ニッキー・ロッド、その真価
WNOのフェリペ・ペナ戦、ゴードンが突然の発熱&全身痛(ダイジョブかよ、、、)で欠場し、ニック・ロドリゲスが代役出場に。
結果として、次の世界最強候補と目されているニクロドさんことニッキー・ロッドの実力を測るのに最適な舞台となりました。
30分1本勝負というプロレスみたいな長丁場ですが、試合が動いた場面を全て抜粋します。
試合開始
予想通りニッキーが上、ペナがシッティングからハーフ下。
その後10分間あまり動きなし
残り時間19分40秒
ニッキー、ペナにクロスフェイス(首に腕)しかける。
細かいですが重要な進捗。
19分05秒
ニッキー、ボディロックに成功し、ニアパスまで行きます。
ペナも見事なガードリテンションで防衛。
17分44秒
ペナがオモプラッタでキャッチに成功
しかしニッキーが回転から脱出し、トップ堅守。
いまニッキーにこういうスクランブルで勝てる選手はいないかもしれません。
16分22秒
ペナのKODに対し、ニッキーのカウンターヒール
かなり嫌な顔をするペナ
ニッキーは怪力なんてもんじゃないらしいので、そりゃ嫌ですね。
抜けた後のスクランブルも、やはりニッキーが危なげない。
ペナここでニッキーをテイクダウンできれば世界最強なのに。
14分07秒
両者汗拭き休憩
ゴードンがニッキーにヌルヌル疑惑をぶつけてましたが、こうやって汗拭くのはお互いフェアな条件になって良いですよね。
もう16分もやりあってるので、両者は汗ダクダク。
13分28秒
ペナがハーフ防御から不意のギロチン。
巧みなゆさぶりですね。
ただニッキーが抜けるの上手すぎ。
12分28秒
ペナが見事なスイープもニッキーがカウンターヒール
ニッキーの即足を掛ける動きが、明らかにカウンター慣れしてますね。
クレイグが居るので、下からの典型的な仕掛けには全部ヒールで返せるように徹底してるのでしょう。
両者動けなくなってくる
20分経過してるので当たり前か
7分4秒
ニッキー再びパス攻勢からペナのカウンタースイープ
ペナがカウンターでスイープ狙うも
ワチャクチャから結局この体勢にされてニッキーが上。
5分
ニッキー、良い形のハーフを作る
この時間帯から作れるのはすごい
2分41秒
ここで本試合おそらく最大に1本に近づいたと思われる、ニッキーのヒールアタック
これは相当入ってますねえ
これで試合終了です
「このシーンがなければペナ辛勝でもいいが、これをノーカンにしてニアスイープを評価してたらサブオンリーの意味がない」という意見が非常に多く聞かれ、自分も確かにそうとは思いますが、そもそもWNOの判定基準とか誰も知らないので笑、なんとも言えない所ではあります。
「まあフローとしては、ゴードンvsペナやる前にペナ負けさす訳にはいかないだろう」という意見も見られ、まあフローだしねって感じですね。
Aftermath・・・余波
この試合まで、ゴードンvsニッキーのステ舌戦がピークを極めていました。
「4~5ヶ月で25キロ増量とか馬鹿かよ。ステなんかに手出しやがって」とニッキーがみんなが知ってる暴露をぶつければ、ゴードンも「あいつがやってないとか言ってるのもただの自己ブランディング。そんなに自分を綺麗に見せたいか」と応戦。
インスタでいっつもイチャイチャしてたかつてのバディ同士
あの時同じ花を見て
美しいといった二人の
心と心が
今はもう通わない
という歌詞が思わず浮かぶ二人の傷つけ合いですが、こういうの黙ってられないクレイグ・ジョーンズが全乗っかりしてかき回しまくった、というのがこの試合までの状況。
自主検査とはいえ、薬物テストを受けノンステをアピールするニッキーに対し、過去2回アウトになったうえに今回の対戦前にATOS練をキメ込んだペナは、誰がどう見てもスーパークリーン。
画像が荒い!!
となると試合内容を鑑みるに、ゴードン含めてこの世界最強トリロジーの筆頭はニッキーなのでは?というファンが非常に多くなってます。
ただニッキーがそれを証明するには、ADCCでの優勝が必要でしょうね。
その前のフロー大会で決着がつけばいいのですが、今回の試合もそうですが基本的に実力拮抗しきってるので、10分とかじゃとても決着つかなそう。
次のADCCまでに、32歳かつADCCルールで簡単にコケたペナ、体調不良を連発するゴードンを後目に、26歳ポール・ウォーカー似のSugarなニッキーが最強の玉座をかっさらっていくかどうかが、現在のグラップリング界の主要な流れとなるのは間違いありません。