2010年度の診療報酬改定の焦点となっていた再診料の見直しは10日、開業医の診療所を20円引き下げると同時に、中小病院を90円引き上げ、690円に統一することで決着した。

 厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)は収入減となる開業医に配慮し、休日・夜間にかかりつけ患者の対応ができる体制をとる診療所を対象に、再診料に上乗せ加算できる仕組みを新たに導入する方針を打ち出したが、開業医には不満が残った。

 再診料は現在、診療所が710円、中小病院(200床未満)が600円となっている。

 患者から「差があるのは分かりにくい」という指摘があり、初診料は統一したが、再診料は統一すれば診療所の収入減につながるため、日本医師会などの反対で診療所の引き下げが見送られ、格差が残っていた。

 再診料を10円増減させると、診療所は全国で計約100億円、中小病院は計約20億円、収入が変化すると見込まれている。今回の改定では、ほぼ中間の660円とする案も出たが、開業医の委員らが反対した。10日の総会では、学識経験者ら公益委員が、診療所の引き下げ幅を抑えた裁定案を提示した。反発した開業医の委員らが「診療所の体力の著しい低下を招き、医療崩壊が拡大する」として一時退席したが、最終的には黙認する形で受け入れた。

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