日本では例年より少し遅れて、現在曼珠沙華(彼岸花)が満開のようですね。
全羅北道の南東に位置する高敞(コチャン)で、自生の曼珠沙華を見学する日帰りバスツアーがあると知り、参加しました。
ツアー日程(主催:南北旅行@全州)
詳細はこちら
(韓国語)
8時 全州出発(益山(イクサン)・群山(クンサン)からも乗車可)
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高敞コインドル博物館
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自由昼食
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禅雲寺(ソヌンサ)自由散策(曼珠沙華自生地)
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未堂詩文学館
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群山・益山・全州帰着
因みにこのツアー、全羅北道循環観光バスの料金と各見学地の入場料が含まれ、なんとたったの1万ウォン(約710円)(昼食代は別)。
但し、ガイドは韓国語のみとなります。
後に全羅北道観光部門の男性からも話があったんですが、公共交通機関が少ない地方を個人で旅しようとすると、乗り継ぎに時間が掛かったり、タクシー代がかさんだりします。
実際、2年前高敞にある禅雲寺(ソヌンサ)へ紅葉狩りに出掛けたとき、高敞バスターミナル⇔禅雲寺間のバスが1日に数本しかなく、かといって禅雲寺前にはタクシーなど止まっておらず・・・という経験をしたので、この男性の話には大きくうなずいてしまいました。
そのときの詳細は全州からの日帰り旅(12)~紅葉を求めて再び高敞(コチャン)へ
その点、こちらの循環観光バスは、低料金で全羅北道内の見所をコース別に効率よく廻ってくれるので、観光客にはもってこいのサービスです。
台風16号が朝鮮半島に向かって北上中だったこの日、あいにく朝から雨が降っていました。
さすがの「晴れ女」も、台風には勝てません(苦笑)。
8時出発なので、早めにと7:40に集合場所に行きましたが、ハルモニ(おばーちゃん)がずら~と並んでいました。
ツアー料金は海外送金すると手数料が高いので、当日現金払いする予定になっているのに、ガイドの姿はなし。
特に座席も指定されていなかったので、みんな好きな場所に座りましたが、なんとなく後で揉め事が起きそうな予感。
特に点呼を取ることもなく、バスは時間通り8時に出発。
こんなところが韓国らしい。
最後の乗車場である群山を出発して、ようやくガイド♀が参加者の確認とツアータグの配布に車内を廻り始めました。
青銅器時代の各種遺物や生活像、そして世界のコインドル文化をひとめで見ることができます。
コインドルとは、2本の脚に支えられた大きな岩の墓(支石墓)のことで、特に高敞コインドル遺跡は、東西約2.5kmの範囲に447基のコインドルが集中分布しており、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
バスの中でガイドから「博物館からコインドルまで見学に行く方は、電車のチケットを千ウォンで買ってください」と説明がありました。
私はトイレに行ってからチケット売り場へ行ったんですが、私の番になったときに、窓口の人から「電車の席がなくなった」と悲しい宣告が。
コインドルは3年前の12月に見学したことがあるものの、その時とは季節も違うので、どうしても見学したい!
そのときの記事は全州からの日帰り旅(11)~文化遺跡満載の街 高敞
コインドル博物館を見学中に、ガイド♀にその旨伝えたところ、ガイドもチケットがなくなることは想定外だった様子。
「どうしたらいいですか?」と確認したら、知らないうちに同行していた全羅北道観光関連部門の男性が博物館の外へ私を連れ出し、「この道に沿ってまっすぐ行けば、20分でコインドルに着く」と道順を教えてくれました。
風は強かったものの、幸い雨は小降りになったし、歩くのはお手の物なので、コスモスや黄色く色づき始めた稲穂など、のどかな景色を眺めながら散策を楽しみました。
歩き始めて15分くらいで、コインドルに到着。
1~6コースに分かれたコインドルの中で、こちらの3コースは128基の支石墓が集まるコインドルの密集地域。
前回冬に来たときとは芝が枯れていたので、全く違う印象を受けました。
それにしても、他にも電車に乗れなかったツアー客がいたはずなのに、誰も来ないなぁ。
ハルモニばかりだから、歩いてくるのが面倒だったのかも。
私がコインドルを見学していると、ツアー客を含む乗客を乗せた電車がやってきました。
ところがこの電車は、徐行することもなくコインドルの前を通過していったので、あれではコインドルの魅力を充分に堪能することができないのでは?
再びバスに乗車したところ、私が座っていた窓際の席に男性が着席してました。
そんなこともあろうかと、ペットボトルを置いておいたのに。
「そこ、私の席なんですけど」と言うと、男性はすごすごと席を立ち、通路側の席に着席。
「ボクの席に、他の人が座っちゃったんで」
まぁ、座席が決められていないんだから、そんなこともあるでしょうね。
この男性と険悪なムードになるかと思いきや、後にお菓子を分けてくれるという、とても親切な方でした。
次の目的地へ。
朝抜きだったので、売店で買ったスパイシーチキン味というポップコーンを。
一口食べたら・・・甘くて挫折。
そしてソバの畑。
ソバの白い花が満開なので、「30分くらい見学しますか?」とのガイドさんが呼びかけましたが、雨脚が強くなっていたので誰も乗り気にならず、通過することになりました。
つづく
南北旅行(남북여행)
ホームページ http://nbtour.co.kr/
電話番号 063-285-8800
メールアドレス nbtour114@hanmail.net
通常はウェブでの申し込みですが、住民登録番号がない外国人は申し込みできません。
そこで私は、ツアー名、商品コード、参加日、乗車場所、参加人数、参加者全員の氏名・住所・電話番号を記載の上、メールで申し込みしました。
高敞コインドル博物館(고창고인돌박물관)
住所 高敞郡高敞邑道山里676(전북 고창군 고찬읍 도산리676)
電話番号 063-560-2577
ホームページ http://www.gcdolmen.go.kr
(日本語あり)
開館時間 9~18時(11月~2月は17時まで)
チケット販売は閉館の1時間前まで
入館料 3千ウォン