ちょうど10時に 芸茶院(イェダウォン)
に到着。
「アンニョンハセヨ」と店へ入っていくと、オンニはガス台の前に立って、もち米を蒸してくれていました。
この日は、オンニにお花をあしらった小さなチヂミ=ファジョン(花煎)作りを教えてもらうことになっていたんです。
オンニが涼しそうな麻の上下を着ていたので、「ひょっとしてオンニの手作り?」と聞いたら、「そう。スカートは柿の葉で染めたのよ」と。
茶道、天然染色、書画、洋裁、お茶菓子作りとマルチにこなすすばらしい方です。
まずは、インジョルミ(인절미)というきなこ餅を作ることに。
蒸しあがったもち米に少量の岩塩を混ぜたものを臼に移し変え、杵でついていきます。
これが、結構疲れるし、腰に来る。
途中で、オンニのご主人が店の前を通りかかったので、オンニが「ヨボ(あなた)、ちょっと2人の写真を撮ってよ」と呼び止め、ご主人はカメラマンに。
ところが、なぜか撮ってもらった2ショット写真がすべてピンボケ(苦笑)
ようやくつきあがったお餅を、きな粉と生姜の粉末を混ぜあわせたものの上で長方形に伸ばします。
粉をまぶしながら、お皿のヘリをナイフ代わりにして一口大にカット。
早速試食。
生姜粉末が入っているので、爽やかな香りが。
オンニが入れてくれた菊花茶(クッカチャ)と一緒に。
次に、いよいよファジョン作り。
ファジョンのトッピングの準備。
いつもは、エディブルフラワーを購入するそうですが、今日は生徒が私一人なので、店にあるもので代用するとオンニが言いました。
庭に咲いていたピンクの花、そして先程飲んだお茶に使った菊花も利用。
ナツメの種を取り除き、実をくるくる巻いて薄くカット。
断面が渦巻きの模様に。
縦に細く千切りしたものも用意。
餅米の粉ときび粉に熱いお湯を注ぎ、手早く混ぜ合わせます。
あれっ?
なんでピンク色なんだっけ?
五味子茶(オミジャチャ)を入れたんだったかしら(失念)。
フライパンにひまわり油を敷き、小さな丸を5つ並べます。
松の実、ナツメ、ピンクの花やその葉っぱなどを、思い思いにトッピングしていきます。
トッピングのデザインを考えるのが楽しいし、なによりオンに教えてもらいながら、一緒に作業をしたので、とてもいい思い出になりました。
早速出来上がったファジョンを写真に収め、試食の前に洗い物をしていたら、芸茶院にお客様が。
遠くで「全州にひとめぼれ!がどうのこうの・・・」と日本語が聞こえてきました。
きっと日本人のお客様がいらして、オンニが私のことを説明しているに違いないと思い、「日本の方ですか?」とご挨拶をすると、なんと毎日このブログを楽しみに読んでくださっているという女性の方とそのお友達2人組みでした。
「感激です。一緒に写真を撮ってください」と仰り、気恥ずかしいながらも、ちょっと韓流スター気分(爆)でパチリ。
芸茶院にも絶対立ち寄ろうと思っていたとのことで、ブログのプリントをたくさん持ち歩いてらっしゃいました。
4人でお茶をいただきながら、ファジョンを試食。
蜂蜜の程よい甘さともっちりとしたジョンがとてもマッチしていました。
お2人も私も次の予定があったので、短い時間ではありましたが楽しいティータイムとなりました。
つづく
芸茶院(イェダウォン=예다원)
住所 全州市完山区校洞142(전북 전주시 완산구 교동 142)
電話番号 063-228-8218
月曜定休
ホームページ http://blog.naver.com/lsa8218/ (韓国語)
(民泊も経営しています。
今回は特別に1人で体験させてもらいましたが、ファジョン作り、天然素材による染色、茶道は
事前予約が必要で、団体のみ体験できます)