通い、帰国して
からは独学で日本語を勉強しながら、観光タクシーに必要な知識を身につけたという努力の人です。
事前に私が計画しておいた見学コースを見せて、見学する順番は高運転手にお任せすることに。
こちらでも、日本語堪能な社長が、製品によってコウゾの皮だけ、または中身の白い部分だけを水に
さらしたものを原料とした韓紙製造過程や自社の韓紙製品を案内してくれました。
高台にあるここから見下ろす景色は、恐らく安東一美しいと思います。
蛇行した洛東江という川の中心に、柳(リュ)一族が築き上げた村 河回村(ハフェマウル)がありますが、
昔は川の水量が多く、対岸から見ると河回村が蓮の花のように見えたことから、対岸にあるこの場所を
芙蓉台と名付けたそうです。
花川書院、ヨン様主演映画「スキャンダル」のラストシーンの撮影があったという玉淵精舎を見学し、
展望台の柱と柱の間ごとに見える景色が、まるで屏風のように見えることからこの名がついたそうです。
ここで作られた味噌を使っているので、一味違う感じがしました。
チソン氏やヨン様も、撮影の合間に訪れたそうです。
この日の宿は、リュ・シウォン氏の実家がある河回村(하회마을)にある両班(ヤンバン=昔の貴族)の
他の家ではガスでオンドル(韓国式床暖房)を温めますが、北村宅だけは今でも薪をくべて温めてくれるので、
他の民泊よりも宿泊料が高いのだとか。
大変お上品で、高貴な雰囲気の両班の26代目当主が温かくお出迎えしてくださいました。
215年の歴史があるものの、今も昔のまま現存してるため、トイレは別の場所なのだと案内してくれました。
昔風のボンタントイレではなく、清潔なトイレ&シャワーに感激。
しかも、オンドル機能あり。
案内された部屋は、布団を二組み敷けばいっぱいになる狭さで、テレビやネットはなし。
障子を開ければ、庭の向こうに芙蓉台が見えるという、絶好のロケーションでした。
荷解きをしてから、週末の14時~行われる安東名物仮面踊りを見に、河回村内の公演場へ。
滑稽な動きを見せる踊り手たちに、会場からは笑いが溢れていました。
その後は、河回村を見学。右は、河回村から見た芙蓉台。
両班の家(瓦屋根)や使用人の家(藁葺き屋根)、美しい松林などを見学。
この日は真夏並の暑さで日差しも強く、歩くのが辛かった
夕食は北村宅で、別料金で韓定食を頂きました。
粟や緑豆などが入った雑穀米にイシモチの塩焼き、プルコギ、各種ナムルなど、どれも塩味控えめで、
お上品な味付け。
全てが真鍮の重厚な器で出され、「これが両班の食事なのね」と、味わって頂きました。
お酒もない、修行僧のような一泊でした
食後、突然ソウルに住む韓友から、韓国で使う番号に「今どこ~?」と電話が。
韓国に来ていることを知らせていないのに、「なんで知ってるの?」と尋ねたら、「そりゃあ、来てるでしょ」と。
大型連休だから、私の行動はお見通しのようで、びっくりするやら気恥ずかしいやら
(つづく)
安東バスターミナル(안동버스터미널)
住所 安東市松現洞713-6(경북 안동시 송현동713-6)
電話番号 054-857-8296
ホームページ http://www.andongterminal.co.kr/
安東観光タクシー
予約電話番号 010-5413-2652
日本語OK
高致雲(コ・チウン/고치운)
Tel 010-5413-2652 (日本からの国際電話は、82-10-5413-2652)
E-mail gcu8739@hanmail.net
※ともさんからの情報によれば、高さんは現在ホテル勤務をなさっているそうなので、事前にメールか電話でタクシーガイドのご都合を確認、予約した方がよいそうです。
安東パークホテル(안동파크호텔)
住所 安東市雲興洞324(경북 안동시 운흥동324)
電話番号 054-853-1501
ホームページ http://www.parkhotel.or.kr
安東韓紙展示館(안동한지전시관)
住所 安東市豊山邑ソサン里36-1(경북 안동시 풍산읍 소상리36-1)
電話番号 054-858-7007
芙蓉台(부용대)
住所 安東市豊川面光徳里16-2(경북 안동시 풍천면 광덕리 16-2)
河回テンジャン村(하회된장마을)
住所 安東市豊川河回里1053-11(경북 안동시 풍천면 하회리1053-11)
電話番号 054-842-2256
北村宅(북촌댁)
住所 安東市豊川面河回里706(경북 안동시
풍천면 하회리706)電話番号 019-228-1786(류새호=リュ・セホ)
ホームページ http://www.bukchondaek.com/
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